
西崎伸彦・週刊文春記者が「巨人軍『闇』の深層」を、文藝春秋社の「文春新書」で上梓されましたので、さっそく手に入れて読みました。
西﨑伸彦記者の「﨑」の字は、「山」へんに、つくりが「立」かんむりに「可」、いわゆるヤマタツ。
奥付によると、平成28年2016年8月20日発行。842円(本体780円+税)。西崎さんはことし47歳で、初めての著作のようです。
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166610884
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写真=筆者撮影=だと、堕ちたスター、清原和博さんが目立ちますが、読了した感想では、原辰徳監督(原辰徳元選手)1億円事件の方が根が深く、そもそも、野球というよりも、読売新聞グループ本社の経営実態を暴いた著作だと分かりました。
若手元選手の野球賭博事件、清原さんのしゃぶ中、そして西崎さんのスクープだという、原辰徳監督1億円恐喝事件が、底流でヒト・カネがつながっていることが分かり、私のようなオッサンになると分かってくる世界が描かれています。
原監督事件のように、遠征先のホテルが黒い人脈の結節点になることがわかり、ガジット(物事を動かす箱物)としてのホテルの存在をより感じることになりました。
読売新聞グループの「コンプライアンス」(法令順守)の一環として、暴力団排除を進める中で、勢い余って、ヤクザではないのに応援団員から排除された人の「もう一度野球を見たい」という赤裸々な告白が、徹底取材の余白なのだと思いますが、読み応えのある人間ドラマでした。個人的には、コンプライアンスという言葉を使う企業は信用しないようにしようと思います。
読売新聞グループも、ごく一部の経営幹部の話であり、ほぼ合法のことをやっているんですが、すごい会社だなあと思わざるを得ません。菅義偉内閣官房長官(自民党衆議院議員)と読売の関係も出てきます。
原元選手の事件を見ても、巨人軍が権力を持ち過ぎたことで、よからぬ人が集まってくるし、その華やかさに憧れた女性が、輝き、捨てられていく様に軽蔑と哀れさを感じながら、今後の明るい社会、国家づくりに生かしていきたいと感じました。力作、名著です。子供たちの夏休みの読書感想文には向かないけど、ぜひ多くの方に、お買い求めいただいて、お読みいただきたいと存じます。
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2016年、宮崎信行。







