
岸田文雄首相は今月6日の所信表明演説で「敵基地攻撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討し、スピード感を持って防衛力を抜本的に強化」すると述べましたが、中期防衛力整備計画の策定が来年2022年の7月に前後した時期に前倒しされるのではないかとの見方が浮上しています。
岸田首相のライバル、河野太郎元防衛大臣(麻生派会員)が中止した「秋田県など」に陸上配備型PAC3システムのスタンドオフ火力「イージスアショア」を、潜水艦に搭載する考えが浮上していることが、きのうの読売新聞1面で報道されました。
現行の中期防の参考文書として閣議決定された防衛省試算では、イージスアショアは本体1個だけで1200億円かかるようです。潜水艦搭載となると、2、3個で諸々数千億円規模にはなりそうです。2022年の自民党国防部会等の最大の議論の対象となりそうです。
既に北朝鮮は、SLBM潜水艦発射長距離ミサイルを完成させたとみられます。北朝鮮の仮想敵はアメリカであることは間違いないですが、中継地点の秋田等に陸上配備型迎撃ミサイルを設置するという理論には破たんが生じていました。このため、潜水艦発射型ならば、日本と北朝鮮の二者関係に近づけるという思惑もありそうです。しかし、射程が平壌を入れてしまうため、中国なども含めた外交関係への配慮も必要となりそうです。
第26回参院選(6月22日公示、7月10日投票)に前後して、連立与党内や、与野党での敵基地攻撃能力と次期中期防に関する世論がどうでるかは、正直、まったく読めません。
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