野田首相、玄葉外相、安住財務相がアジア太平洋新時代の幕を開ける APEC2011ハワイ

  • 2011-11-17
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 さあいよいよ、アジア太平洋新時代の幕開けです。

 80年前の大恐慌関東大震災の後は、大東亜共栄圏という実態のない(ただし、満州国に関しては実態がありすぎ)ブロック経済化の肉付け作業、すなわち太平洋戦争で、ジリ貧、ドカ貧のすえ、主権を失った日本。

 しかし、今はデモクラシーとグローバリゼーションとインターネットの時代。同じ失敗はありません。民主党岡田克也最高顧問は昨年11月4日の記者会見で、「APEC(アジア太平洋経済協力会議)が横浜で開催されるということで、非常に大きな会議で、なかなか大変なんですね。(略)いままでは成功の歴史ですから、やはりアジア太平洋圏で、自由経済、自由市場というものを努力しながら作ってきたと。そして確かにAPECができて以来、アジア太平洋地域の経済発展というのは世界の中でも抜きん出ているので、そういう成功の上に立ってさらに歩みを進めていただきたいと思っています」としゃべっています。

 歴史の教科書に載るでしょう、2011年11月12日・13日の「APEC USA 2011首脳会議」。今年1年間、アメリカが議長国だったので、「USA 2011」という表記にしたのでしょうが、太平洋の真ん中「ハワイ ホノルル」です。私たち日本人にとっても縁のある土地です。

 昨年に続き、ことしも民族衣装は見送られたので、野田佳彦さんのアロハシャツ姿は残念ながら見られませんでしたが、集合写真では、オバマ米大統領ブルネイ・ダルサラーム国のボルキア国王陛下に挟まれ中央真ん中に収まりました。


 玄葉光一郎外相は、ヒラリー・クリントン国務長官と会談しました。冒頭、英語が堪能な玄葉さんがヒラリーさんにジョークを言って笑いが起こるシーンがありました。玄葉さんは、第146代外相にして、初めてのミッション系(キリスト教カトリック)大学卒業の外相です。上智大学法学部卒です。とはいえ、同じく聖心女子大学卒業の緒方貞子さんが国連難民高等弁務官(UNHCR)になったのは21年前ですから、いかに日本が人材活用システムができていない国かということがつくづく感じます。これではダメです。今後、国民は英語ができない政治家を首相、外相や、接遇の多い衆議院議長参議院議長などに起用しないよう監視を強めるべきです。


玄葉光一郎外相とクリントン国務長官、2011年11月11日、米国ハワイ・ホノルル、外務省ホームページから。

 英語文化(源はキリスト教文明)への深い理解があるから、玄葉さんのジョークは受けるんですね。これは東大法学部のガリ勉英語ではできません。外相会談の細かい事項は、官僚の通訳に任せて、もちろん、日本を代表している立場である以上、外交では独立国である以上、国語(日本語)を使うのが前提です。しかし、外交といっても、要は人と人とのつながりです。

玄葉外相の軽妙洒脱なトークで盛り上がるクリントン国務長官ら。右端は経産大臣の枝野幸男さん。2011年APEC閣僚会合、米国ハワイ・ホノルル、外務省ホームページから。

 前専務理事のストロスカーン容疑者逮捕の後、IMF専務理事になったラガルドさんと、安住淳財務大臣、2011年11月12日、ハワイ・ホノルル。財務省ホームページから。

 野田首相、玄葉外相、安住財務大臣が日本を大きく前に進めました。TPP(環太平洋パートナーシップ条約)の交渉の事前協議に参加しました。これは国論を二分するどころから、家族も二分する問題です。たいてい、親は反対で、子は賛成でしょう。親は変化を避け、子は変化を求めます。大震災、大恐慌の後、大東亜共栄圏に踏み出した過去を教訓に、「程度問題」で日本を豊かにしていく。第一の開国のときの福井藩士・益田孝を知っていますでしょうか。彼は横浜の地で三井物産を創設し、初代社長になりましたが、直後に三井本家から出資金を全額引きあげられ、苦労しました。日本のコメを日本の船で欧州に輸出して大もうけしました。またミナト浜の仲間のために、「中外物価新報」を創刊しました。これが今の「日本経済新聞」です。私は日本経済新聞横浜支局記者を3年半務めましたが、例えば「サカタのタネ」の本社は横浜にあります。意外でしょうが歴史を考えれば当然です。横浜スタジアムは「日本最初の野球場の跡地」だし、日本最初のゴルフ場、日本最初のテニス場、日本最初の競馬場と「日本最初の~~」というありきたりな定番記事はカバンの中いっぱいにネタが詰まっていて、むしろ書ききれないのが悩みでした。でも簡単な話です。野球も、ゴルフも、テニスも、競馬もすべて太平洋(+大西洋)を渡って、横浜港から上陸したのですから、最初にプレーされたのが横浜なのは当たり前のことです。そして、対岸に羽田空港ができてからも、やはり貨物は船便が主流ですから、「横浜という街は、隣町である東京という街よりも、勤務時間は3分の1、収入は8割以上、可処分所得は同じぐらい、可処分時間は2倍(すべて当ブログ調べ)」というのんびりした豊かな街です。ワールドカップ以降少し失速しているようですが、住みやすい街です。TPPは良い、悪いではなく、程度問題です。ただ、「松岡洋右国際連盟に脱退状を突き付けて会場から退場する」シーンを拍手喝采するようではいけません。外交交渉ですから、間接デモクラシーとして、信頼できる人間に任せましょう。とにかく、「松岡洋右は出すな」ということは、これは推進派、慎重派、反対派とも共通認識にしたいところです。

 追伸。

     鉢呂吉雄さんもよく頑張った!!

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