決められない政治、不安定な政治になるのは当然です。
財団法人・明るい選挙推進協会がまとめた「第45回衆議院議員総選挙の実態-調査結果の概要ー」の78ページによると、3年3ヶ月前の総選挙(政権交代選挙)のさいに、人からの推薦・すすめ・勧誘、いわば「口コミ」を受けたかどうか、複数回答で聞いたところ、「家族から」すすめられた人はわずか9・1%でした。一番多い、「友人・知人・親戚から」は15・5%。以下、「後援会から」は6・7%、「職場の推薦」は5・9%、「近所」3・8%、「仕事関係の団体(同業組合など)」3・8%、「労働組合関係」3・8%、「選挙熱心な人の勧誘」が3・3%、「他の団体(宗教団体・文化団体など)」が3・1%、「町内会・自治会・区会など」が3・0%、「上役や有力者」が1・1%になっています。
家族からすすめられたーーつまり、家族と選挙の投票行動を話したということになるでしょう。これが、10人に1人しかいないのです。これでは、その都度投票で、極端な選挙結果が出て、政治が不安定になるのは当然です。
調査では「役に立った口コミ先」もたずねていて、この設問は、先ほどの選択肢の中で「家族」が12・4%でトップ。「すすめられた人」の中で「役に立った人」の割合(役立ち指数?)を出してみると1・36倍。投票行動を決める上で、1つの言葉の働きかけが、1・36倍の確信、勇気になった、といえるでしょう。この役立ち指数が1倍を超えるのは、他には「町内会・自治会・区会」の1・03倍だけです。

では、家族で選挙の話をしない9割はどうかということで、「選挙情報媒体の接触度と有用度」を複数回答で見ると、テレビの報道が75・1%になります。しかし、役立ち指数はわずか0・64倍でした。

これでいうと、日本では、テレビが家族という人が多いようです。ちなみに心理学では、「テレビを突然消すとこわい」と感じるのは、、死を連想するからだそうです。3年3ヶ月前の私たちは、家族で選挙の話をし、お互いの責任を共有したうえで投票した人がわずか1割にとどまったことで、マニフェストになかった東日本大震災・原子力発電所災害という新しい政策課題に対して、世論が雪崩を起こしたのではないでしょうか。そもそも、内閣不信任案など毎年提出されてきたのに、国会内外を巻き込んだ大混乱になってしまいました。それでいて、命の危機を肌で感じるようになって、「絆」が流行語になるなど滑稽のひと言。
衆議院議員選挙の小選挙区の投票先、比例代表の投票先、最高裁判所裁判官国民審査の投票先、さらに1割の有権者にとっては知事選挙も含めて、第46回衆院選では家族で話し合って、党と人を仕分けて、選挙区投票先(立候補者名)、比例代表投票先(政党名)、最高裁判所裁判官国民審査の投票先の情報を共有し、責任を分担し、向こう4年間にしなやかに対応できる意思表示をしてほしいと思います。
国家を構成する単位。まずは家族です。








