結いの党(小池政就さん)が附帯決議案朗読、現場で進む野党連携 衆・経済産業委、貿易保険法改正案

  • 2014-3-26
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[画像]付帯決議(案)を朗読する結いの党の小池政就さん、2014年3月26日(水)、衆議院経済産業委員会衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット

 結いの党。江田憲司代表のもと昨年末みんなの党渡辺喜美代表)から分離独立し、第186通常国会で初めての国会に臨んでいます。

 衆議院会派が9名、参議院会派が5名となっています。

 今国会では参議院予算委員を出せないまま、予算審議を終えるという苦境に立たされています。

 ところで、この日朝発売の「週刊新潮2014年4月3日号」は、化粧品をはじめとした各種事業を営む「DHC」の創業経営者の手記を載せました。2009年のみんなの党の結党の前に、渡辺喜美さんの法人所有土地などを担保に「8億円」を貸し付け、その後、渡辺・江田両夫妻らがあいさつに来るなどの交流があったものの、一部が未返済のままになっているとし、決別を宣言しました。

 朝日新聞1面が「週刊新潮が報道する」として今日付けの1面ワキで報じました。週刊誌報道を朝日新聞が発売当日に1面で報じるのは異例。週刊新潮朝日新聞とも、借入金の記載が、「政治資金収支報告書総務省や栃木県選挙管理委員会に提出)」や「資産等報告書(衆議院議長に提出)」に記載した金額と違っているとしています。記載漏れ金額は億単位に上ると思われ、形式的にきわめて大きい金額。イギリスなどの欧州政治とは、2~3桁金額が異なる政治スキャンダル。国会議員資産報告法には罰則はありませんが、今後の対応次第では、渡辺喜美衆議院議員は、政治生命を失いかねない大変深刻な苦境に立たされました。

【2014年3月26日(水)衆・経済産業委員会

 こうした中、「貿易保険法の一部を改正する法律(案)」(186閣法17号)が何事もないように淡々と審議されました。アベノミクス3本目の矢、成長戦略の主戦場となる委員会ですが、自民党1期生の白石徹さんは「この委員会にかかる7法案のトップバッターとなる法案のトップバッターの質疑者になりました」と胸を張りました。

 討論は日本共産党が反対しました。採決の結果、賛成多数で可決。あすの衆・本会議で可決し、参院に送付される見通し。

 この後、附帯決議(案)が、自民党民主党日本維新の会公明党みんなの党、結いの党の6会派共同提出で出されました。

 この案文を、静岡1区で4位ながら比例復活当選した、結いの党の小池政就(こいけ・まさなり)さんが朗読しました。

 各会派提出の附帯決議案を、結いの党の議員が朗読するのは、結党後初めてだろうと考えます。

 小池さんは、今国会の衆・本会議で、平成26年度税制改正法案の代表質問、さらに、平成26年度本予算(案)の採決直前の反対討論に党を代表して立っています。昨年の第183通常国会では、みんなの党の議員として、「電力システム改革プログラム法案」について、衆議院本会議で、「みんなの党は、議案提出権を持つ参議院でこれから対案を出すこととして、衆議院では政府原案に反対する」という複雑な討論をこなしています。

 小池さんは現在39歳で、上智大学経済学部卒で、丸紅のサラリーマンを経て、米国留学し、東京大学大学院で工学博士号をとったという経歴。お父さんは、静岡県三島市長でしたが、そこの衆院選挙区は民主党細野豪志さんがいるからかどうか分かりませんが、静岡市に移って小選挙区で立候補。ただし、4位にとどまっています。

 この委員会の自民党の筆頭理事は、塩谷立さんで、静岡県連なので、その関係もあって、朗読者に選ばれたのかもしれません。

 ただ、アベノミクス3本目の矢の主戦場となる経済産業委員会では、野党も修正したり、附帯決議をつけたりして賛成する方向性が第46期衆議院ではできており、与野党が激しく対立するという雰囲気はないのかもしれません。

