27年ぶりに衆参単独過半数国会の参議院は、与党・自民党のペースとなりました。
参議院公明党は大幅に「さらに与党化」。採決日程が本会議を含めて確定した後に登場した共産党には、閣僚が同党を馬鹿にする場面もありました。
平成28年度第2次補正予算案は総括質疑2日中2日目、NHK入り。
前日、午後5時で質問を中断した、参議院自民党の有村治子さん(閣僚経験者)から質疑。「現行では二重国籍者は外交官になれないのに、外務大臣にはなれる制度になっている」と指摘すると、同党総裁の安倍首相は「指摘の通りであり、書面の審査などがあるかどうか、整理していきたい」と真摯に受け止めました。
ここだけ見ると、27年以上前のように、参議院自民党が「野党的立場」になったようにも感じますが、逆に、参議院公明党は前の任期以上に「より与党化」しました。
参議院公明党幹事長の西田実仁さんが質疑に立ち「私の地元大宮は全国的に鉄道の結節点だ」とし、国土交通大臣や経済産業大臣に質疑。横山信一さんは「まず上水道のことについて聞きたい」とし、いつも通り地元の北海道・東北の話や、8月2日の政策パッケージ「未来への投資」の質問に明け暮れました。NHK中継がいったんきれる、午前11時54分の直前に質問を終了したので、与党らしく、残り時間を放棄したのかもしれません。
●参議院自民党も参議院公明党も27年前と違って、政府ポスト5倍で、「与党化」顕著の兆し
参・自も参・公も、与党的立場が強調されました。27年前の参・与党は、皇居宮殿で天皇陛下から官記をもらう政務三役が、大臣2名弱でした。現内閣では、大臣3人副大臣5人と合計8人。さらに参から1名官房副長官を確保していますから、27年前と比べて、5倍前後、参院枠が増えた計算になります。ただし、ここ3代連続で閣僚未経験者が参議院議長になっているという要素もあります。今後の動向はまだまだ分かりませんが、基本的には参・自、参・公は与党化していく兆しが出ました。
委員会室に戻ります。質問者の4会派目は野党・日本共産党の小池晃さん。年金積立金の運用についてただすと、安倍首相は「小池さん、長期で見てください。年金の不安をあおるようなまねは止めてほしい」。
●補正成立日程確定後の審議、塩崎大臣、共産党質疑で「しんぶん赤旗に見出しがおどると困るから」
介護保険で福祉用具のレンタルについて全額自己負担をめざす構想をめぐる質疑の中で、塩崎厚労相は「私は、福祉用具のレンタル制度自体が無駄だ、ど答弁していない。しんぶん赤旗に見出しが躍ると困るから言っておく」と強く反論。ここは、山本一太委員長が「塩崎大臣、発言は質問への答弁に限ってお願いします」 と注意しました。
閣僚全体に強気ムードとなりました。単独過半数だから泰然自若とすればいいのに、安倍首相から労働運動の分断をねらった発言もあり、残念でした。
日本維新の会。ひとつ前の共産党は「36分の割り当て時間を1人」で質問しましたが、維新は「24分を2人」に分けて質問しました。藤巻健史さんは国債にしぼって質疑。大阪選挙区で初当選した浅田均さんは世代間格差の分かち合いと年金制度について問いました。
希望の会は、社民党と生活の党の共同会派ですが、割り当て12分間のうち、生活の山本太郎さんに限って質問しました。原発再稼働について。ここで、議員、委員長、大臣が全員「山本」姓となり、Twitterの「#kokkai」タグで話題となり、ランキングにのりました。
無所属クラブの松沢成文さんがオリンピックについて質疑。
心(日本のこころを大切にする党)は、中山恭子党首が大使をつとめた、ウズベキスタンについて聞きました。
総括質疑は終了。次回は、連休明け11日(火)午前10時から開会する、と山本一太委員長は宣言して、散会しました。
民進党の小川敏夫参議院議員会長はYouTubeで録画配信されている、同日の定例記者会見で、前日の質疑について「答弁の誠実さが欠けている」 と指摘しました。
【平成28年2016年10月6日(木)衆議院】
審議はありませんでした。
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