
[写真]参議院議長選挙で、いの一番に投票する公明党の竹谷とし子議員(壇上の淡いブルーのスーツ姿)、登壇前に一礼する公明党の石川博崇議員(右下の紺のスーツ姿)。議長席は、山東昭子さん。
【2010年7月30日 参院本会議】
第175回臨時国会が30日召集されました。第22回参議院通常選挙の当選者の任期が7月26日から始まったことにより国会法2条の3により、政府は臨時国会の召集が義務づけられています。
このブログは3年前の臨時国会の召集日からスタートし、ねじれ国会をウォッチしてきました。ここ10ヶ月間はねじれが解消されていましたが、再びねじれ国会をウォッチすることになりました。きょうは国会議事堂には出向かずに、ネット中継で傍聴しました。
本会議ではまず、山東昭子副議長が議長席に登壇し、参議院名物のギャベル(木槌)を叩き、「第175臨時会の召集」と「会議を始めます」と宣言。江田五月さんからの辞表提出に伴い、参議院議長の選挙を取り仕切りました。
議席は仮指定されており、この議席番号順に参議院事務局参事が点呼します。
まず読み上げられた名前は、「竹谷とし子さん、石川博崇さん・・・」。竹谷さんと石川さんは真っ先に登壇し、投票しました。ともに公明党新人で、それぞれ東京選挙区、大阪選挙区で上位当選しました。
堂々巡りが終わり、集計の結果を、山東副議長が結果を読み上げました。
投票総数 239(過半数は120)
「西岡武夫」さんが139票
「江口克彦」さんが 11票
「尾辻秀久」さんが 1票
「白票」 が 88票
で、民主党の西岡武夫さんが参議院議長に選ばれました。
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さて、ここでこの選挙結果を分析する重要性は極めて高いと思いますが、現時点ではTVや新聞夕刊ではまったく報じられていないようです。
西岡さんには民主党(106議席)と国民新党(3)に加えて、公明党(19)、共産党(6)、社民党(4)と無所属のうち1人が投票したと思われます。これを足すと139票になります。
みんなの党(11議席)は同党の新人で党最高顧問の江口克彦さんに投票したのでしょう、これはピッタリ符合しています。
自民党(84議席)は「白票」を投じたと思われます。
また、「白票」プラス「尾辻」が89票となりますが、自民党(84)、たちあがれ日本(3)、新党改革(2)が統一行動をとったら、89票にピッタリ符合します。尾辻さんに1人入れたのは、うっかりミスかもしれませんし、確信犯的な政治行動かもしれません。
この投票結果はまさに「ねじれ国会」の荒波とその党派別の方向性を予見させる結果となりました。
第一党から議長、第二党から副議長は、あくまでも「慣例」であって、法律でも規則でもありません。
まず民主党は、薄氷の勝利に襟を正すべきです。
みんなの党が11人一致して、独自候補に入れた理由が、「みんなの党の躍進を印象付けて、影響力を誇示するため」だと思いますが、説明して欲しい。そういう理由なら、それでよしと私は思いますから、正直に説明して欲しい。
そして、自民党は、たち日、新党改革と、どのような関係なのか説明してほしい。第174通常国会召集日には、この3党の議員は、ほとんどが自民党だったわけです。比例代表で注目を集めるために、分党した、自民党の衛星政党なのではないかと疑いたくもなりますから、ぜひこれも説明が欲しいですね。
さて、私のブログを、参院選後読んで頂いてくださる方はご理解いただけると思いますが、私がイチバン申し上げたいことは次のことです。
公明党(19)が仮に西岡さんに投票しなかったとしたら、過半数(120票)ギリギリでの当選となっていたことになります。ただ、この後の副議長選挙は1人投票者が多いので、議長選挙では棄権者がいた可能性が高いと思います。この棄権者が白票などを投じていたら、西岡さんは当選せず、決選投票が必要となっていました。
つまり、公明党が「西岡」と書いてくれたから、議長人事がすんなり一発で決まったのです。
すなわち、ねじれ国会初日は、公明党が民主党を助けてくれたという図式になります。
この辺のことは、私は持論に確信を持ちつつありますので、エントリーを改めて、また何度でも書いていきます。民主党はまずは公明党に協力を要請し、そして、互いの支持者を説得できたら、閣外協力か、連立樹立。また自公連立で、公明党および創価学会は影響力を高めながら、公明党の議席は減らすというジレンマを経験しました。これをふまえると、民主党と公明党が、例えば「民主・公明会議」というような政治団体を総務省に届け出て、「政党連合」という方向性に向かっていくべきだと思います。公明党という単体だと、やはり創価学会の下部組織という印象がぬぐい去れず、政党としては長期低落傾向を脱せないと思います。エントリーを改めると書きながら、やはり長くなってしまいました。とにかくまた改めて書きますので、参議院本会議に戻ります。
◇
西岡さんが議長席に座ると、仮議席をそのまま正式なものとして議席の指定をしました。
山東昭子副議長から辞表が提出され、副議長選挙になりました。
ですから、副議長選挙は再び、竹谷さん、石川さんと堂々巡りになりました。
投票総数 240(過半数は121)
「尾辻秀久」さんが235票
「白票」 が 5票
で、自民党の尾辻秀久さんが参議院副議長に選ばれました。
この後、西岡議長が常任委員長を指名しました。
常任委員長15人のうち、民主党8人、自民党6人、公明党1人が選ばれました。前国会では、公明党は2つ委員長ポストを持っていましたが、第22回参院選の結果を反映して、行政監視委員長を自民党(伊達忠一さん)に譲り、法務委員長(浜田昌良さん)1ポストに転落しました。
そのうち、最重要ポストである議院運営委員長には自民党の鈴木政二さんが選ばれました。予算委員長には、民主党の平野達男さんが筆頭理事から昇格しました。民主党から37歳の林久美子さんが総務委員長になりました。同期で隣席の蓮舫さんもにっこり。
江田五月さん、3年間の議長職、お疲れ様でした。






