(写真は日本テレビ)
気になる2回目の党首会談。中断を挟んで、出てきた内容はなんと連立交渉! 「自民・民主・公明の3党大連立内閣」でした。
小沢一郎・民主党代表は提案に賛否を示さず、持ち帰りました。午後9時半現在、党本部で役員会を開き、対応を協議しています。
「国会傍聴記by下町の太陽・宮崎信行」では9月25日付のエントリーで、福田康夫政権は、読売新聞グループ本社の渡辺恒雄(ナベツネ)会長の影響力で成立したと報じました。
渡辺さんは福田内閣発足以来、主筆を務める読売新聞の社説で「大連立」を繰り返し呼びかけてきました。渡辺さんの長年の懸案である憲法改正のためには、国会議員の3分の2(482人)以上の賛同が必要。
大連立によって、その数を確保することを福田首相に“指示”した可能性が高いと言えるでしょう。国会議員の数は現在、自民党系は約390人、公明党系52人、民主党系230人近く。足すと670人になります。
不死身のようなナベツネさんも81歳ですから、憲法改正の道筋に早くめどをつけたいのではないでしょうか。
○民主党の対応
さて、現在「ボール」は民主党に投げられました。すべては民主党の判断です。まだ明らかになっていませんが、自民党が連立を誘った以上、「総理は民主党から」という提案があったに決まっています。
こうなると、執行部内では代表の小沢一郎さんだけでなく、代表代行の菅直人さんの考えも重要になります。
党内デモクラシー(democracy)を国民に見せるため、時間制限のない両院議員総会での議論が不可欠です。
民主党は2日、福田康夫首相(自民党総裁)からの「連立政権」の呼びかけに対して役員会を開き、1時間ほどの協議の結果、拒否することを決めた。役員会終了後、小沢代表は福田首相に電話をかけ、「できません」と伝えました。
第45回衆院総選挙でガチンコ対決。
自民党vs民主党の二大政党から、国民が政権を選択することになりました。
小沢民主代表が辞意 大連立構想めぐる党内混乱にけじめ

まずは第一報をお伝えします。
小沢民主代表が辞意表明 大連立協議巡り「けじめ」(朝日新聞) – goo ニュース
(写真も朝日)
2007年11月4日(日)20:25
民主党の小沢代表は4日、福田首相との党首会談をめぐる政治的混乱にけじめをつけるとして、鳩山由紀夫幹事長に代表の辞職願を提出した。小沢氏はその後、緊急会見を開き、2日の党首会談後の役員会で連立政権に向けた政策協議入りを全員一致で拒否されたことは「不信任を受けたに等しい」と説明した。小沢氏の突然の辞意表明で、同党の混迷は必至だ。小沢氏は会見で離党は否定したが、小沢氏が安保政策での一致などを理由に与党との連携を目指すのではないかとの見方もあり、政局は政界再編含みの展開になりそうだ。
小沢代表は会見で、連立政権協議を受け入れてもいいと判断した理由について、首相が(1)「自衛隊の海外派遣は国連決議で認められた活動に限る」とする小沢氏の持論を受け入れた(2)連立政権が成立すれば補給支援特措法案の成立にはこだわらない――と確約したことをあげ、「我が国の無原則な安保政策を根本から転換するもので、それだけでも政策協議を開始するに値する」との考えを示した。
小沢氏はまた、政策協議入りのメリットとして、年金改革や子育て支援、農業再生など、参院選で公約した政策の実現が可能になると指摘。さらに、民主党の現状を「様々な面で力量が不足しており、政権担当能力に対する疑問が提起され続け、次期総選挙での勝利は厳しい情勢だ」と分析したうえで、「あえて政権の一翼を担い、政権運営の実績を示すことが、民主党政権を実現する近道だ」と強調した。
小沢氏は辞任を決断したのは3日だと説明。「多くの議員、党員を指導する代表として、また党首会談で誠実に対応して下さった福田総理に対し、けじめをつける必要があると判断した」と語った。
今後の政治活動については「ゆっくり考える」とし、民主党を離党する可能性については「離党などということは今言っていない」と否定した。
(以上、朝日の記事を全文引用しました)

写真は民主党本部が入るビルの駐車場で幹部を待ちかまえる報道陣(4日、午後6時半)=宮崎信行撮影
きょうは赤坂での演奏会に行ってきたんです。午後4時開演。
時間があったので、隣のホテルの喫茶ラウンジでくつろいでいたら、ケータイに「民主代表、午後4時から記者会見、代表辞任の意向か」と。
