岡田「もう一度チャンスを与える」俊美「幼い子には、温かく教育してやることも大事だ」

  • 2011-3-2
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衆院本会議 2011-3-1】

 総予算の年度内成立が確定してほっと一息ですが、「自称・新会派」(比例単独チームB)の16人が欠席したことから、岡田克也幹事長の3月1日の臨時役員会と常任幹事会で、「自称・代表」の渡部浩一郎・民主党衆院議員(比例東京ブロック、当選2回=1993年第40回衆院選、2009年第45回衆院選)を党員資格停止・6ヶ月にすることにしました。倫理委員会(渡部恒三委員長)の5人の議員プラス五百蔵洋一弁護士の中立・公正な話し合いのあとに、正式決定します。

 3月1日午前3時過ぎの採決では、党員資格停止中の元代表小沢一郎さんも、出席して、賛成票を投じました。衆院議員としても、民主党員としてもきわめてまっとうな行動です。

  
[画像]菅内閣提出の平成23年度総予算3案に「賛成」する左から、岡田克也川内博史小沢一郎民主党衆議院議員。議長席は横路孝弘さん=衆議院インターネット審議中継から。

 渡部“代表”の欠席について、ひな壇を降りて6時間後に開かれた閣議後会見で、防衛大臣北澤俊美さんは、「ものがわかっていない人をやたら強い姿勢で処分することは必ずしも得策ではない。い子には、温かく教育してやることも大事だ」として、一部に出ていた「除籍論」について、落ち着いた心構えをするように説きました。

 
[画像]防衛大臣北澤俊美さん(TBS)、民主党幹事長の岡田克也さん(日テレ映像)

 党員資格停止が決まった後、幹事長の岡田克也さんは、「彼らにもう一度チャンスを与えたい。処分するのは簡単だが、ここでもう一回考え直してもらいたい」として、政治家として再起する道を残しました。

 渡部浩一郎氏は1993年夏、第40回政治改革総選挙で初当選。日本新党1期生として、テレビ取材で国会見学に来た有権者を案内し、衆院本会議場を説明し、ひな壇を指さしながら、「私もあの真ん中(総理)まで行かなくても、大臣席ぐらいまでは行きたいです」と話していたシーンを記憶しています。彼(ら彼女ら)にはそのチャンスが残されたということになります。


[画像]新会派代表を自称する、渡部浩一郎民主党衆院議員(NHKニュース)

 1993年初当選組は多士済々。細川・羽田内閣といきなり与党デビューでしたが、政権を失い、辛い思いをしました。そしてこの悔しさが、石にかじりついても政権(権力)の重荷を担うという責任感。そして、そのすべての判断は、有権者が選挙で決定するのだから、その準備ができるまでは、絶対に政権を投げ出してはいけないという心構えにつながっているのです。ただ、多くの人は重荷を担えず、消えていきました。岡田さん、俊美さん、恒三さん、ピンさんら強い人だけが残っています。

 新生党1年生議員で、最年少だった松沢成文さんは『僕は代議士一年生』という手記を出版しました。松沢さんは「僕たち新生党のエース、羽田孜総理が、わずか2ヶ月で退陣するのは無念に尽きる。だが、どういうわけか僕には敗北感がなかった」と書いています。しかし、現実は、この後15年間野党暮らしが続くわけで、この認識は国家国民のためには甘かったとしか言いようがありません。松沢さんは「国民の皆様にとっては、今回の政変は理解し難い茶番劇だったかも知れない。でも僕たち代議士1年生にとっては、時代の大転換期の嵐のようなものだった。その中で、僕は新しい政治をつくるためにもがき続けている」と心境をつづっています。そして、「翌30日の議員総会で、羽田党首(もう総理ではない)は、『街頭に出て、我々の理念と政策を国民に訴えよう』と相変わらずの調子で僕たちに語った。僕は7月1日、羽田党首とともに街頭演説に立つ。そして、政治家である限り立ち続ける」と書いている。それから17年間、ホントウにこの人は走り続けている。僕は松沢さんを尊敬しています。

 松沢さんが「代議士1年生」の1994年ごろは、「国会議員といっても全然贅沢なくらしではない」として、その一例として「僕は選挙区が川崎だから、毎朝駅頭をして、そのまま地下鉄で国会に向かいます。クルマじゃないんですよ。ただし、この無料パス。ホントウは使いたくないんだけど、国会議員はホントウに時間が少ないんで、切符を買う時間を節約するために、使わせてもらってます。すいません」、「今着ているスーツだって、仕立てじゃないんですよ。新宿の伊勢丹に行って、窓口から慶應の同級生を呼び出してもらって、社員割引で吊るし(既製品)を買っているんですよ」という趣旨の話をして、多くの聴衆がうなづき、自民党一党独裁政権から政権交代可能な政治で、大きく日本が変わったという感覚を持ったようです。そして国民の選択ではない「自社さ闇討ち政権」に先祖返りしていまい、1995年の第17回参院選で総得票数で自民党を上回った新進党も解党してしまいました。17年が経ち、わが国の経済状況をみると、昔日の感があります。


[画像]羽田孜さんと松沢成文さん

 新生党は「自立と共生」と掲げました。一部では、「自立は自由主義自民党、共生は社民主義社会党」と揶揄されたこともあるけど、そのベストミックスが政治の進む道であることは間違いありません。語順はあくまでも、自立、そして共生であって、世間というのは自立すれば、案外、共生できるものだ。「自立と共生」は、力のある人ならば、「先進と協働」へ進化させることができるでしょう。誰もがそうできるわけではないけど、走り続ける強さがある岡田さんや、松沢さんを尊敬するし、その背中を強く押せるように、僕も強い人間になりたいと考えます。政権交代は実現しました。「羽田総理」でもなく「羽田党首」でもなく「羽田先生」でもなく、「羽田さん」が、あまり演説は得意でないけど、その背中でしっかりと示していた、自立と共生、政治を国民の手に取り戻す動きの端緒はようやく見え出しました。

