
[画像]日本版NIH法案について質問する民主党の津村啓介さん=衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【2014年3月25日(火)衆議院本会議】
関税定率法改正案(186閣法15号)とIDA国際開発協会への出資枠を30億ドル追加する法案(186閣法16号)が参院に送られました。ただし、両法案とも附帯決議がつきました。衆通過後、すぐに参・財金委で審議入りしました。衆・総務委ではNHK予算(186承認1号)が審議入りしました。
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本会議では、アメリカ国立衛生研究所(NIH)に範を取った、日本版NIH法案が審議入りしました。
法案は、健康・医療戦略推進法案(186閣法21号)と独立行政法人日本医療研究開発機構法案(186閣法22号)の2本セット。これは誰が趣旨説明をするのかと思いきや、無難なところで、菅義偉・内閣官房長官。「内閣に本部を置く」「理事長、理事、監事を置き、理事長と監事は(内閣の)健康戦略推進本部の意見を聴いた上で指名し、長期計画をつくる」などと説明しました。
津村さんは具体的に「8号館」の活用を提案。合同庁舎8号館のことで、現在「本府ビル(ほんぷびる)」などと呼ばれる内閣府本府の隣に建設中の高層ビル。津村さんは、「(橋本行革前に総理府に置かれていた)旧科学技術庁の司令塔機能は評価されるべきだ」との認識を示し、「8号館に科学技術関連の部局を集めるべきだ」として、科学技術立国ニッポンの将来像を具体的に明示しました。
津村さんにとっては、「橋本行革の理念は間違っていない」として、内閣官房・内閣府の機能強化の理念は引き継ぐべきだとの考えを示しました。
この法案とは別に、衆・内閣委員会では「内閣府設置法を改正し、今の総合科学技術会議を総合科技・イノベーション会議に衣替えする法案」(186閣法9号9)を審査中です。
津村さんは「(内閣府の)山本一太大臣と西村康稔副大臣のリーダーシップで法案が出ている。今回の法案は、屋上屋を重ねるようなものではないか」として、総合調整機関の新設を批判しました。さらに「なぜ、山本大臣を法案の担当にしないのか」と菅官房長官をただしました。

[画像]日本版NIH法案で、民主党の津村啓介さんに答弁する、山本一太科技相、2014年3月25日(火)の衆議院本会議。
答弁に立った、山本科技相は「私の所管のもとで、昨年、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)をつくった。内閣官房のなかで、私の所管の医療・健康戦略室もかかわっていきたい」と答弁しました。事実上、内閣官房内での主導権争いに苦労していることをうかがわせました。山本大臣は「津村議員のご激励もいただいたいので、連携強化に取り組んでいきたい」と声を張り上げました。
「鉄腕アトム」は科学技術庁長官の天満博士が誕生させたという設定になっています。しかし、アトムが人間ではない、という当たり前の現実に失望した天満博士がアトムを見捨ててしまい、お茶の水博士が引き取ったというストーリです。
津村さんは、岡山県選出としても、麻布学園出身者としても、橋本さんの後輩にあたります。津村さんは4期ながら民主党青年委員長をつとめています。
現実に失望して見捨てられた民主党の理念も、ひきとってその志を継いでくれるお茶の水博士のような人物がいてほしいものです。






