
[画像]自民党の平沢勝栄さん、2012年7月20日、衆院内閣委員会、衆議院インターネット審議中継から。
【衆議院内閣委員会 2012年7月20日(金)】
衆議院内閣委員会(委員長は民主党の荒井聰さん)は7月20日(金)、「暴力団対策法改正法案(180閣法46号)」の趣旨説明を松原仁・国家公安委員長から受け、質疑をし、可決しました。6月22日(金)から始まった延長国会で、法案が衆院委員会を可決するのは、6月26日(火)の衆院一体改革特別委員会(中野寛成委員長)での一体改革関連8法案以来、24日ぶり。
警察庁官僚出身の自民党・平沢勝栄さんは、身内だからこそ、警察庁に厳しい姿勢を示しました。政府参考人の後輩官僚に対して、「外国には暴力団が存在するのか」と質問。政府参考人によると、外国にはマフィアのような組織もあるが隠然とした秘密組織であり、日本の暴力団(ヤクザ)のように顕然たる犯罪組織は諸外国にはないとのこと。これには私も目から鱗が落ちました。そして、政府参考人が警察庁が暴力団を撲滅させるのは日本国憲法に違反するとの見解を示すと、平沢さんは「本当にそんな説を唱えている学者がいるのか」。政府参考人は「たしかにそういう学者はいない」と答弁。
平沢さんはイギリス留学中に「日本ほど治安の悪い国はない。警察官は銃を持っているし、ヤクザがいる」と言われたとし、「暴力団をつぶすべきだ!」と絶叫。そのうえで、「なぜ、警察庁は暴対法を何か(ヤクザがらみの事件が)あるごとに小出しに改正するのか。抜本的に改正すべきだ」としました。
平沢さんは「男はつらいよ」で寅さんが帰ってくる東京17区(葛飾区)選出。小選挙区になってから、新進党公認の山口那津男さん(現公明党代表)に2連勝し、第45回衆院選でも民主党の早川久美子さんに勝ちました。東京都区部で自民党候補が民主党候補に勝ったのは平沢さん一人。先ほどの「なぜ小出しに改正するのか」のなかには、警視庁組織犯罪対策4課などヤクザの相手をすることで自分の仕事を増やしている職員がいるのではないか、という古巣への厳しい視線を感じさせました。
こういった志のある政治家は、選挙でも強いということになります。
衆院内閣委員会は、国家公務員関連4法案(177閣法74~77号)とマイナンバー法案(180閣法31~33号)が残っていて渋滞しています。衆参ねじれ前の2010年5月の三宅雪子議員転倒事件に関して、民主党理事が自民党の平井卓也筆頭理事(当時)に謝罪しなかったことがいまだに影響を及ぼしています。やはり衆参ねじれ前の民主党の驕りが国会の停滞につながっており、取り返しのつかない大失態となりました。同じ時間帯の参議院社会保障と税の一体改革に関する特別委員会(高橋千秋委員長)でも参議院自民党の礒崎陽輔さんが「マイナンバー法案をやらないと採決しない」と宣言するなど参議院自民党がえげつない揺さぶりをかけてきています。
国家公務員関連4法案の関しては、内閣府公務員庁設置法案は切り離して、労働協約締結権付与法案だけ先行して可決するなどの知恵が必要でしょう。
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