岡田克也さん、第49回衆院選で一人だけ比例重複を辞退も、ええかっこしいではなく、国民民主党三重県連への配慮でやむなく

 立憲民主党福山哲郎幹事長は、きょう令和3年2021年10月16日(土)、東京都新宿区内で記者会見し、第49回衆院選(19日公示)の比例単独下位名簿を発表しました。

 会見の質疑で、筆者・宮崎信行が「小選挙区候補で比例重複を辞退する人はいるのか」との質問に答えて、三重3区の岡田克也さん一人が辞退すると回答しました。

 私はまったく知らなかったので驚きました。2009年の民主党幹事長当時は比例辞退をしようとし、小沢一郎代表代行から「ええかっこしいをするな」と拒まれたことがあります。今回初めての比例重複辞退となりますが、前向きな理由ではなさそう。

【追記・訂正 23日夜】

 岡田克也さんの比例重複辞退は、9回中6回目となります。初めてというのは筆者の記憶違いでした。

【追記・訂正終わり】

 きょねん9月の「大きな塊」をつくるさい、ペーパーカンパニーのつもりだった国民民主党三重県連が、金森正、高橋千秋藤田大助の3人の元国会議員や、四日市市を中心とした旧同盟系労働組合の支援を受ける現役地方議員らが会長など役員に就任したり、オブザーバー就任の依頼を受けたりしました。

 三重3区は自民公認の新人石原正敬さんと、立憲民主党の前職岡田克也さんの一騎打ちで、国民、共産、社民、れいわは候補者を立てないため、すべて岡田さんを支援すると考えらえます。しかし、岡田さんは国民三重県連への配慮が必要となったため、「2枚目は立憲」の働きかけをせず、衆院選から参院選にかけての「立憲・国民統合」を目指したい意向だと思われます。

 岡田さんは実際には仲間思いで、高橋参議院議員が惜敗した際には、選挙事務所で隣り合って座り、敗戦の弁を求めるアナウンサーに「まだ開票が終わっていない」と気色ばんだことがあります。有力衆議院議員なら敗色濃厚だと事務所に寄り付かない人もいるでしょう。ところで、この選挙での第一声の演説の画像に「イオンのせいだ」と野次が飛んだとされる情報がツイッターなどで拡散されていますが、陣営の生中継を私がスクリーンショットした画像が使われており、まったくそのような場面はなく完全なデマです。

 ただ、岡田さんは枝野幸男さん同様に、惜敗後にねぎらいの電話を入れたり、就職先をあっせんしたりすることがまったくなく、面倒見が悪いとされています。そのため、国民県連が動きだしてしまったのですが、今回も知恵を絞ることで足元の難局を乗り越えようとしているようです。

 岡田さんの政策秘書の芳野正英さんの比例東海下位重複もきょう初めて発表されました。

 今週は、東海ブロック愛知11区で、トヨタ自動車労働組合の支持が見込めなくなり、無所属で立憲会派の古本伸一郎さんが立候補できなくなるという衝撃の出来事がありました。トヨタは消費税輸出戻し税1兆円を受け取っており、全トヨタ労連のなかでもトヨタ自動車労働組合が野党の選挙運動をしづらくなっていたと考えらえます。きょうの福山幹事長の会見でも他の小選挙区自動車総連の支持は得られそうですが、一部にトヨタ労組の対応を横目にみる動きもあるようです。

 愛知、三重県など、衆院選参院選を通して金城湯池とされた、比例東海ブロックでの比例票の動きが注目されます。来週火曜日公示です。

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