
第169通常国会は最終盤で、静かに緊迫してきました。
[冒頭の写真について]
山本有三『路傍の石』新潮文庫版
『路傍の石』『真実一路』を書き、『日本少国民文庫』を編んだ山本有三は第1回参院選の全国区でトップ当選しました。
山本らは会派「緑風会」をつくり、参議院の独自性を確立し、「良識の府」の基礎を築きました。
参院第一会派の「民主党・新緑風会」は山本らの「緑風会」にちなんだ名称です。
【11日(水)】
きょう11日、参議院が福田康夫首相(自民党総裁)を問責します。
これに先立ち、民主党などは国民生活に必要な法案11本を参院本会議で成立させる予定です。
この後、民主党と社民党が福田首相(自民党総裁)の問責決議案を提出。
夕方に再開した本会議で、賛成討論・反対討論の後、記名投票採決し、可決します。
[首相問責は参議院発足後、初めて]
内閣総理大臣の問責決議可決は、参議院が1947年(昭和22年)5月3日に発足して61年目で初めてのことです。
この本会議が何時になるかは未定です。夕刻以降になる可能性もありますが、歴史的な国会ですから、ぜひTV・インターネット中継でご覧になっていただきたいと思います。
参議院インターネット審議中継
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福田自民党内閣がこの問責決議を無視した場合は、憲法99条の
「天皇または摂政および国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員はこの憲法を尊重し擁護する義務を負う」
との規定に抵触する可能性があるかもしれません。
【12日(木)】
自民党は翌12日に衆議院に「内閣信任決議案」を提出する構えを見せています。
「内閣信任決議案の否決」に関しては憲法69条に定めがありますが、「同案が可決された場合の対応」は憲法に定めがなく、「内閣信任決議」は法的拘束力のない形式的なものに過ぎません。
[内閣信任決議は宮沢内閣信任決議以来2度目]
1992年6月10日に「宮沢内閣信任決議」が可決された例が1件だけありますが、翌年6月18日には逆に「宮沢内閣不信任決議案」が可決されました。宮沢内閣は総辞職を拒否し、衆議院を解散して大敗。自民党は政権を失い、宮沢内閣は総辞職に追い込まれました。
【13日(金)】
政府・自民党が「通常国会の会期を6日間延長し6月21日までとする」とする動議を提出する見通しです。
衆院本会議で、提案の理由を説明し、討論が行われます。通常国会の会期延長は国会法第12条で1回までと決められています。
また国会法第13条では、
「両議院の議決が一致しないときは、(略)衆議院の議決したところによる」
と決まっていますので、会期末は6月21日(土)に延長されるのが確定的となりました。
↓終盤国会で成立する法案についてはこちらを参考にしてください(民主党HPに飛びます)
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