
[写真]衆議院小選挙区導入のため、体を張る、岡田克也さん、1993年6月15日、「岡田かつや20年の歩み」から。
【2013年6月24日(月) 衆議院本会議】
午後1時3分に開議し、自民党国対委員長・鴨下一郎君外148名提出の「日本国憲法59条に基づく見なし否決動議」が提出され、起立多数で、「衆議院小選挙区0増5減区割り法案(183閣法51号)」を参議院が否決した、とみなしました。
休憩の後、午後2時再開。
国会法83条の2第2項にもとづき、参議院から法案を返付してもらいました。
この後、同じ憲法59条にもとづき再議決すべしとの動議が出ました。
これに対して各党が討論に立ちました。
民主党の泉健太さんは、「定数削減をするという昨年11月16日の3党合意がある。自民党が公党間の約束を反故にする政党とは思えない」と批判しました。
自民党は賛成、みんなの党は反対、日本維新の会は「再議決することには賛成だが、3党合意を守らなかったのは遺憾だ」と討論演説しました。
この後、記名投票表決(堂々めぐり)の結果、0増5減区割り反映法は可決・成立しました。
投票総数475。3分の2数は317。投票の結果は、賛成384、反対91。

[画像]衆院小選挙区存続法案に投票する岡田克也さん(左)、2013年6月24日(月)、衆議院本会議、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。
とはいえ、自民党の一部、公明党、共産党などが自分たちに有利で有権者の意思を反映しない「中選挙区制」への「抜本改革」を求めていましたが、岡田克也・本部長のねばり強さで、小選挙区比例代表並立制が守られてよかったです。泉さんは討論で「会議は踊る、されど進まずのウィーン会議は、ナポレオンのエルバ島脱出という外的要因がなければまとまらなかった」と演説しました。最高裁による第46回衆院選無効やり直し判決という外的要因で、選挙制度改革が進むという事態はあるのかもしれません。
昨年の今頃も、0増5減法案が成立していなかったため、野田佳彦首相が解散権という伝家の宝刀を使えずに、消費税増税法案の採決で選挙に弱い同僚議員に足下をみられ不正常採決となってしまいました。法案を成立させなかった民主党の一部幹部と造反議員たちは、今でも絶対に許せません。
そして、昨年も今年も会期末前後まで公職選挙法改正法案が成立しないかげには、輿石東・民主党・新緑風会会長の存在があります。彼は中選挙区の山梨全県区で1990年初当選。この選挙戦は、選挙サンデーを折り返した直後に、南アフリカでは、デクラーク大統領が、AFC党首のネルソン・マンデラ受刑者を釈放し、世界的熱狂につつまれました。その直後に輿石さんが衆議院議員になりました。しかし、小選挙区制に対応できず、無所属で参院選に回りました。それから23年。南アフリカではマンデラ大統領・デクラーク副大統領となり、ワールドカップ、経済成長とますます存在は増すばかり。それに引き替え、中選挙区的政治家である輿石さんは、いまだに参議院と民主党の海江田万里代表・細野豪志幹事長の闇将軍となりました。同じ山梨の闇将軍だった金丸信さんにはそれなりに道理がありました。
NHKが全国ネットで報じた「都議選特番」は中選挙区制が民意をゆがめて反映する誤った制度であることを、ひろく国民に浸透させる格好となりました。そして、当事者にとっても「誰でも落選の危機がある」怖い制度となりました。こんなのはもう止めましょう。これからは、地方議会もすべて小選挙区制にすべきでしょう。その偉大なる第一歩となったのは、きょうなのです。
20年前、宮澤総裁邸に乗り込み、自民党本部総務会室前を封鎖した岡田克也さん。志はまったく同じなのに、なんともすばらしいテクニックで、小選挙区制を未来に残しました。亡くなった住博司先生も喜んでいると思いますよ。あの日と同じ澄んだ瞳で。
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