
鳩山由紀夫首相は政権発足半年にあたり、「これからは、前に出て、自分自身でもっと意思決定の場を国民の皆さんにしっかりとお見せする」と述べました。
そこで、鳩山さんには、「官邸大部屋方式」の導入を促したいと思います。
これは長妻昭さんが野党時代に出版した『闘う政治 手綱を握って馬に乗れ』の中で提案していました。
長妻さんはこの本の140ページで、
○官邸を改造して、原則、総理大臣と全大臣は一つの大部屋に席を設け、仕事をする。
○現在は各大臣は省庁ごとのビルに散らばり、官僚から連日説明を受けるうちに知らず知らず官僚サイドに取り込まれてしまう。
○内閣一体で政権運営をするための情報共有ができる。
○複数の省庁にまたがる案件でも、総理が目の前に座る複数の担当大臣に声をかけて打ち合わせをすればすぐに意思疎通ができる。
○閣内不一致や「言った」「言わない」などの齟齬がなくなる。
--などと提案しています。
例えば、3月3日の参院予算委員会に3閣僚が遅刻しましたが、こういった日程を間違うこともなくなるでしょう。日程管理は政治の基本です。鳩山首相が先週、「B型肝炎担当」に仙谷国家戦略大臣を指名したそうです。私は報道を見て知りましたが、政務3役でもこの決定を知らない人がいるのではないでしょうか?
官邸大部屋方式にしたうえで、閣議を月曜日に移して、ネット中継すべきだ、と私は考えます。
最近の例では、ハマグリこと中井洽・拉致問題担当相が、「高校無償化法案」で、「朝鮮学校を除外すべきだ」と突然言いだし、混乱しています。私に言わせれば、ハマグリは単に自分が目立ちたいから言っているのであって、国家や、国民、民主党のことを考えたら、”B by C”が低い愚策だと思います。
閣議をネット中継すれば、霞が関の幹部はみんな見ます。閣議のさいちゅうにハマグリが「朝鮮学校を除外しろ」と言ったら、他の閣僚の表情などで、チーム鳩山の雰囲気を察するでしょう。そして、文科省・外務省・警察庁の官僚や、政務3役・関係議員が資料を用意して、閣議終了と同時に、火消しに動けます。
先週は原口一博総務大臣のツイッターを見て、総務省の地上放送課が行政指導に動いたとしてニュースになりました。その行政指導には問題がありましたが、大臣のツイッターで自主的に動く。日本の場合、総務省課長補佐あたりならそのくらいできます。もっと役人の力を引き出しましょう。
月曜日の午前中は片づけが忙しいので、月曜日の午後イチで閣議を開き、決定をトップダウンで霞が関に知らせる。それに引き続き、大臣が各省に「出向いて」、政務3役会議をやって、1週間のチーム鳩山の情報の川上から川下への流れを作ってやる。そうするとスムーズに行くのではないでしょうか。
この半年間、政務3役の姿が見えません。たまにブログを書けば、「早朝から深夜まで働いています」とアピールしますが、それで支持率がこれだけ下がっているということは「仕事の効率、“B by C”が低い」と断ぜざるを得ません。政務3役会議もネット中継すれば、副大臣や政務官の定例会見は要らないのではないでしょうか。
ちなみに、先日の3閣僚遅刻ですが、
①NHK入りの審議は、午前9時から質問が始まるように時間を設定するのが慣例②参院では本会議で菅財務相の財政演説が行われているが、委員会では趣旨説明が済んでいない--。
この2つが頭に入っていれば、ありえないミスです。日程作りはそれ自体が政治ですから、日程作りにあたる大臣秘書官は官僚ではなく、政治任用者にすべきです。
先月、衆院予算委員会で民主党の当選4回生が同期の長妻昭厚労相に対して、「この世界、嫉妬ややっかみが多いから気をつけてくださいよ」という余計な発言をする残念な出来事がありました。
地方出身の政務3役が今の地位やお金を抱え込もうとしているように見えます。例えば、床暖房がある議員宿舎に住んでいる政務3役に「今から床暖房がない家に住めますか?」と問いたい。
同期生が長妻大臣をやっかむような民主党では、政権交代に日本の夜明けを期待したのとは裏腹に、日本の夜更けにつながりかねません。
変化の歴史では、東京出身者を地方出身者が叩く構図が繰り返されてきました。明治維新後の警視庁長官は初代~8代まで薩摩出身者で占められ、当時の東京っ子がよく我慢したものだと思います。東京出身の鳩山首相、長妻厚労相は、ぜひダメ元で変化させてほしい。2人とも落選しても都内に家が残りますから、失うものはありません。
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