「一歩前進」 北沢俊美防衛相が中国国防相と会談

[画像]北澤俊美防衛大臣と中国の梁光烈防相、2010年10月11日、ベトナムハノイNHKニュース)

 菅改造内閣で再任され、政権交代後同一の省をただ一人連続して担当している防衛大臣北澤俊美さんは、11日、ハノイの国際会議の合間に、中国国防相梁光烈(りょう・こうれつ)さんと話し合いました。先月の尖閣諸島での中国漁船と海上保安庁巡視船の衝突事故の後、ASEMで総理の菅直人さんと温家宝国務院総理が廊下で会談しましたが、その後の安全保障閣僚の会談はこれが初めてとなりました。

 国会開会中ですが、北澤さんが鉢呂吉雄国対委員長に頼んで、野党各党の理解を得た上で実現した海外出張で、北澤さんは「一歩前進だ」と語りました。

 中華思想華夷秩序のなかで、聖徳太子の時代から中国と適度な距離をとってきた日本と、中国に飲み込まれたり対抗したりしてきたベトナム。その違いは、日本と中国との間に日本海東シナ海があったというたった一つの幸運によるものでしかない、と私は考えております。

 上海万博が今月末で閉幕しますが、延期されていた中国政府による日本人学生1000人招待も実現しそうです。大学の後期授業が始まっている団員も多いでしょうが、ぜひ、上海を訪れて、将来どの国で活躍するにしても、一生忘れ得ぬ思い出をつくってほしいと思います。

 聖徳太子小野妹子に「国書」を持たせて以来、日本と中国は対等な関係にあります。正直言って、日中が常に平和な状態になるということは難しい。過去1000年以上、日中友好の礎は常に文化交流と人的交流でした。鑑真和上のような立派な人物はもう出てこないでしょうが、次の1000年のために、もっと隣人をよく知る努力が両国民に求められています。外交と言っても、まずは人です。今回は、最年長閣僚が迅速な判断、行動で、模範を示してくれました。

“日中連絡システム 整備を” NHKニュース

ベトナムを訪れている北澤防衛大臣は、中国の梁光烈防相と会談し、さきの中国漁船による衝突事件を受けて、東シナ海など日本近海で中国側と不測の事態を招かないためにも、日中の防衛当局で即座に連絡を取り合うシステムを整備するよう求めました。

この中で北澤大臣は、尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件ついて、「日本側の立場はすでに中国側に伝達済みであり、この場で議論するのは生産的ではない」と述べました。そのうえで、北澤大臣は「戦略的互恵関係の原点に立ち返り、今後は日中の防衛当局間で理解を深めていくことが重要だ」と述べました。これに対し、梁国防相は、中国漁船による衝突事件について、「両国関係を大局的に見て、適切に処理されたことをうれしく思う」と述べたうえで、「戦略的互恵関係を進めていくことが両国の国民にとっての利益になる。日中の防衛交流の発展に努力したい」と述べ、戦略的互恵関係の発展に向けて日中両国の防衛交流を促進させることを確認しました。そして、北澤大臣は、東シナ海など日本近海で中国側と不測の事態を招かないためにも、日中の防衛当局で即座に連絡を取り合うシステムを整備するよう求めました。一方、日中の防衛交流の一環として、今月15日から海上自衛隊練習艦隊が中国の青島に寄港する予定でしたが、会談の中で梁国防相は、予定どおり実施することに慎重な姿勢を示しました。会談のあと、北澤大臣は記者団に対し、「会談ができたことは一歩前進だ。ただ、中国国内では、まだ関係改善に完全に前向きになっていない雰囲気がある。もう少し時間が必要かもしれないという印象を受けた」と述べました。

関連記事

コメントは利用できません。

アーカイブ

運営会社
宮﨑機械株式会社
©2008~

ページ上部へ戻る