【衆議院本会議 2012年9月6日(木)】
議事日程が11本用意されていましたが、衆議院規則第112条、衆議院先例210にもとづき、議題の採決順が変更されました。
まず、日程第1から第3までの池田元久・厚生労働委員長の委員長報告や趣旨弁明がありました。
このなかで、「移植にもちいる造血幹細胞の適切な提供の推進法」(180参法35号)が可決・成立し、公明党の執念が実りました。
この後、横路孝弘議長が「お諮りいたします。日程第四ないし(乃至)第十一は後回しに致したく存じますが、ご異議ありませんか」と述べ、承諾されました。「ないし(乃至)」とは広辞苑によると、数を示すときに上と下との限界を示して、中間を略すのに使う語で、・・・から・・・にかけて、という意味です。ですから「日程第四ないし第十一」とは「日程第四から第十一にかけて」という意味です。
当然にして、日程第十二が議題となり、中山義活・経済産業委員長の報告で、「改正中小企業等協同組合法」(180参法33号)が可決・成立しました。今国会では議員立法による改正法案がとても多くなっています。
この後、横路議長は「さきほど後回しにした日程第四を議題といたします」と宣告すると、野党が退席したようです。
「改正金融商品取引法」(180閣法67号参先議)は起立採決の結果、1人だけ着席者がいたようで、参事や事務総長と相談のうえ、横路議長は「(全会一致ではなく)賛成多数で可決しました」と述べ、可決・成立しました。
今国会でもともと提出法案が多かった上、前国交相の問責政局により、渋滞していた国土交通委員会ですが、「改正海上運送法」(180閣法39号参先議)、「改正海洋汚染・海上災害防止法」(180閣法40号参先議)、「改正船員法」(180閣法四十一号参先議参院修正)の3本が可決・成立しました。これも、横路議長が「ひとりすわっているね」と鬼塚誠事務総長と相談の上、賛成多数で可決を宣言しました。これで国交省は今国会に13議案(前国会の積み残しも含めた12法案と北朝鮮制裁1承認案件)のうち7本成立にこぎつけました。羽田雄一郎国交相の手腕です。二世議員というのは経験と時間的余裕からこういう手堅い仕事をする傾向がありピンチでの登板に向いている傾向があります。
この後、条約の締結案件。
田中眞紀子外務委員長は、「欧州復興開発銀行(EBRD)を拡大することにともなう設立協定の改正の受諾への承認」(180条約8号参先議)、「ACTA偽造品取引防止協定の締結への承認」(180条約9号参先議)、「海上労働条約の締結の承認」(180条約10号参先議)、「GATT関税と貿易の一般協定の譲許表第38表(日本)の修正と訂正に関する確認書の締結への承認」(第180条約11号参先議)の4本を報告し、可決し、両院の承諾で批准が決まりました。4条約とも、多国間条約なので、バイラテラルな国際社会と到来を感じさせました。
なお、国交3法と条約4件は陽の当たる民主党1期生である阿知波吉信さんと山尾志桜里さんがそれぞれの持ち場で、汚れ役(強行採決のための質疑打ち切り動議の提出者)を買って出たために、時代を前に進めることが可能になった議案です。場合によっては、他党の支持者から悪く言われることをやっても、シオリン&アッチーはだれも気付かないところで時代を前に進めたのです。代表選などやっている場合ではないのです。
このほか、「特定フィブリノゲン製剤および第9因子血液凝固剤の被害者への給付金支給特別措置法の改正案」(180衆法34号)、「母子家庭の母・父子家庭の父の就業の促進に関する法案」(180衆法38号)が可決し、参院に送られました。会期は土曜日まであるので、あすのうちに趣旨説明、質疑、採決をして、金曜日か土曜日の本会議で成立させて欲しいものです。
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