「餃子は子供のおかず」の岡田強腰外交で、中国がついに毒ギョーザ容疑者逮捕

  • 2010-3-27
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[写真]岡田克也さんの外務大臣就任を伝える後援会ニュースレター

(初エントリーは3月27日深夜0時30分で、以下情報を更新します。)

 猛毒「メタミドホス」の混入で、天洋食品製の「手作り餃子」を食べた千葉県5歳の女児が一時重体となった2007年12月~2008年1月の「中国製毒餃子(ギョーザ)事件」。

 自民党福田内閣初動の遅れやその後の弱腰外交により、すべての中国製品をボイコットする消費者が出るなど長引いてきた事件が解決に向かう方向となりました。

 中国当局が北京から陸続きの河北省の「天洋食品」元臨時従業員の呂月庭容疑者、36歳の男を逮捕、「容疑者は容疑を認めている」と新華社が報じているそうです。

 2009年9月16日に就任した岡田外相は、その12日後である、9月28日の日中韓外相会談で上海を訪れた際に、中国の楊外相が「中国製冷凍ギョーザ事件を政治問題化すべきでない」と語ったことに岡田さんが譲らず、10月9日の北京での日中外相会談でも「ギョーザは子どものおかずだ」と解決を迫りました。

 おそらく、この9月28日と10月9日の岡田強腰外交がなければ、事件の解決はなかった可能性が高いと思います。

 ちなみに昨年9月28日からちょうど6ヶ月ですね。何か関係があるのかは分かりませんが、岡田外相の二国間外交でわが国にもたらした果実としては最大の物になりました。内政問題に近い「密約調査」とあわせて、国民の支持が低下する鳩山内閣の支持率を一人で、持ち上げることになると思います。

 共同によると、

 事件は、天洋製のギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が中毒症状を訴え、9人が入院したことで08年1月に表面化。日中両国は捜査協力で合意したが、2月には双方が自国でのメタミドホス混入の可能性を否定、中国側の捜査はいったん中断した。しかし、同6月中旬に天洋が回収したギョーザを食べた中国人がメタミドホスによる同様の中毒症状を訴える事件が発生し、事態は一変。

 ということになります。

 このブログ内の中国製毒餃子事件に関する一連のエントリーはこちらをクリックするとご覧になれます。

 現時点では、推定無罪とはいえ、自民党の福田・麻生内閣が見て見ぬふりをしていた事件で、岡田流の「ハッキリ物を言う外交」が功を奏したことになったものとみられます。

 岡田外交の特徴は、口ではハッキリ物を言いますが、人的ネットワークは親密です。

 人物関係をさらっとご説明します。今回の逮捕劇との関係はまだ分かりません。

 野党民主党の副代表として「次」に備えていた時代のブログ「中国訪問報告(1)――北京要人会談篇」をごらんください。
 
 李克強・副首相とは遼寧省書記のころ、民主党三重県連の付き合いがあってからの親友。

 日本ではタフネゴシエーターとして名を馳せた王毅・元日本大使、「環境大臣」に相当する、国家発展改革委員会の解振華副主任とも野党時代から緊密に交流しています。

 
 野党の副代表(当時)ながら、中国要人と次々会談する岡田さん。(2008年、岡田さんのブログから)

 新任の程永華・駐日本大使とは、今月3日の国際婦人デーを記念する中国大使館のパーティーで、外相夫人として、奥さんの岡田多津子さんがあいさつに立ち、夫人外交デビューしました。

 
 [写真]2010年3月8日、国際勤労婦人デーのパーティーで乾杯する岡田多津子さん(左)と程永華大使人民日報日本語版ホームページから拝借。

 また、岡田さんの父、岡田卓也さんは中国で植樹に取り組んでいます。岡田卓也さんの母校早稲田大学の同窓会誌の最新号にも次のようにインタビューが載っています。

 

[画像]中国で木を植える岡田卓也さん、早稲田学報2010年4月号から

 それから、ギョーザ事件のとき、日本のメーカーの不手際(JT)があった際に、「原因は分からないにしろ、とっさに商品回収に走らなかったJTは信じられない」として、JTとの統合を撤回した日清食品安藤宏基社長(カップヌードルを発明した安藤百福さんの息子)は岡田さんの支持者として知られます。

 また、辛亥革命および近代中国の父である、孫文は、三重県菰野町の高田家(岡田克也さんの母方のひいおじいちゃん、現在の当主は弟の昌也さんが養子縁組)に泊まったことがあります。

 
[画像]孫文

 なんといっても、やはり岡田さんというと、「孫文が泊まった家のひ孫」という、これは近代中国の歴史を学んでいる人なら、水戸黄門の印籠並みの切り札だということが分かると思いますが、この切り札を持った上での強腰外交。

 
[画像]岡田外交3原則。

 それが功を奏したことになるでしょう。

 彼はこういう外交を日本に定着させたいから、マスコミに「7奉行」ともてはやされても、けっして、鳩山総理や小沢幹事長の進退に関する発言はしないのです。

 ハッキリ物を言える日本へ。
 岡田克也が一歩を踏み出しました。

岡田外相 中国に毒ギョーザ事件「中間報告」要求(社会) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース

 中国製ギョーザ中毒事件をめぐり岡田克也外相が、中国での毒物混入を認めた「中間報告」を早急に行うよう中国側に求めていたことが分かった。複数の日中外交筋が31日、明らかにした。

 発生後2年近くたっても真相解明が進まないことから「少なくとも混入したのは中国と特定するなど現状を打開する必要がある」と判断した。「対中関係重視の政権だからこそ真相解明を要求できる」(政府高官)との期待もあり、来年に予定する鳩山由紀夫首相訪中までに報告を得たい考えだ。

asahi.com(朝日新聞社):ギョーザ中毒事件 中国当局、容疑の男逮捕 新華社報道 – 社会

【北京=古谷浩一】新華社通信は26日、中国製冷凍ギョーザ中毒事件で中国捜査当局が、日本向け輸出用ギョーザに毒を入れたとして中国人の男を逮捕した、と伝えた。男はギョーザの製造元である河北省石家荘市の「天洋食品」の元臨時工員で、同省出身の呂月庭容疑者(36)。取り調べに対し容疑を認めているという。当局は犯行に使われたとみられる注射器を押収したほか、多数の目撃証人がいるという。

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