
[画像]小沢一郎さん(宮崎信行撮影)
民主党代表選(9月1日告示)まで、あと2日間あります。
小沢一郎さんに名誉ある撤退を求めます。
共同通信は27・28両日に全国の有権者1450件にRDDで電話し、1029人から回答を得た世論調査結果を発表しました。
問5「9月に行われる民主党代表選は事実上、次期首相を選ぶ選挙となります。代表選には菅直人首相と小沢一郎前民主党幹事長が立候補表明しています。あなたは民主党代表に誰がなればよいと思いますか。(敬称略、五十音順)
小沢一郎 15・6%
菅直人 69・9%
その他の人 3・3%
分からない・無回答 11・2%
となり、菅直人が69・9%と圧倒しました。

[画像]2010年8月29日付東京新聞1面
私は、昨年3月のエントリーで、共同通信が世論調査で、政党党首の進退について、支持政党を分けないで一緒くたに問うていることを統計的に有為でない、無為であると指摘しました。
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/930cb388f1c4a08a8834e0de0d038a35
今回の世論調査では、民主党支持層に限ると、「菅直人 82・0%、小沢一郎13・4%」となっていると報じました。

[画像]東京新聞2面
それから1年半、共同通信が世論調査で、民主党代表の進退について、全回答者と民主党支持者に分けて数字を出したことは、大いに評価します。オピニオン・リーダー層が「小選挙区二大政党アタマ」に慣れてきたことを意味します。
また主要政策と09マニフェストとの整合性を問うた問8の(ア)から(エ)の4項目では、すべて「マニフェスト修正路線」が「マニフェスト原理主義」よりも高い支持を集めた結果となっています。
さて、これによって、小沢陣営は300ポイントで争われる党員・サポーター票は極めて厳しい情勢になったといえるでしょう。
前にも指摘したとおり、300ポイントは、1ポイントずつ、その小選挙区に住民票がある党員・サポーターのハガキ投票の1位者が勝者総取り方式(winner-take-all)で獲得します。ドント配分ではありません。例えば、総支部ごとの獲得党員・サポーターのトップは、岩手3区の黄川田徹総支部でしたが、ここにも、自動車総連全トヨタ労連の「関東自動車工業」の岩手工場があります。ここも参議院総支部だとか、別系統で党員・サポーターが岩手3区内にいるかもしれません。
ですから「菅支持」が82%でも、党員・サポーター票の300ポイントのゆくえは9割の270ポイントとか、それ以上に地滑り的になるかもしれません。
そうすると、地方議員票の100ポイントを仮に、五分五分としても、国会議員票(1人2ポイント)で逆転するには、菅100人対小沢300人ぐらいの圧勝が必要になります。
しかし、それで小沢陣営が勝っても、国会議員と地方組織が「ねじれ民主党」になります。来年4月の統一地方選はとても戦えません。
私はだいぶ信用してもらっているようで、統一地方選での身の振り方について、たくさんの人から相談されています。ある小沢系議員の秘書は、他党から出身地近くに落下傘で「お金は出せないけど、公認は出すよ」との誘いを受けています。非連合系で、都市部の自治体議会のある現職(当選1回)は、党公認で出るか、それとも無所属で出るか検討中です。「代表選の結果を見極めたい」と言うので、僕は「地方選にそんなの関係ない。地元をしっかり固めれば勝てるよ」と言ったら、「そういう意味じゃない。組織のメンバーとして、民主党で続けていっていいのか、という問題」とのこと。これは深刻です。たしかに、短い選挙期間中に蓮舫さんが応援弁士で来るわけでもないし、応援弁士の豪華さで勝つような地方議会選ではダメです。
連合の古賀伸明会長が総理には電話で、小沢氏には口頭で、ガチンコ対決による党分裂への懸念を伝えました。そして、きょう「政権公約を実現する会(鳩山グループ)」会長の大畠章宏さん(茨城5区=日立市など)が鳩山由紀夫さんと話し合いました。古賀さんと大畠さん、そして、前官房長官の平野博文さんは「電機連合」の出身です。これはヒジョーに多い勘違いですが、電機連合は、中立労連であって、同盟系(民社協会)でも総評系(旧社会党)でもなく中立です。だから、鳩山グループに所属しているのでしょう。ですから、連合会長と鳩山グループ会長は、以心伝心。
党員サポーター票の獲得は、公職選挙法の対象外ですから、テレフォン・アポインターの会社に丸投げしたり、ハガキの回収を人材派遣業者に頼んだりできます。が、そこまでのお金や人件費をかけられないのが実態でしょう。
小沢さんが負けて、その後に小沢さんが起訴された場合は、そのタイミングで、党を除籍し、野党の証人喚問要請に応じるというのが、菅さんの考えだと、私は推測します。小沢さんは条件闘争なしに、せめて会計監査の一人に小沢系を入れるぐらいの条件で立候補を辞退すべきです。
でなきゃ、トコトン戦うしかありません。








