小沢一郎幹事長になってから9勝12敗と首長選で大きく負け越し 「選挙の神様」神話が完全崩壊

  • 2009-10-28
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 民主党本部推薦の自治体首長候補者の敗戦が相次ぎ、小沢一郎幹事長就任後の9月15日以降では、「9勝12敗」となり、「小沢一郎先生は選挙の神様だ」(民主党国対副委員長)とする神話が崩壊したことが分かりました。

 朝日新聞の「地方選挙メモ9月の結果」と「同・10月の結果」(きょう付4面)をまとめました。

 民主党岡田克也幹事長時代の9月13日、北海道士別市長選では、「民主党社民党新党大地推薦」という北海道3大組織がっちりスクラム候補が初当選。愛媛県では現職死去に伴う繰り上げ大洲市長選に、61歳の市議が「民主党新党日本推薦」で出馬しました。結果は惜敗でしたが、「地元の山鳥坂ダム廃止」を公約にするという「大いなる敗北」は次の時代のスタートを感じさせました。

 ところが、9月15日の両院議員総会小沢一郎さんが拍手で承認され、幹事長に就任したとたんに風向きが一気に変わりました。

 まず27日はナント地元の岩手県八幡平市長選で推薦候補が敗北。福岡県前原市長選でも「民・社」が敗北。

 10月分はきょう付の4面に出ています。

 4日は小沢幹事長のお膝元岩手県で「民自」新人が一関市長選で当選。菅副総理の地元・東京都武蔵野市長選は「民・共・社・東京生活者ネットワーク」推薦現職が再選するなど、トロイカの地元で相乗り候補が2勝しました。

 11日は3勝です。山形県鶴岡市長選で「民・自・公」、長野県安曇野市長で「民」、徳島県鳴門市長選で「民」の新人が勝ちました。

 18日は、兵庫県たつの市長で「民自公」相乗り現職が勝ちましたが、奈良県天理市長選では「民」、埼玉県春日部市長選でも「民」が負け、1勝2敗と雲行きが怪しくなってきました。

 25日は宮城県知事知事選がありましたが、「民・社・国」推薦候補が惨敗。神戸市長選では小沢さんが「相乗りをやめて民主党単独推薦」を直談判した現職が勝ちましたが、川崎市長選の「民」新人は敗れました。さらに県都長野市では「民」推薦が次々点と惨敗。敗北は続き、青森県八戸市長選では「民」、秋田県にかほ市長選では「民・自」、埼玉県鶴ヶ島市長選で「民」、同ふじみ野市長選で「民・社」、神奈川県鎌倉市長選で「民・社」の推薦候補が続々と敗れました。勝ったのは、埼玉県越谷市長の「民・社・国」、熊本県玉名市長の「民・社」推薦候補が勝ちました。

 というわけで、小沢幹事長就任後の首長選は「9勝12敗」と大きく負け越し、勝ったところもトロイカのお膝元かつ相乗り候補となり、小沢選挙不敗神話は完全に崩壊したといえるでしょう。

 「たとえ負けても、推薦候補を立てることで地方組織の足腰が強くなる」という反論があるでしょう。私はそれに対して、「その人にとって、首長になれるチャンスは人生に1度、あっても2度しかない。比例復活なしの首長選は生きるか死ぬかだ。『負けを繰り返しながら組織を強くする』という考え方の人間は人生も負けて終わる」と反論申し上げます。

 さらに11月8日には現職が引退する広島県知事選がありますが、民主党副幹事長である佐藤公治・県連代表が候補者擁立に失敗し、不戦敗が確定しています。公治さんは小沢一郎経世会会長代行を同会事務総長として支えた佐藤守良さんの息子で秘書を務めました。小沢系議員の中核をなす「小沢事務所出身者グループ」のトップです。衆院議員を経て、現在は参院議員になっています。

 新生党および新進党結党で重要な役割を担った佐藤守良元農相は、小沢一郎新進党党首が、側近を重用し、異論を述べる者を排し始めたとき、小沢さんのことを大変に心配されていたそうです。ある人から「佐藤守良先生が『あいつ、畳の上で死ねないんじゃないか』と本気で心配していたよ」と聞いたことがあります。佐藤先生が亡くなってしばらくすると、新進党も無くなってしまいました。

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