配偶者の海外転勤同行休業法案を人事院提出へ 総論賛成だが、労働協約締結権が先だ

  • 2013-8-21
  • 配偶者の海外転勤同行休業法案を人事院提出へ 総論賛成だが、労働協約締結権が先だ はコメントを受け付けていません

 斎木昭隆外務事務次官というと、夫婦そろって美形のオシドリ外交官ということで、外務省ですら嫉妬されるし、霞が関では当然嫉妬されることが多いのですが、国益のために強気なタフネゴシエーターであることは間違いないでしょう。ただ、オシドリ外交官が可能になるのは、外務省がそれを可能にする人事の道を整えていたからでしょう。

 人事院は、2013年8月8日に、安倍自民党内閣に意見書を提出。配偶者が海外転勤する国家公務員に最長3年間無報酬の「休業」を認める法案(国家公務員法改正法案?)が第185臨時国会に提出される可能性が高まりました。

 私が知っている限りでは、女性の厚生官僚の旦那さんが、X新聞横浜支局の記者だったのですが、同居できませんでした。その男性記者は、私に「政治部出身ならわかるでしょ」と、国会待機など厚生官僚の残業の多さを嘆いていました。ところで、この記者、「安倍総理大臣の名前で私に戦没者記念式典の招待状が来た」というコラムを書いていて、厚生省の取り込み方もうまいなと感じました。

 人事院は、結婚・事実婚に限らず、配偶者(民間人含む)の海外転勤に同行するときの休業と、その代わりの臨時職員の任用ができる制度を整えたい構え。総論は賛成です。ただ、官僚には、労働契約も、労働協約もありません。労働契約は使用者と労働者の個別の契約、労働協約は使用者と労働組合の取り交わし文書のことです。

 法律を改正すると天皇陛下が公布されます。その天皇の権威のもとに威張るのが官僚です。外務省は東宮を支配し、厚生省は皇居を支配しています。自律的労使関係もないくせに生意気だ。まさに現代の宦官といえるでしょう。時折、国会議員のブログに「労働者の党なのに、質問通告が遅い」との書き込みをする官僚がいます。これも、総論は賛成ですが、労働契約も労働協約もない自律的労使関係を持たない官僚は、24時間365日働かされても文句をいう権利はありません。質問通告など午前8時で十分です。

 このような法改正ではなく、民主党政権が出した、国家公務員制度関連4法案(人事院を廃止し労働協約締結権を付与する法案)を修正し、成立させるべきなのです。

 一人一人の国家公務員が連合傘下の労働組合員になる。

 それがすべてのスタートであり、そこから労働環境の改善が始まります。

 ディーセント・ワーク(まともな働き方)の官僚を増やして、皇居を厚生官僚から、東宮を外務官僚から救い出しましょう!

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

運営会社
宮﨑機械株式会社
©2008~

ページ上部へ戻る