
【衆院予算委員会 平成22年(2010年)10月12日(火)】
谷垣執行部の9月の党役員人事で、新しく自民党幹事長になった石原伸晃さんが登場し、小沢問題をはじめ「政治とカネ」の問題は民主党議員に集中していると攻めました。
これに対して、内閣総理大臣である民主党代表の菅直人さんは、「民主党代表選でも、先日の所信表明でもクリーンな政治を約束しました」と述べました。
党代表選の政見では、「クリーンでオープンな民主党の原点へ」との見出しで、「民主党らしい、クリーンでオープンな党運営を行います」、「カネのかからないクリーンな政治の実現」を党内に公約しました。今臨時国会初日の所信表明でも「カネのかからないクリーンな政治の実現。国民の強い要望です。私自身の政治活動の原点です」と党内外に語りかけました。
菅総理(代表)は、「岡田(克也)さんに幹事長になってもらい、党の中をクリーンで透明にしてもらっている」と答弁し、党金庫を岡田さんに任せており、それが「クリーンでオープンな民主党」の公約実現の一歩につながるとの理解を求めました。
これまで、党代表者である菅さんが、幹事長として党本部の留守居役となる岡田さんに、党財政に関してどのような指示を出したかは、私が記憶する限り、公になっていなかったと思います。岡田さんの幹事長就任が今回で3度目であることは有名ですが、実は2回目の幹事長の際には党金庫を掌握できていなかった可能性が高いと指摘されています。1回目は菅直人代表-岡田克也幹事長でコンビを組んでおり、2004年の年金国会を立派に戦いましたが、つまらぬこと(未納3兄弟)で菅さんは代表を去り、岡田代表が緊急リリーフをして、第20回参院選で、結党以来初めての改選第1党に躍進し、自民党は49年目にして初めて改選第2党に転落しました。 このときはいいのですが、2度目の幹事長は、昨年5月~9月という短い期間でしたが、「第45回衆院選で政権交代を実現した」という最高の結果を残しました。しかし、この4ヶ月間、鳩山由紀夫代表、岡田克也幹事長は、党金庫を掌握できず、党本部内をうろうろしている小沢一郎・選挙専従代表代行が金庫を握り続けていたとされています。
向こう2年間の安定した権力基盤を確立している今回の菅民主党は、幹事長が党金庫を握るという本来あるべき姿に戻ったもようです。岡田さんは家業が日本最大の小売業「イオン」ですから、仮にお金儲けをしたければ政治家ではなく、通産省をちょうどいい塩梅の頃に退職して、家業に転じていたはずで、選挙に出てくるわけがありません。東京の事務所は国会議員会館1カ所だけ、三重にも川越町の1カ所の事務所でコンパクトに回しています。党財政を預けるには最適任者です。
一方、菅さんもせっかく代表になったのに、なぜ党財政をいくら信用しているとはいえ他人に任せちゃうかと言うと、これは、菅さんは首相公邸にしろ、武蔵野にしろ、借家住まいですから、失う物が少ないからでしょう。だから、総理在任中は、首相官邸・公邸、国会議事堂の中でがんばって、党本部は岡田さんに任せっきりにしちゃった方が、気楽だし、政権も安定するでしょう。つまり、カネはないけど弁は立つ菅直人さんは「クリーンでオープンな熟議の政治」に最適な政治家だといえます。何事もほどほどがカンジンです。お金も不動産も、生活に困らない+アルファだけある状態がイチバン幸せです。いろいろと溜め込むと高血圧になり、突然死するリスクが高まりますからね。
私たち国民も、少なくとも戦後生まれの人ならばたいてい「ことし2010年がイチバンカネがない!」という人が多いでしょうが、「カネがなくても勇気を持って前に進む植木等さん」のような菅さんと岡田さんの背中を押していきましょう。






