まさに二大政党デモクラシーが幕開け 鳩山総理、「古い体質から飛び出す覚悟でがんばってほしい」

  • 2009-10-28
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[画像]答弁する前原国交相

【2009-10-28 衆院本会議 総理所信表明に対する各党代表質問】

 まさに二大政党デモクラシーの幕開けを感じさせました。

 鳩山首相民主党代表)はおととい(26日)の所信表明演説を「あの暑い夏の総選挙の日から、すでに二か月が経とうとしています」と52分間の演説を切り出しました。

 きょう28日、衆院本会議で民主党政権になって初めての、総理所信表明に対する各党代表質問が行われ、野党・自民党から谷垣総裁と西村康稔議員が登壇しました。

 西村議員は脱官僚をめざす政務三役主導の民主党政権を「見せかけの政治主導」と痛烈に吹っ掛けてきました。年金問題からインフルエンザ対策を抱える長妻厚労相を名指しし批判する上で「替わってあげますよ」と皮肉った時には、やはり50年間政権を担ってきた責任政党だなあ、と少しだけ、感心しました。二大政党デモクラシーには、反対党、政権準備党という合わせ鏡が必要不可欠です。

 そして、西村議員は「あの過酷な夏の悔しさをバネに政権交代をめざして責任野党・自民党を作り上げていく決意を示しました。

 ここの西村議員、初めて演説を聞きましたが手強いな、谷垣総裁が西村議員を幹事長にでも据えたら、これは来夏の参院選は負けるかも知れないな。そういうイメージが沸きました。これが二大政党デモクラシーのメリットです。大学でそれを学んでから、16年経ったきょう初めてそのメリットの恩恵を感じました。そして最初のイメージがこの西村議員の手強さです。

 守備側に回った民主党ですが、谷垣総裁、西村議員の挑発に対して、亀井郵政・金融大臣(国民新党代表)や前原国交相は毅然として、挑発に乗らず、政権政党のあるべき姿を見せました。前原答弁はその前に10分間にわたる長広舌をした閣僚の後だけに新鮮に、頼もしく感じました。

 前原さんの30秒間の答弁には、小選挙区二大政党デモクラシーが、彼の頭というより体に染みこんでいることを感じました。西村議員の演説によると、両者は同じ議員連盟を作っているそうです。とはいえ、質問者が指名しない限り、閣僚は発言(答弁)できないのは当然のルールです。西村議員が前原大臣の答弁の機会をつくったのは、二大政党デモクラシーを作り上げていこうとする気概が両者にある証拠です。事前に相談したことなど断じてないでしょう。

 総理はおとといの所信表明の開始22分前後に、この国は、

 「誰もが誰もを知っている」という共同体、すなわち僕の言葉ではムラ社会は失われて、「誰かが誰かを知っている」という共同体、おそらく鳩山さんの言葉では友愛社会というんでしょうが、このように変わるとの分析と決意を示しました。

 国会という社会もますます「本物が本物を知っている」という社会に変わりつつあります。きょうの答弁で鳩山首相は「西村議員に対しても、古い体質から飛び出す覚悟でがんばってほしい」とエールを送りました。総理は、民主党に対してもこのメッセージを「同時送信」なさったんだろうと感じています。

 まあ、菅副総理の長広舌も、キャラクターですから、あれでいいのかな、という気もしました。それを眺めるひな壇の全閣僚の表情がNHKで流れましたが、それも面白いものでした。全部含めてディスクロージャーディスクロージャーです。

tags 鳩山由紀夫 谷垣禎一 亀井静香 前原誠司 菅直人 西村康稔 二大政党デモクラシー 「誰かが誰かを知っている共同体」

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