
【衆議院本会議 2010年(平成22年)12月3日(金)】
何とか延長無しに会期末を迎えましたが、東京は未明からどしゃ降りでした。
午後1時からの衆院本会議で、国会同意人事(1時間前に参院で同意済み)を採決し、「同意を与えることに決まりました」。
その後、今国会では意外や意外、八面六臂の大活躍をみせた衆院環境委員会の小沢鋭仁(おざわ・さきひと)委員長が「地域における多様な主体の連携による生物の多様性の保全のための活動の促進等に関する法律案」(閣法176国会第12号)が可決、成立しました。環境委員会は、鳩山内閣の環境省政務三役全員(小沢大臣、田島一成副大臣、大谷信盛政務官)がそのまま、委員長、理事、筆頭理事に移っていて、鉢呂吉雄・国対委員長が就任記者会見で語った「政務三役(帰り)にも委員会の現場で汗をかいてもらう」をイチバン体現した委員会でした。「地球温暖化対策基本法案」が持ち越されましたが、これはメキシコで日本の環境省職員も奮闘している国際会議「COP16」の結果を分析してから、通常国会でやればいいでしょう。COP16で、まかり間違って、京都議定書の単純延長となれば、今の法案では米中を巻き込めない“自爆”につながりますから。衆・環境委では、議員立法の「気候変動対策推進基本法案」(公明党の江田康幸さん提出)、「低炭素社会づくり推進基本法案」(自民党の野田毅さん提出)という、閣法(福山・岡田法案)、公明党案(江田法案)、自民党案(野田法案)は来年の通常国会で熟議されます。
本会議では、公明党の江田康幸さんが頑張っている「HTLVー1ウィルスに関する請願」など諸請願および「労働者派遣法改正案」など諸法案が午前中の各委員会による議決に伴う委員長からの申し出に基づき、各委員会での閉会中審査が認められました。
最後に、横路孝弘議長があいさつに立ちました。
「諸君、第176回国会は本日をもって終了いたします。本年は議会開設以来、120年を迎えましたが、わが国をめぐる内外の諸情勢はまことに厳しいものがあります。これまで幾多の試練を乗り越え、議会政治の確立に献身された先人の尊い努力を改めて振り返り、国会において、一層充実した審議を重ねて、国民生活の安定向上に努めるよう、 引き続き議員各位のご協力を願って止みません!」
これをもって、10月1日(金)に召集した第176臨時国会は閉幕しました。7月11日の第22回参院選でねじれ国会になってから初めて、民主党は予算(補正予算)を編成して、審議し、可決、成立させることができました。嵐のような平成22年(2010年)の国会でしたが、私はこの程度のことは大したことはないと思います。
現場で指揮をとった鉢呂吉雄・民主党国会対策委員長が、そのストレスに耐え、最後まで完投しました。変わりやすい物の例えとして「女心と秋の空」。時々勘違いしている方がいますが、変わりやすいのは「女心(おんなごころ、をんなごころ)」であって、女性の心理が変わりやすいという意味ではないですよ。むしろ私が知っている女性社長の心理なんか、もう少し秋の空のように変わりやすくなった方がいいかと思いますが、女心と同じく「世論」なるものが、ジェットコースターのように移ろいやすくなってきました。日本という国家は青春の終焉を迎え成熟社会となりましたが、日本の国会はこれからが青春です。議会開設120年目からのBegin! 菅さんも岡田さんも鉢呂さんも辞めない。辞めない精神力がイチバン必要です。クリーンでオープンな国対ということも、会期中に発売された海部俊樹著「政治とカネ 海部俊樹回顧録」を読んでいると、55年体制よりは、政治が国民の手に戻っているんだ、という確信はします。国民が国会を育てていくという気構えを、短くとも第46回衆院選までは持ち続けていただきたいと思います。
ただ、古本伸一郎・前財務政務官、大塚耕平・前金融担当副大臣、小沢鋭仁・環境大臣ら環境省政務三役、足立信也・前厚労政務官らの今国会での振る舞いを見ていると、国会運営には政務三役経験者を活用すべきだと感じます。その辺で、衆参国対委員長や代理、政調会長代理らに政務三役の経験がないということは解消する必要があるように思えます。
議連は超党派で。それと、あまり赤坂で会合をしないで、政策を勉強している人が民主党、自民党とも活躍していることが与野党をチェンジすると、ますますよく見えてきました。
どしゃ降りだった東京ですが、国会審議がスタートした9時頃には抜けるような青空になりました。きのう、東京スカイツリーが500メートルを越えました。きょうも山手線や新幹線は通常運行しているようです。ことし1年間、つたない国会傍聴記におつきあいいただいた読者と取材協力者のみなさまに心より感謝申し上げます。ありがとうございました。