【同日 衆・厚生労働委員会

 与野党が激しく対立している衆議院厚生労働委員会では、「パートタイム労働法改正案」(186閣法32号)など2法案が可決。共産党高橋千鶴子さんが単独で修正案を出し否決されました。 

 これに先立つ次世代育成支援対策推進法の改正案」(186閣法31号)は政府原案通り可決後に、附帯決議案が、自民党民主党公明党共産党の4会派という珍しい構図で提出されました。民主党柚木道義さんが朗読し、「ILO(国際労働機関)条約の早期実現が必要だ」などとした附帯決議全会一致で可決しました。

 パートタイム労働法案については、附帯決議案は、自民党民主党公明党の3会派が提出し、民主党大西健介さんが朗読し、「労政審労働政策審議会)の報告書を尊重すべきだ」などとした附帯決議を可決しました。

 「自公民」「民共」のタテ、ヨコの軸を民主党がしっかりと握って主導権を持って後半国会がスタートしたように思えます。

【同日 衆・内閣委員会】

 同じく対立が予想される衆議院内閣委員会は、「内閣府設置法を改正し、総合科学技術会議を、総合科学技術・イノベーション会議を設置する法案」(186閣法9号)は、民主党・維新・みんなの党・生活の党の野党4会派共同の修正案を提出。民主党の近藤洋介・筆頭理事が与党経験も踏まえてか、「政府原案の、『削除する』という規定を、削除する」などとした修正案を朗読しました。修正案は否決され、政府原案が可決しましたが、附帯決議案も民主党津村啓介さんが朗読。こちらも主導権を確保しているように思えます。

【同日 参・本会議】

 参議院では2つの「上がり法案」を可決し、成立しました。

 「改正私立学校法」(186閣法42号)は、委員会での民主党大島九州男筆頭理事が提出した附帯決議付きで政府原案が「賛成216、反対13」で可決し、成立しました。近く天皇陛下が公布なされ、官報に載ります。

 民主党原口一博・衆総務委筆頭理事らがリードした「改正過疎地域自立促進特別措置法」(186衆法2号)は「賛成227、反対0」の全会一致で可決し、成立しました。今国会での議員立法成立第1号となりました。近く天皇陛下が公布なされ、官報に載ります。総務委員長が、衆院側が高木陽介委員長参院側が山本香苗委員長と、ともに公明党員であることから、意思疎通がスムーズなところがあるかもしれません。

【同日 参・沖縄および北方問題特別委員会】

 こちらは、衆院側が安住淳委員長、参院側が林久美子委員長と、ともに民主党員の唯一の委員会です。月曜日に審議入りした「沖縄振興特別措置法の改正案」 (186閣法5号)が可決しました。次の参・本会議で成立する見通し。附帯決議は、民主党の藤末健三さんが朗読して可決しました。

【同日 衆・農林水産委員会

 いよいよあすから「農業直接支払い」 の政府案・民主党案が審議入り。法制化は「減反」「生産数量調整」などの農政史上初めてとなります。ただ、提出された法案は、政令などに委任する部分が多いのが現状です。きょうの会議では、「森林国営保険法改正案」(186閣法43号)が可決し、あすの本会議で可決し、参院に送られる見通しとなりましたが、附帯決議案は民主党寺島義幸さんが朗読しました。自民党民主党との「農業直接支払恒久法制化をめぐる歴史的な修正協議」の地ならしとなりました。歴史的な協議は、民主党大串博志・筆頭理事がリードすることになる見通しです。

【同日 衆・文部科学委員会

 一方、「義務教育教科書無償措置法の改正案」(186閣法41号)は、民主党、結いの党、共産党社民党らが反対しました。「法案を改正する必要がない」としました。政府原案通り可決後、附帯決議は、法案に賛成した維新の会(鈴木望さん)が朗読。教育委員会制度改革を前に、自民党と維新の会のタカ派の連携が、この委員会では強まってきたようです。 

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