まあ、驚きましたが、意外と冷静でした。
日経新聞記者時代ならあわてて飛び出したかもしれませんが、楽しみにしていた演奏会の方が大事です。自宅に電話して、記者会見を聞くよう指示。
情報源の携帯電話と携帯ラジオも、音楽堂に入った午後3時半には電源オフ。
大好きなブルックナーの交響曲5番を聴きながら、冷静沈着に「なぜなのか」を考えました。
ちなみにこの曲には標題はないのですが、つけるとすれば、「逡巡」だと思うのです。作曲家がベートーヴェンみたいなすごい曲を書きたいのに、その能力がない。やる気はある。必死に逡巡しながら書いた。それが伝わってくる。
僕も逡巡しながら、小沢決断に思いを馳せたのです。
小沢さんという人は大局的な戦略にたけていますが、あっさりしたところもあります。話し下手で、大のマスコミ嫌いです。
そんな小沢さんの記者会見はきょうも15分ほどでした。
そして、2つの声明を発表しました。
そのうちの一つが「中傷報道に厳重に抗議する」。
名義は「衆議院議員 小沢一郎」
僕はこの小沢一郎の叫びを皆さんにお伝えしたい。そのまま伝えたい。でもコピー&ペーストはしない。これから手で打ちますから、読んでください。
◇
福田総理との党首会談に関する新聞、テレビの報道は明らかに、報道機関としての報道、論評、批判の域を大きく逸脱しており、強い憤りをもって厳重に抗議いたします。
特に11月3、4両日の報道は全く事実に反するものが目立ちます。
私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけたとか、果ては今回の連立構想について「小沢首謀説」なるものまでが、社会の公器を自称する新聞、テレビで公然と報道されています。いずれも、全く事実無根です。
もちろん、党首会談及び会談に至るまでの経緯と内容について、私自身も、私の秘書等も、どの報道機関からも取材を受けたことはなく、取材の申し入れさえ全くありません。
それにもかかわらず、事実無根の報道が氾濫していることは、朝日新聞、日経新聞等をのぞき、ほとんどの報道機関が政府・自民党の情報を垂れ流し、自らその世論操作の一葉を担っているとしか考えられません。
それにより、私を政治的に抹殺し、民主党のイメージを決定的にダウンさせることを意図した明白な誹謗中傷報道であり、強い憤りを感じます。
このようなマスメディアの在り方は明らかに、報道機関の役割を逸脱しており、民主主義の危機であると思います。報道機関が政府・与党の宣伝機関と化した時の恐ろしさは、亡国の戦争へと突き進んだ昭和前半の歴史を見れば明らかです。
また、自己の権利維持等のために、報道機関に対し、私や民主党に対する誹謗中傷の情報を流し続けている人たちは、良心に恥じるところがないか、自分自身によくよく問うてみるべきです。
各種報道機関が一日も早く、冷静で公正な報道に戻られるよう切望いたします。
以上
◇
赤坂から、首相官邸の横を通り、衆院第一議員会館の脇道を通り、国会議事堂前を歩きました。この街は日曜夜は恐ろしく人がいないですね。そう、恐ろしく。議員会館は5部屋くらい明かりがついていました。
国会議事堂と議員会館の間の夜道で、小沢代表の秘書役で知られる元議員がさっぱりした表情で歩いていました。体力自慢の元議員ですが、午前5時には名古屋にあらわれるという日帰り出張だったそうですから(クルマで行ったのか?)、さすがにお疲れ気味でした。私は面識があるのですが、向こうも気付かなかったようですし、いろいろな配慮から声をかけませんでした。とはいえ、代表を党本部から送り出し、さっぱりした雰囲気。赤坂に繰り出すという感じでもありませんでした。
さらに50メートル歩きました。参院議員会館の前に、女性参院議員がいました。こちらも冷静な表情。彼女を「小沢の愛人か?」と報道した紙媒体もありますし、彼女の選挙に関して、小沢議員の政策秘書が公選法違反で検挙されるかのような記事を載せた全国紙もあります。
一部で「小沢周辺議員が自民と連立(連携)」との報道が出ています。
だったらこの人たちがこの時間帯にこうしているわけないですよね。会合を開くか、賛同者を増やすための電話がけで忙しいはずですよ。ちゃんと取材しているのかよ?憶測で書いてんじゃねえの!