 「もう遅い」と嘆きたくもなりますが、もう1回あきらめずに、子孫に美田と林檎の木を残すためのチャンス。日本と日本人には十分に残されていると考えています。

【追記 2011-3-2(水) 11:10】

 衆院財務金融委員会が開かれ、渡部浩一郎・民主党衆院議員と同じ第40回・第45回当選2回生の「自称・新会派」の豊田潤多郎民主党衆院議員が理事を辞任しました。後任には民主党1期生で小選挙区勝ち上がりの岸本周平委員が就任しました。

【追記おわり】

関連エントリー
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/s/%BE%BE%C2%F4%C0%AE%CA%B8

asahi.com(朝日新聞社):欠席の16議員に政権内から批判 民主、処分協議へ – 政治

 新年度予算案を採決した衆院本会議に民主党議員16人が欠席するという事態に、政権内からは批判が相次いだ。民主党は1日午後、処分を行うかどうか協議するが、厳しい処分に踏み切れば党内対立が一層激化しかねず、党執行部は難しい判断を迫られる。

 枝野幸男官房長官は1日午前の記者会見で「16人が意図的に本会議を欠席されたことは、国民から与党の一員として責任ある対応とは到底受け止められないだろう」と語り、厳しく批判した。与謝野馨経済財政相も会見で「国会議員は予算や法案の採決に参加することで機能を果たすべきだ。出欠で政治的意思を表明するのは正しいことなのか疑問だ」と指摘。海江田万里経済産業相も、二・二六事件を引き合いに「『今からでも遅くはない。すぐに民主党に戻れ』と(16人に)言いたい」と語った。

 民主党は1日午後の臨時役員会、常任幹事会で16人の処分を協議する。岡田克也幹事長は1日未明、国会内で記者団に「国会議員として最低限の責任を果たして頂けないのは残念だ。有権者に申し訳ない気持ちだ」と語るにとどめた。党内には「政党としては一定のけじめが必要になるのではないか」(玄葉光一郎政調会長)として、党員資格停止や離党勧告などの厳しい処分を求める意見がある。

 ただ、北沢俊美防衛相が1日、党内の結束を保つべきだとの立場から「ものがわかっていない人をやたら強い姿勢で処分することは必ずしも得策ではない。幼い子には、温かく教育してやることも大事だ」と語るなど、政権内には処分への慎重論もある。

時事ドットコム:甘い処分、批判相次ぐ=岡田氏「もう一度チャンスを」-民主

甘い処分、批判相次ぐ=岡田氏「もう一度チャンスを」-民主
 民主党執行部は2011年度予算案の採決を欠席した衆院議員16人について、渡辺浩一郎氏のみ党員資格停止とし、他の15人は厳重注意にとどめた。16人は小沢一郎元代表の処分に反発して同党会派の離脱に動き、予算採決でも造反。それでも、岡田克也幹事長が厳しい処分を下さなかったのは、党内の亀裂拡大を懸念したからだが、「甘過ぎる」と批判が相次いだ。
 1日午後の役員会。岡田幹事長が16人のグループ代表の渡辺氏だけを6カ月間の党員資格停止とする処分案を示すと、安住淳国対委員長は机をたたきながら「これでは示しがつかない」と反発。多くの出席者も「処分は甘い」と口々に訴えた。
 続いて開かれた常任幹事会でも「もう一段重い処分をすべきだ」「一律に全員同じ処分だ」との意見が噴出したが、結局は岡田氏の提案を了解した。「民主党は心優しい人が多いなあ」とベテラン議員は厳しい処分に踏み切れない執行部の対応を皮肉を込めてこう批判した。
 与党議員として最も重要な予算採決を欠席した渡辺氏らの行動は本来、厳罰が避けられない。枝野幸男官房長官は1日午前の記者会見で16人の処分に関し「党で厳しく処置すると確信している」と表明。前原誠司外相も「政権交代を期待した国民への反逆行為だ」と批判した。
 岡田氏は記者団に「彼らにもう一度チャンスを与えたい。処分するのは簡単だが、ここでもう一回考え直してもらいたい」と処分を軽くした理由を説明した。しかし、小沢氏系の16人が予算関連法案の採決で再び造反する可能性は高い。「今後こうしたことが起きれば、さらに厳しく対応する」と強調した岡田氏だが、党内対立拡大は避けられない情勢で、党運営には苦慮しそうだ。(2011/03/01-21:17)

「首都圏連合を強化」松沢知事が都知事選立候補を表明(朝日新聞) – goo ニュース

 神奈川県の松沢成文知事(52)は1日、東京都内のホテルで記者会見し、4月の都知事選に無所属で立候補すると正式に表明した。

 環境や医療態勢など都県を越えた広域的な課題を解決するため、東京、神奈川、埼玉、千葉の「首都圏連合」の強化を政策の柱に掲げた。羽田・成田両空港の連携強化にも意欲を見せた。また、公共的な施設を対象にした受動喫煙防止条例など、神奈川県で実施した施策に東京でも取り組む考えを示した。

[冒頭の画像]アフガニスタンを訪れた外相時代の岡田克也さん。朝日新聞・五十嵐誠記者撮影の写真。

tags 渡部恒三 ピンさん・石井一

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