
【2013年10月30日(水) 衆・農林水産委員会 一般質疑】
衆院の各委員会では、大臣の所信に関する一般質問が行われました。自民党政府は内閣改造は見送りましたが、9月末に副大臣・政務官の大多数を入れ替えています。
2009年初当選の小泉進次郎・内閣府政務官に対して、民主党の玉木雄一郎さんが対決しました。

2009年初当選では、自民党はシンジローさんか斎藤健さんら4人、民主党では玉木雄一郎さんら5人がしのぎをけずっています。
玉木さんは農水委ですが、「TPPについて聞きたい」と交渉チームが置かれている内閣府の小泉政務官を呼びました。復興庁の政務官を兼ねていることもあり、「TPPは被災地の復興のどう影響するか」との質問からスタート。
進次郎は「先週も宮城県の沿岸部を周り、亘理では「もう一個」というイチゴが新しくできて、初出荷を迎えました。被災地の取り組みを後押しするのが復興庁です。そのうえで、今の質問にお答えすれば、TPP交渉で年内に妥結することが大事だ」
とても前置きが長い答弁。
玉木さんは「いつも歯切れがいい小泉政務官ですが、亘理町には私も何度も行きましたが、施設園芸の関税率は低いんですよ。さて、自民党の公約集Jファイルで「聖域を守る」としていますが、甘利明TPP相は「守るべき聖域がどの品目か決まっていない」と答弁していますが、それでいいのでしょうか」と質問。
進次郎は「今まで政府として、586品目だ、と特定したことはなく、守るべきものは守る」と語りました。
ここで、自民党議員から、党のスターを守るために、「おい、大臣に答えさせろよ」とヤジが飛びました。でも、玉木さんは「いや、私はあえてTPP部局に聞いております」として、農水委を所管する林農相ではなく、小泉内閣府政務官への質問を続行。
玉木さんは「守るべき聖域とはいったいどの項目ですか」と党と、進次郎は「たびたびで恐縮ですが、TPPは今交渉中です。そのうえで、聖域とは何かと問われれば、聖域とは、守るべきものは守るということです。」

別人格とはいえ、小泉首相の「聖域なき構造改革をすすめるわたしに対して抵抗する者はすべて抵抗勢力」の、「抵抗勢力とは何か?」の問答に似てきました。ちなみに、玉木雄一郎さんは小泉内閣の内閣府大臣秘書官なんですね。
玉木・小泉論争はさらに続き、小泉政務官は「はっきり言えたら楽なんですが、そうなると交渉もできない。衆議院のご決議、参議院のご決議、自民党の意見も含めてやっていきたい」としました。そして、西川公也・自民党TPP特命委員長の発言について問われると、進次郎は「西川TPP委員長は党の委員長なので、答弁できません」として、政府と党を分離することで、リスクヘッジをしながら落としどころを探る、自民党の「内閣と党の二元政治」が復活してしまいました。
玉木さんは最終的には、林芳正農相との問答を選び、「関税定率表の586品目なんだから、それをここで答弁したら日本の国益が不利益になるのかわからない」と問うと、林農相は「玉木さんも関税定率表を持っているだろうけれども、その586品目を国会で示すことは相手国にも伝わるので答弁できない。たとえば、米と言った場合に58品目があるから、それに言及したら、与党も野党も関係なく交渉に不測の影響を与えるので、答弁できない」。これに対して、玉木さんはぽつりと、「つまり(5項目586品目にしろ、コメの1項目56品目にしろ)譲る前提だから、答弁できないんですよね」との鋭い指摘。林農相は「譲るという前提ではない」としました。
【同日 衆・経済産業委員会 一般質疑】
玉木さんはこれに先立ち、衆・経済産業委員会にも登場。先日、毎日新聞社説で実名入りで評価された東京電力福島第一原子力発電所の予算委質問を継続。
「私は揚げ足とりの質問はしないし、漁民のみなさんに風評が出るような質問はしたくない。先日の予算委員会に続いて質問するが、私は政治家としての1期目に大震災を経験し、政治家としても人としても人生観が大きく変わった。廃炉には40年かかると言われているので、政治家として一生かかわっていきたい」と述べました。
そして、先日の予算委での田中俊一・原子力規制委員会委員長の答弁(2013年9月8日の安倍首相の国際オリンピック委員会での「状況は完全にコントロールされている」との発言について、「規制委員会は政治の言葉を追認してはいけない」と面前で、釘をさしました。
2009年初当選対決としては、玉木さんの貫録勝ちでした。2期生というと、赤松広隆・衆議院副議長は、与党第1党の責任者(党首は入閣)をした経験があります。やっかみなど関係なく、玉木さんを一気に代表・ネクスト総理にすれば、3年ぐらいで政権交代して、先輩たちも国政復帰ができるのではないでしょうか。
もちろん、代表選に玉木さんが出るのを推薦したいですが、岡田克也さんが出馬の意向を示せば、1秒でそちらに駆けつけます。岡田さんの義理のお兄さんんは第2次小泉内閣の村上誠一郎・内閣府担当大臣です。小泉首相が岡田克也ネクスト首相の力を封じるために村上さんを大臣に取り込んだという説が有力です。閣僚適齢期だったので違和感はありませんでしたが、やはり今振り返るとそう考える方が自然です。一方、玉木さんは小泉内閣で行政改革担当大臣の事務秘書官を3大臣通じてやり、村上大臣のときに、民主党総支部長に就任。
いわば、玉木さんは逆に村上大臣から岡田民主党に取り込まれたのです。そして、小泉ジュニア進次郎さんと数奇な運命で2009年初当選同期になったのです。だから、玉木さんはもう44歳です。政権を取れない民主党など存在意義がありません。玉木さんを使うなら一気に代表。そうでなければ政務官から。たとえ失敗しても、20年後に財務大臣で「ああ、そういえば玉木っていうのいたね、全国にポスター張っていた」ということでも、大平正芳さんが蔵相になったよりも若い。ぜひ、政権交代ある二大政党政治のメリットで、政治家の人材の新陳代謝もしていきましょう。先週月曜日の予算委質問のため、その前週末、玉木さんは地元に帰れませんでした。地元では不満の方もいるでしょうが、しっかりと鍛えた足腰で、ジャンプしてもらわないと、日本全国民主党が困りますので、どうぞご理解ください。もちろん、岡田さんが代表選立候補の記者会見をするときは、1秒で消防士のように駆けつけます。

2013年10月30日(水)の衆議院文部科学委員会では、小渕優子委員長が就任あいさつ。少子化担当相、党幹事長代理、アベノミクス国民運動本部長を経て、文部科学委員長。大学院で政治学の専門的な教育も受けています。女性議員では、野田聖子さんら先輩がいますが、初の女性の自民党総裁、さらには女性首相となると、小渕さんでしょう。おそらく野党期に自民党総裁に選ばれる可能性が見えてきます。で、やはり、女性が女性政治家を物心ともに応援するようにならないと。
経世会、宏池会、連合、創価学会。党は違えど、良い日本のためにしっかり足腰を強化していきましょう。