参院議員会館を抜け、信号を渡り、民主党本部が入るビルに向かいました。坂道には民放テレヴィジョン各局の中継車が鎮座ましましていました。上野駅みたいにいろいろなおくにことばが聞こえてきました。
党本部があるオフィスビル1階の駐車場には50人ほどの記者がたむろしていました。出てくる党幹部に「ぶら下がり」をするためでしょう。
民主党本部にこんなに記者が並ぶようになったんですね。雑談したり、喫煙したり、他人のケータイをのぞき込んだりしながら時を過ごしていました。面識のある記者はいませんでした。政治部って入れ替わりが激しいんですよ、徒労だから。
ここにいても何も情報がなさそうなので、7時のニュースに間に合うよう帰宅しました。
それにしれも永田町を歩いても、何も見えてきませんね。
そりゃそうですよ。なぜなら、この闘いの答えは全国にいる有権者一人一人が決めるのですから。
これに先立つ午前11時から、菅直人代表代行が小沢さんに代表にとどまるよう依頼。小沢さんは東京・深沢の自宅を出て、午前10時から都内のホテルで待機していました。ということは、何らかの対応を待っていたのかも知れません。
午後1時からの臨時役員会は小沢さんが欠席して始まりました。
役員会の後の副代表会議には、岡田克也副代表、前原誠司副代表らが記者団の問いかけに無言で出席しました。
鳩山幹事長は夕方、小沢さんに直接会いました。
小沢さんは「昨日、辞職願を出したばかりだ。心の整理に時間がかかる」と回答を保留しました。
民主党議員は予定を繰り上げ上京し、議員会館などで議員同士が情報交換しました。
新聞などで「小沢グループ」と表現されることも多い、小沢さんに近い若手でつくる「一新会」は昨日、幹事が都内で集まり、「一新会は派閥ではないので、誤解を招かぬよう、組織として統一的に動かない」と申し合わせ、会員に連絡しました。
民主党内には、辞任を明言した以上、翻意はないとの見方の一方、続投の可能性を指摘する声もあります。
ただ、民主党代表は5期連続で途中辞任しています。両院議員総会での代表選出が続き、「党員・サポーター」と「党籍のある地方議員」の声が代表選びに反映されない状態が長く続いています。
私は、ここで多少時間をとってでも、代表選出集会(臨時党大会)を選んで、後継代表(ネクスト総理)を選んだ方が得策だと思います。
この選挙に小沢さんが出馬するという手もあります。小沢さんが当選すれば「リセット」して、より強いリーダーシップで小沢民主党が総選挙に勝利して、二大政党による政権交代という「日本の夜明け」を迎えることができます。
辞任表明後のネット上の世論は、二大政党の一翼として民主党に期待する声が多く聞かれます。民主党への支持はこれまで30~50歳代の、特に男性に多い傾向がありました。が、今回はそれ以上の年代や女性にも「民主党に期待(心配)する」声が多く聞かれました。
雨降って地固まるを実践できるか、民主党の真価が試されています。
[引用おわり]
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