安倍首相、民主党政権との比較は封印、終始ていねいな答弁、枝野幸男さん、玉木雄一郎さんら代表質問

  • 2019-1-30
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衆議院本会議 平成31年2019年1月30日(水)】

 第198回通常国会は3日目で、施政方針演説など4演説に対する代表質問が始まりました。

 枝野幸男立憲民主党代表、二階俊博自民党幹事長、玉木雄一郎・国民民主党代表の3人が質問しました。

●首相、民主党政権との比較は封印。

 首相はおとといと同じ、地味な黒系統のネクタイを締め、眼鏡(メガネ)をかけて答弁。これまでのように、「民主党政権時代との比較」は封印。連合については、会長とのトップ会談などで「切り崩し」ができたとの認識もあってか、毎月勤労統計の調査の根拠として固有名詞を出すだけで、「民主党の支持団体の」というような言葉は使いませんでした。

●立憲枝野代表は10分間は質問せず党の共生社会をアピール。

 立憲の枝野代表は、冒頭10分間は、質問せず党の立ち位置を強調。経済政策では新しい付加価値を生み出すことが可能になるよう、同調圧力などのない、多様性のある社会をめざすとしました。

厚労相罷免は拒否。

 質疑では、まず、不適切統計について「国家の基礎がゆらいでいる」と強調し、予算案の組み替えが必要になったのに、根本匠厚労相の首相への報告が遅かったのではないかとただしました。これについて、首相と官房長官は「12月28日に秘書官から報告を受けた」と答弁。根本大臣は「一報を受けたときに予算案との関係性は判断できなかった」とし「私としては統計部門だけの問題ではなく省全体の問題として信頼回復を指揮する」としました。安倍首相は先週の閉会中審査での厚生労働省の答弁(おもに定塚由美子・官房長の第三者委員会報告書をめぐる答弁を念頭)について「厚生労働省の答弁は間違いであり、慎重な答弁を必要とする」と語りました。自民党の二階幹事長もこの問題に言及しました。

●沖縄では丁寧な答弁。

 NHK日曜討論での新年党首インタビューで、昨年末の辺野古新基地建設のための土砂投入の前に、(一部の)サンゴを移植したことについて、沖縄県知事らから認識の違いがあると指摘され、NHKがニュース番組のなかで、フォローを迫られた案件。枝野代表は「首相が言った、あそこのサンゴ、とは具体的にどこか」とただしました。首相の答弁は埋め立て地は広範囲で、長期間の閉鎖が必要になるなどとして、長時間にわたり経緯を説明し、この問題にナーバスになっていることをうかがえわせました。玉木さんからの日米地位協定による外国軍への国内法適用に関する外務省の説明変更についても、安倍さんは時間をかけて答弁しました。

●「兵器ローン」の表現は「間違いだ」と断定。

 枝野代表が、防衛省の歳出の国庫債務負担行為設定にともなう後年度負担について言及。首相は「武器ローンと言ったが、自動車ローンなら初めに車の所有権は移転しているが、装備の所有権が初めに国に移転しているわけではない」という趣旨の答弁をし、「ローンと表現するのは間違いだ」と明言しました。

●「ファーウェイ」の安全保障上の排除。

 玉木代表は、中国のスマホ大手「ファーウェイ」製品を、アメリカが安全保障上の理由で排除し、日本が同調したことについて、「アメリカによるデカップリング(経済圏からの締め出し)について、他の同盟国ではしていない国もある」と指摘しました。首相は「WTOルールに整合すべきだ」と答弁し、米中貿易摩擦について、アメリカ側の立場も尊重しながら、自由貿易体制を維持する姿勢を強調しました。

憲法改正では衆議院憲法審査会に出てきて。

 玉木代表が憲法改正について質問すると、安倍首相は「衆議院憲法審査会に出てきて、自民党の議員と議論してほしい」とかわし、この問答は、首相の説得力に軍配が上がった感じがします。

北方領土は主権の及ぶ領土。

 首相が二島先行返還(全面積の7%)に前のめりになっていると懸念されていることについて、枝野、玉木両代表が言及。首相は「北方領土は我が国が主権を有する島々であり、その態度は変わりない」としました。我が国が所有権・領有権をもつ「日本固有の領土」からは微修正があったとのことで、首相の「その態度は変わりない」は明確に虚偽答弁だ、と私は感じました。

 動議が出て、これ以外の政党の代表質問は、あす午後2時から行われることになりました。

参議院 同日】

 ありません。あすは午前10時から代表質問。

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