
(写真は釣魚台国賓館でキャッチボールに興じた福田総理と温家宝国務院総理=共同通信)
福田康夫首相は12月27日~30日の日程で中国を訪問しています。
28日は胡錦涛中国共産党総書記(国家主席)、温家宝国務院総理と相次いで会談。29日には天津でトヨタ自動車の工場を見学しました。
福田首相、天津でトヨタ自動車の工場見学(朝日新聞) – goo ニュース
福田首相は29日、北京から陸路で天津市を訪れた。同市は温家宝首相の出身地で、経済発展が著しい。福田首相は同市トップの張高麗・市共産党委員会書記と会談。張書記が「天津市を日中の環境・省エネ協力のモデル都市としたい」と述べたのに対し、「外交ルートを通じてよく連絡をとっていきたい」と応じた。同市に進出したトヨタ自動車の現地合弁工場も視察し、組み立て作業を行う中国人らとも会話を交わした。
日中首脳会談 ガス田開発具体策決まらず
【北京=酒井充】中国訪問中の福田康夫首相は28日、温家宝首相、胡錦濤国家主席と相次いで会談した。温首相との会談では、東シナ海のガス田開発について早期の解決策を見いだすことで一致した。首脳会談で合意した来春の胡主席訪日までの解決を目指す方針だが、具体策は決まらなかった。台湾が来年3月に予定している台湾名義での国連加盟の是非を問う住民投票に対しては、福田首相は「一方的な現状変更の試みには支持できない」と明言し、初めて住民投票に難色を示した。
人民大会堂で約2時間行われた温首相との会談で福田首相は、昭和53(1978)年の日中平和友好条約締結から30年を迎え、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)や北京五輪が行われる来年を「日中関係飛躍の年」と位置づけ、「両国は大きなチャンスと責任に直面している。アジアと世界の未来のため責任ある立場で協力したい」と述べた。
地球温暖化では、福田首相が「主要経済国が責任ある形で参加する実効的な枠組みが必要だ」と訴えた。温首相も「責任ある態度で国際社会に参加し、気候変動に関する措置を真剣に履行したい」と応じた。
両国の共通の利益を目指す「戦略的互恵関係」を具体化させる策では、福田首相は環境・エネルギー分野で今後3年間に中国人研修生1万人を受け入れることを表明。人民解放軍の若手将校を日本に招き、自衛隊の若手幹部や有識者らとの交流を実施する。
一方、両国間の懸案となっているガス田開発では、会談後の共同記者会見で福田首相は「相互理解が一層深まった」、温首相は「一歩前進した」とそれぞれ述べた。ただ会談直前まで行った次官級協議でも一致点は見いだせず、首脳会談では早期解決を目指す「新たな共通認識」を確認するにとどまった。
台湾問題では、福田首相が台湾独立を支持しないとする日本政府の従来の姿勢を改めて表明した。北朝鮮問題では、温首相が日本人拉致問題解決への協力を改めて表明し、核放棄に向け6カ国協議を通じて連携を強めていくことで一致した。
この後、福田首相は北京大学で講演し、夜には釣魚台で胡主席と会談した。胡主席は「歴史を鏡とし、未来に向かう精神の下、ともに努力して戦略的互恵関係を構築したい」と表明し、「敏感な問題を適切に処理したい」と指摘した。福田首相は「何から何まで一致することはあり得ないが、違いは小さくなってきた」と述べた。
続いて胡主席主催の異例の夕食会が開催された。これは昭和61年の中曽根康弘首相(当時)以来となる中国トップ主催の夕食会となった。
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