岡田外相が飛騨民主急襲、国会議員に戸別訪問


[画像]岡田克也さん(朝日ニュースター

 民主党代表選をめぐり外相の岡田克也さんが4日、三重3区総支部大会を開催した後、飛騨・岐阜県に入り、国会議員の自宅を戸別訪問し、首相・菅直人さんへの投票を呼び掛けていたことが分かりました。中日新聞が報じています。

 公職選挙法では、告示後の戸別訪問を禁じていますが、民主党代表選は公選法の適用外であることを熟知した上での行動です。岡田さんは、尊敬する「織田信長」の桶狭間急襲ばりの機動力を発揮しました。

 岡田さんに同行したのは、昨年5月に当時は一新会倶楽部所属の総支部長でありながら、地元の声を聞いて上京し、小沢一郎さんに代表辞任を促した、現在の衆院議員。可児市内で岐阜4区比例の衆院議員と会い、菅支持を働きかけ、岐阜2区では衆院議員が自宅にいなかったため、携帯電話で連絡をとったそうです。

 岡田さんがなぜここまでこの選挙に執念を持つか。これは政治家・小沢一郎さんをここで歴史から退場させなければ、この国は前に進めない、との強い信念を持っているからだと思います。政治家としては、1997年12月に新進党を解党し、二大政党デモクラシーの実現を遅らせたことへの歴史的清算をつけるとの考えだと、考えられます。

 例えば、菅首相続投で、外相を続けたいためにここまでやるとは思えないし、また、人としての小沢一郎さんが憎いのなら、それは岡田さん自身を否定することになりますから、それはありません。小沢一郎さんは岡田夫妻の媒酌人ですから。政治家としての小沢さんを、ここで潰す、という覚悟でしょう。

 私もまったく同じ考えです。くどくどと申し上げません。「新進党解党」という歴史的大罪を犯した小沢さんは、その清算をしないといけません。過去20年間は細川内閣(1993年)でも、政権交代(2009年)でも小沢さんはいつも中心にいました。そろそろ一つの時代を終えないと日本は前に進めません。今回の代表選は、「一つの時代を越える戦い」です。小沢さんが「もうここらでよか」と言うところまで、徹底的に追い込まねばなりません。お願いです。それをしないと、前に進めないんです。

 岡田さんはさきほど、0泊3日の弾丸ツアーでドイツ出張に旅立ちました。その直前に飛騨を訪れたことの意味を、訪問を受けた議員にはよく考えて欲しいと思います。また、菅総理も「地方」「経済的に厳しい地域」「生活が苦しい人」をもっとしっかり取り込まないと、この先、政権を運営していけないということを認識すべきです。公務は東京だけでやると限ったことではありません。

 最後に、昨晩印象に残った、中公文庫の日本の歴史(旧版)の第20巻の448ページと、451ページを引用させてください。井上清さんの文章です。

 「十年前には、維新変革の名実ともに最高の指導者であった英雄が、変革期の歴史の歩みの早さに、ほんの一歩おくれはじめたばかりに、やがて反革命の最後の最大の首領となり、かつてみずから肝胆をくだいて建設の基を開いた政権に、武力で反抗して自滅するにいたる、ーー明治維新ていどの変革においても、変革の論理はなんときびしいものであったろう。」

 「明治元年の、人民を年来の圧制と搾取から解放するというあの倒幕の布告の精神は、いまようやく、封建的大義名分論ではなく、日本歴史上はじめて農工商の民衆と結びついた文字どおり国民的な自由民権運動にうけつがれ、発展させられてゆく。もう明治維新の時代ではない。自由民権の新しい時代がはじまった。」

中日新聞:民主代表選、未定票めぐり争奪戦 岡田外相が岐阜県入り:岐阜(CHUNICHI Web)

 民主党代表選で議員票の行方が注目を集める中、菅首相を推す岡田克也外相が4日夜、県内の態度未定の国会議員の自宅や事務所を訪れ、菅氏への支持を求めた。14日の投票までに菅派の野田佳彦財務相前原誠司国交相も県内入りする。一方、小沢一郎前幹事長派の議員らは地方議員の切り崩しに動き、県内でも党内を二分する戦いが繰り広げられている。


 県内選出の国会議員9人のうち、態度が未定か、表明していないのは、園田康博衆院議員(岐阜3区)、橋本勉衆院議員(比例東海)、今井雅人衆院議員(同)、平田健二参院議員(岐阜選挙区)。


 岡田外相は菅派の柴橋正直衆院議員(岐阜1区)とともに、可児市内で今井氏と面会し「賢明な判断を」と力説。今井氏は「政策と実行力が大切。自分で判断したい」と答えた。自宅外にいた橋本氏には午後9時ごろ携帯電話に岡田外相から連絡が入り、橋本氏は菅氏の経済政策への不満を伝えた。


 今井、橋本両氏とも4~5日にかけて地元で党員・サポーターの集会を開き、意見交換。橋本氏は「地域の意見を聞いて決めたい」と話した。


 一方、県議出身で、小沢氏を支持する笠原多見子衆院議員(比例東海)は、菅氏支持で一本化した地方議員25人の一人一人に電話をかけ、自らが小沢氏を推す理由を説明。「地域主権を掲げる小沢さんの思いを知ってもらい、少しでも考え直してもらえれば」と話した。


 (山本真嗣、中崎裕、石井宏樹)
tags 西南戦争 新進党解党

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