
民進党の岡田克也代表は、平成28年2016年5月20日、定例の金曜日の定刻の午後3時から、党本部で記者会見を開きました=写真・筆者宮崎信行撮影=。
来週のG7伊勢志摩サミットで、安倍首相が各国に財政出動の協調を求めるのではないかとの観測について答えました。
まず、岡田さんは「世界経済にリスクが強くなっているのは間違いない」としながらも「世界経済がただちに危機的状況になるわけではない」との世界経済観を示しました。
そのうえで、「アベノミクスが行き詰まったのは日本の固有の理由だ」とし、「第1の矢(の量的金融緩和)で金融政策は為替のところで限界がある」との認識を示しました。量的緩和による円安が2年程度で行き詰まりを見せ、今後の円安効果による景気回復の見通しは小さいとの認識。岡田代表がアベノミクスを失敗と断言するのは、通常国会会期末・国政選挙を控えていることも関係しています。
そして、「古い手法で第2の矢(機動的な財政出動)で景気を一時的に支え、選挙で一部の業界の人に歓迎される補正予算編成をするならば、古い自民党に戻っただけなので、我々とは考えが違う」と語りました。G7サミットでの、安倍議長による協調的な財政出動を牽制した発言です。同時に自民党のリフレ派の山本幸三議員らの「20兆円補正構想」を批判した内容。
さらに、岡田さんは「安倍首相の認識と他の首脳の認識に食い違いがあるのではないか」と述べ、量的金融緩和あるいは出口戦略をはかるG7の中で財政出動をもくろむ安倍首相の世界経済認識を厳しく批判しました。
おとといの党首討論での、消費税増税の2年先送り提案については、「アベノミクスがうまく行かない中でやむを得ない」と語りました。代替措置としての赤字国債発行提案について、自民党内から批判が出ていることに関連して、(1)低年金所得者への月5000円の(簡素な)現金給付と(2)年金を受給できる加入期間の10年への引き下げーーの2つの社会保障給付のための歳出に限って、赤字国債を発行すべきだと、おとといの発言を補足しました。
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