防衛審議官(防審)設置法案を3たび第186通常国会提出か 石破官僚主導で成立も【追記あり】

  • 2013-8-18
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 読売新聞(2013年8月18日付)の報道によると、防衛省は、事務次官と、防衛政策局長の間に「防衛審議官(防審)」を置く防衛省設置法改正法案を第186(?)通常国会へ提出する考えを示しました。これに先立ち、今月末の平成26年度予算の概算要求に盛り込む方針。

 この防衛審議官設置法案は、民主党政権時の2011年2月8日に国会に提出されています。その後、大震災がありながら、5月31日に衆院で可決しました。しかし、参・議院運営委員長(自民党員)は、法案をつるし、付託されたのは、延長会期末直前の8月30日。翌日、継続審査が議決されましたが、その後、成立することはありませんでした。

 防衛省としては夢をもう一度との思いでしょうが、これには防衛省特有の問題があります。防衛省には、防衛参事官制度と言って、他の省では「局長―審議官―参事官」の序列なのに、防衛省では「事務次官―防衛参事官ー局長」という序列でした。こうやって大臣の周りにいる防衛省採用の背広組を増やすという思想があったのですが、石破茂防衛大臣が防衛参事官を廃止し、防衛大臣補佐官を新設しました。補佐官には、自衛隊OBなど民間人が起用されています。おそらく、防衛省の背広組としては、次官級ポストがほしいので、この法案を何度も出してくるのでしょうが、防衛大臣補佐官を定員通り3人設置して、背広組を起用することができれば、それで十分なのではないでしょう。

 廃案になった防衛省設置法改正法案には、防衛医科大学看護学科を新設する内容も盛り込まれていました。仮にできたら、大変な人気学科になるでしょう。しかし、免許をとった看護師を、自衛隊が採用すればいいだけではないか。

【追記 2013年8月18日(日)午後10時半】

 と思っていたら、防衛医科大学看護学科は、なんと、昨年の解散当日に、改正自衛隊法(平成24年法律100号)で新設されていました。これまでの陸上自衛隊看護学科を改組するようです。通常国会では「防衛省設置法改正案」だったのが、「自衛隊法改正案」として11月6日に提出され、16日に成立・衆院解散となっており、さすがにあのドタバタではチェックしきれていませんでした。訂正がてら、追記します。Twitterでのご指摘ありがとうございました。

【追記おわり】

 安倍総理の後釜をねらう石破茂幹事長による国会戦術がどうなるか。しっかりと防衛省をとりこんで、総理への道をめざすために、官僚の言いなりになるかどうか。2014年の後半国会の見どころの一つとなりそうです。

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