いろいろなことがあった今週でした。それも、ツイッター(三宅さん)、ニコニコ動画(小沢一郎さん)、YouTube(仙谷由人官房長官)とこれまで、既存大手メディアのテレビで耳にしたり、新聞で目にしたりすることが少なかった固有名詞がドーンと出てきました。私は「紙(新聞)育ち、インターネット在住」ということで、「宮崎信行」という本名、正確には戸籍名は「宮嵜信行」ですが、明示しながらやっています。「元日経新聞記者」という肩書きを永遠に使っていいことを退社時に、編集局総務(筆頭局次長)と編集局管理部長から確約をとっているのも、政治取材に関しては、まずその入り口に置いて信用が第一だということを知っていたからです。「民主党支持を明確に書く理由」といったスタンスも折にふれて、エントリーに書いていますが、Google検索などで来る新しい読者のためにも、もうちょっとまとまった「綱領」を常時明示する方がいいのかなと、検討しております。ただ、6月第1週に「赤信号を無視する菅直人さん」という自分が撮影した映像をYouTubeに公開し、こちらのgooブログにもエンベッド(貼り付け)した理由は自分の中には確たる信念があるわけですが、政治というのは、そのときの国会情勢、党内外政局、世論動向、選挙までの残り日数、経済情勢、国際情勢、他の報道、取材の事情などさまざまな要素に基づく物で、あとから万人が納得する説明責任などということは到底不可能です。基本姿勢を明示したら、あとは読者に判断してもらうしかない、メールでももらえば個別に回答していますが、コミュニケーションというのは隔靴掻痒です。ただ、ひとつ種明かしをすれば、「赤信号を無視する菅直人さん」をYouTubeから削除したのは、間違いなく私一人の判断で、私が作業したものです。何らかの圧力があったと考えた方もおられるかと思いますが、それはありません。菅さんはそんな細かい人ではありません。
今週は、創業以来死亡事故ゼロの豪州国営「カンタス航空」の夢の超大型機「A380」(欧州4カ国政府出資の実質国営エアバス社製)が、シンガポール・チャンギ空港離陸後にエンジンの1機の1部分がインドネシア上空で落下するというアクシデントがありました。A380の1番機はシンガポール航空が持っていますから、この機の整備は同社がやっていたのではないかと思いますが、言いたいことは、日本の午後9時のNHKの大越さんのニュースの中で、コックピットからの映像が流れたことです。当然、カンタス航空が撮影したものでしょう。すばやい情報公開の姿勢が、世界でもっとも安全なエアラインという実績を維持し、その子会社のLCC(格安航空会社)である「ジェットスター」が日本にも乗り入れるというビジネスチャンスにも波及しているのでしょう。シンガポール航空も満足度1位にたびたびランクインしていますね。またしばらくA380を運航しないということで、資金繰りがしっかりできている会社だということも分かるわけです。キャッシュだけでなく、緊急時の資金繰りというのは「信用」があれば、担保がなくても大丈夫なわけです。国営ならいくらでも民間金融機関から資金繰りができるということはあり得ません。
いろいろなことがあって忘れていますが、2010年のビッグニュースといえば、「日本航空の倒産(会社更生法申請のうえ事業は継続)」です。ちなみに、常に受け手の過剰反応を恐れるテレビに限らず、新聞もどこも「倒産」という表現を使っていませんでしたが、会社更生法の申請は「倒産」です。民事再生法、ADRだって倒産なんですから、会社更生法なら倒産も倒産、大倒産です。
昨年9月の政権交代で始まった情報公開の流れ。インターネットとグローバリゼーションの油がささって加速する一方です。「情報公開」から「情報管理」へという考え方が重要です。「事業仕分け」によって出てくる「膿」「ヘドロ」に思わず目を背ける--それは人間だからいいでしょう。ただし、情報公開法、公文書管理法への理解を増しましょう。たとえば尖閣ビデオだって「30年後の公開を前提に今は非公開にしたらどうか」という言い方だってできたのではないでしょうか。いまさら遅いけど。
オープンな政治によって、本物と偽者の仕分けが進みますが、情報の隠避や、ましては情報操作をしようとした偽者は、目も当てられないほど転落していきます。そうしているうちに、まったくテレビや新聞に出ない、自民党の支部長さんはしっかり足腰を鍛えているかもしれない。まあ、偽者を自覚している人はテレビにも新聞にも出ず、やるべきことだけやっていれば、幸せです。この辺は、地方議員さんでも長持ちしている人は、全然テレビや新聞に出ていない。ただし、地元での悪い評判というのもないですね。報道してくれないと嘆く地方議員さんは首長選に強行出馬して、政治生命を失う人がいます。そういう人は芸能界にも飛び込んだ方が早いのではないでしょうか。
この11月1日(月)からの1週間はある意味、エポックメイキング(歴史を画する)な1週間だったと言えるでしょう。ツイッター、ニコニコ動画、YouTube、それと2ちゃんねるですね。2ちゃんねるの世論への影響力はやや低下しましたが、絶大です。このような不安定な時期には1有権者もうまく情報発信すれば、政策に反映されやすい。チャンスです。逆に、罵詈雑言、揚げ足取り、舌足らずの人間はより早く社会から排除される。実社会でもネット社会でも同様です。同じことをもう一度書きますが、それは、実社会でもネット社会でも同様です。







