
第181回国会(第181臨時会)の召集(天皇の国事行為=日本国憲法第7条)を国会に伝達するため、責任政党・民主党は衆議院議院運営委員会の理事会を2012年10月24日(水)午前11時に設定しました。通常国会の委員長が入閣したことから、高木義明・委員長代理理事が職権で設定しました。ところが、「年内解散」を要求する自民党・国民の生活が第一・公明党の3野党(坂本哲志、高木毅、太田和美、遠藤乙彦の4衆院議員)が欠席。午後3時から再度集まったものの、待ちぼうけとなり暫時休憩。このまま流会する見通し。
国会法第1条は「国会の召集詔書は、集会の期日を定めてこれを公布する。常会の召集詔書は、少なくとも10日前にこれを公布しなければならない。臨時会および特別会の召集詔書の公布は、前項によることを要しない」となっており、臨時国会の召集は、当日でも可能で、その名の通り「臨時国会」となっています。「臨時国会の場合は召集7日前」とも言われますが、これは慣例に過ぎず、法的根拠がありません。ですから、きょうの野党の欠席戦術は法的根拠がない作戦です。たしかに第45期衆議院では、民主党が法的根拠のない「事業仕分け」大作戦をしましたが、民主党には憲法73条により予算編成権があります。国会においては野党は、憲法や現行法を盾に抵抗しなければならず、法的根拠のない抵抗は、それこそ「理由なき反抗」でしかありません。
野田内閣は日本国憲法第7条に基づき、国会の召集を断行する構え。
【「常識番長」安倍ちゃんの常識は誰の常識?】
さて、ここで問題になるのは、自民党総裁の安倍晋三さんが就任以来記者会見で18回言及している「常識」とは何か。広辞苑によると、「常識」はcommon sense の翻訳後で「普通、一般人が持つ、また、待っているべき知識。専門的知識でない一般的知識とともに、理解力・判断力・思慮分別などを含む」とのことです。就任以来の1年弱で「常識」を18回記者会見で繰り返した、元首相、父方も母方も祖父が衆院議員の安倍ちゃんの「常識」とは、憲法・国会法でなく、何の常識なんでしょうか。安倍ちゃんの「常識」にひそむ、「一般人」とは誰のことなのでしょうか。
[自民党本部ホームページから引用はじめ]
これは今までの常識からいって、政党間の交渉ではなかったことではないかと思います。
我々がかつて政権にあった時は、そういう努力を重ねて法律を通し、予算を通し、必要な対応をお願いしていたわけであります。そういう常識に則って、責任をもう少し感じて対応していただきたいと思います。
それは常識だろうと思いますね。
これは政治の世界では常識的な政府の努力ですから、そういう努力は当然していただけるだろうと思います。
これは何回も申しあげております通り、国民との約束であり、この約束の上に立って三党合意を進めていく、法律の成立に協力したわけでありますから、当然「近いうち」というのは、誰が考えたって年内、これが常識であろうと思います。この常識の中で、当然総理はいつにするか考えておられるんだろうと思いますね。
その中において、明確に国民との約束を交わしたんですから、それを果たすんだろうという常識の下で、党首会談に応じていきたいと思いますね。
10月5日(金)
ですから、その通常の形、常識に則ってですね、ちゃんとやってもらいたいということですね。
これは常識的に考えて政府・与党が考え、そして譲歩すべき点は譲歩していくということではないでしょうか。ですから、これはあくまでも彼らが、今私が申し上げている常識的な問いかけに答えていくことがまず第一ではないかと思います。
常識を一にするという常識の範囲内でですね、そしてその上に立って、しかし賛成するためには、これは当たり前のことですが与野党が交渉をすると。
民主党の特徴というのは、この重要な常識、国益とは何か、主権とは何か、国を維持していくということはどういうことかという認識が欠落しているとしか思えませんし、法務大臣ですからね、法の番人ではないだろうかと思います。
でもそれは、どういうスケジュールで、いついつまでにやっていくということはですね、これは常識的に考えて政府・与党が考え、そして譲歩すべき点は譲歩していくということではないでしょうか。ですから、これはあくまでも彼らが、今私が申し上げている常識的な問いかけに答えていくことがまず第一ではないかと思います。
その中に置いてですね、常識で考えなければいけませんけれども、その常識についてですね、お互いに認識をともにしていきたいと思います。
そんな中において、民主党は先の総選挙で、消費税を上げなくても自分たちの政策的な課題は行えるよと、全く逆のことを今言っているんですから、普通であれば、「その前に解散総選挙をやってくださいよ」これが常識だろうと思います。
[引用おわり]
そして、安倍総裁を選んだ自民党国会議員・党員の「常識」とは何か。そして、竹島に不法上陸する韓国大統領と安倍さんの「常識」とは何か。尖閣諸島の領有権を主張する中国首脳と安倍さんの「常識」とは何か。
説明責任が問われますし、安倍総裁をたしなめる人が今の自民党にいるのでしょうか。例えば、菅義偉・幹事長代行の安倍内閣のときに官房長官をねらっていた風情から安倍さんを注意できるとは思えません。かつて家庭教師だった平沢勝栄さんも未入閣の状態で総裁に物言えるのでしょうか。石破茂幹事長は自分が総裁になりたいと思っているでしょうから言わないでしょう。せめて、清和会の年長者で先輩官房長官である細田博之総務会長が言えるかどうかでしょう。それができなければ、自民党は世襲貴族のインチキ政党であることを明確な対立軸として提示して、第46回衆院選に臨むべきでしょう。
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