1月28日(月)召集 第183通常国会 詔書の副署に自民党参院選惨敗のジンクス

  • 2013-1-22
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[写真]麻生太郎副総理、首相官邸ホームページから。

 天皇陛下は平成25年最初の詔書を発せられ、第183回国会(常会)を2013年(平成25年)1月28日(月)に東京に召集なさいました。

 この詔書は2013年1月18日付官報特別号外第1号に掲載されました。


[画像]2013年1月18日付官報特別号外1号からキャプチャ。

 ごらんのように、第183回通常国会の召集詔書の「副署」は「内閣総理大臣臨時代理 国務大臣 麻生太郎」となっています。

 このとき18日の臨時閣議のころ、安倍晋三首相(自民党総裁)は、東南アジア歴訪中で、日本を不在にしていました。もちろん、首相の外遊は国会の閉会中のみならず、開会中もどんどん行くべきです。特に、今回、就任後初の外遊先としてベトナムを訪れたことは高く評価したいところです。

 しかし、内閣総務官室によると、通常国会の召集詔書を臨時代理が副署したのは、民主党政権では例がなく、前回は平成19年(2007年)の第166回通常国会の召集詔書を、安倍晋三首相の代わりに塩崎恭久・臨時代理(内閣官房長官)が副署して以来ということになります。そして、この通常国会直後の第21回参院選安倍自民党は惨敗しました。世に言う、逆転の夏です。その影響もあって、内閣総辞職に追い込まれ、総理大臣が毎年交代する決められない政治がきょうまで続いています。

 そのときのトラウマを自民党にほうふつとさせる「臨時代理」による召集詔書の副署ということになります。

 そして、「ニッパチ(28日)召集」となると、2001年の第151回通常国会の「サンイチ(31日)召集」以来の遅さになります。実は、安倍さんが属する清和会出身の自民党総裁が、参院選に明確に勝ったのはこの1回きりです。これは、森内閣が召集し、ゴールデンウィーク前の最後の衆院本会議で、同じ清和会の小泉純一郎さんを首班指名ゴールデンウィーク明けの最初の本会議で、所信表明演説をして、そのまま参院選になだれ込み勝利しました。

 この後、2004年の第159通常国会「年金国会」後の第20回参院選では、岡田克也代表率いる民主党が改選議席第1党になりました。しかし、小泉総裁(首相)は安倍幹事長を幹事長代理に降格することで続投しました。

 そして、上述のとおり、2007年の第166通常国会後の第21回参院選は「逆転の夏」として、民主党が非改選を入れても第1党になり、参議院議長(江田五月さん)のポストを取り、立党以来初めて三権の長を占めるにいたりました。

 清和会首相による参院選は21世紀では1勝2敗ですが、その前にさかのぼると、ナント1977年、福田赳夫首相による第84回通常国会後の第11回参院選まで清和会の総理・総裁はいませんでした。

 第11回参院選は、「自民党過半数割れ新自由クラブを入れると過半数」というなんとも「微妙な勝利」ないしは「ひきわけ」となりました。政権基盤が弱まった福田首相は、参院選直後の9月、ダッカハイジャック事件で、「人命は地球より重い」という一見すると美名の下に、テロリストを世に放ち、現在にいたるテロルの連鎖を招きました。このころから一貫して清和会外交はアメリカに弱すぎる傾向があります。

 安倍首相が、2001年の第151回通常国会を参考にして、28日召集の第183回通常国会を組み立てているのは確実です。しかし、第151回通常国会と違い、第183回通常国会は、予算が年度内に成立しないことが確実な国会です。

 論語では「君子を本を務む 本立ちて道生ず」といいます。困難なときこそ、「本(もと)」に専念すべし。補正予算から審議入りし、暫定予算を組んで、当初予算を成立させるという日程はやむをえない面があります。しかし、だからこそ、総理の副署による詔書で召集してほしかった。

 内閣総務官室によると、第164回通常国会詔書内閣総理大臣臨時代理が副署しています。このときの臨時代理は内閣官房長官の「安倍晋三」。安倍さんは(第3次)小泉内閣最後の通常国会の召集詔書に名前を残しながらも、第1次安倍内閣でも第2次安倍内閣でも自分の名前で通常国会召集の天皇の国事行為に名前を残していないことになります。おそらく、小泉首相は自分の後継者として、安倍さんに副署させたという意味合いもあるでしょう。安倍さんがいつまでも小泉さんの影を追い求めずに、自分らしい答弁で、通常国会に臨んでほしいと考えます。

 政権交代ある政治において、安倍さんに内閣総辞職の選択肢はありません。あるのは、衆議院解散のみです。

 自民党民主党

 ともに命がけで第183回通常国会にのぞみましょう。

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