【参議院本会議 2014年10月1日(水)】
【参議院本会議 2014年10月2日(木)】
第187秋の臨時国会の代表質問で、参議院自民党の伊達忠一幹事長(北海道選挙区)、野村哲郎さん(鹿児島選挙区)の2人がともに、JA全中の廃止も含めた農協改革に反論しながら、安倍晋三首相(自民党総裁)と西川公也農相に質問。ほんのわずかに語尾に逃げ場はつくりながらも、9割以上の断定調で、農協法改正法案を第189回通常国会(2015年1月召集)に提出することを明言しました。
[追記 2015年1月6日 午前9時]
昨年末に衆議院解散があり、第188回特別国会が開かれました。このため、2015年1月召集の通常国会の回次は「189回」となりました。タイトルを「189回」に修正しました。[追記終わり]
野村哲郎さんは「私ごとですが、35年間JA中央会に勤めてきました。(安倍官邸の)規制改革会議から突然全中廃止の報告が出て驚きました。もちろん私も昭和29年(1954年)の法律施行時の通りでいいとは思わず、時代に合わせた変化が必要ですが、唐突としか言いようがありませんでした」と批判しました。
そして、野村さんは、「聖徳太子の17条の憲法では、和をもって貴しとなす、と言います。JAグループも人の和によって有機的に結びついた協同組合です。農協組織内での自己改革すべきであり、政府が押し付けるべきではありません」と語りました。
初日の伊達忠一さんも「ことし5月に(安倍官邸の)規制改革会議からJA全中の廃止の勧告があったときは、耳を疑いました」と語りました。
西川農相の答弁は「農協改革はあくまでも、農家の所得を増やし、農村のにぎわいを取り戻すために、農家が主体となって将来に安心感をもてるようにするものです。(5月の勧告を踏まえて)与党・自民党が6月にとりまとめた方向性を真摯に受け止めつつ、担い手に評価してもらえるJAをつくるために、系統農協内の自主的な議論をみながら、次期通常国会に法案を提出します」と答弁しました。
これを聞いて分かるのは、JA改革と言っても、全中とそれ以外の系統JAで、明らかに考えの相違があると考えられます。そして農水省は、全中に上納金を支払っている単位農協などの世論をより大事にしており、それを頼りに突破できると考えているように、質疑答弁からは感じました。
自民党本部内でのコップの中の争いが高まりそうです。いずれにせよ、閣議決定までは高みの見物ですし、党本部内で疲弊してもらって結構ですが、国会での農業改革のタブーがすっかり少なくなってきた気がします。自由に物を言える権利は、農業者みずから確保しなければなりません。








