[写真]小沢一郎さん、2007年7月「逆転の夏」=フランスのAFP通信社の配信
民主党の小沢一郎代表は11日、臨時記者会見し、「連休中熟慮を重ねた結論を、連休明けの本日(月曜日)表明する」として、
「政権交代のためにこの身を投げ打つ」
「党内の結束・団結が絶対不可欠」
「逆に挙党一致でのぞむなら、必ず勝利する」
として、代表を辞任することを表明しました。
2009年度第1次補正予算が衆院で審議を終了した時点で、早ければ今週中になりますが、代表選を実施して後継代表を選出してほしい、との考えを執行部に託しました。
小沢さん、ホッとした顔をしていました。
ところで、私は知っていて書いていませんでしたが、東北地方の公共工事において、かつて、小沢先生が「天の声」を出していたことは以前から見聞しておりました。昔の話ですし、時効でしょうし、実際にそれでどうなったかは知りません。しかし「天の声」の事実はあったわけです。西松事件は公判前に説明できない、過去の「政治とカネ」に関して説明しきれない気がかりな部分があることは感じていました。
勤続39年4ヶ月2週間、小沢一郎が表舞台から去ろうとしています。連続14回当選をめざす第45回衆院選がおそらく最後の衆院選になると思います。それにしても、これではマスコミテロに負けたように思います。
智に働けば角が立つ。
情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。
とかくに人の世は住みにくい(漱石『草枕』)
小沢一郎さんが生まれた場所および不肖・わたくしが通った幼稚園の近くに漱石が歩いた坂道があります。坂道を上りながら、狭心症で心臓バイパス施術を受け、背広の上着の左内ポケットに医療器具をつけている小沢先生には、どんなにだましだましやっても、内閣総理大臣の職務は重いだろうなと感じました。そして、小沢先生の定宿(病院)のとなりの神社にたどり着き、ツツジを眺めながら、『草枕』を暗唱したのでした。
小沢さんが通った中学校の近くには、文京区立駒本小学校があって、1932年2月9日、第18回衆議院議員総選挙の演説会で駒本小学校を訪れた二大政党の一つ「民政党」の井上準之助幹事長は、ここで命を落とします。
これに先立ち民政党が政権党だったころ、井上財務大臣が仕えた浜口雄幸総理大臣は東京駅で3メートルの至近距離から銃弾を受けました。鉄道病院の医師が、「総理、たいへんなことに」とつぶやくと、浜口は医師に「男子の本懐です」と語りました。偶然プラットホームに居合わせた幣原喜重郎・外務大臣がかけつけると、「男子の本懐だ。予算閣議も片づいたあとだから、いい」と語りました(城山三郎『男子の本懐』新潮文庫308ページ)。
こういった犠牲のうえで、私たちはいま、デモクラシーの国に生きています。
平成の血盟団は、都有地に居座るフジテレビジョンと逆に自社ビル消却にいきづまり倒産寸前の日本テレビ放送網という「テレビ血盟団」でした。とはいえ、日本国民は平均5時間以上テレビジョンを見るという「テレ中患者」「世界のキチガイ民族」ですから、責任は国民自身にあります。
小沢さんは記者会見最後に「自分が辞めることで政権交代を見ることができれば
男子の本懐だ」
と語りました。
それも運命、男子の本懐。小沢さんにとっては、「男子の本懐だ、もう292選挙区に候補者を擁立したから、いい」という心境でしょう。
号外)「挙党一致をより強固にするために」小沢一郎・衆議院議員
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