
[写真]民主党の古本伸一郎さんと大塚耕平さん(公式ホームページから)
【2010年11月11日(木)参・財金委、翌12日(金)参・本会議】
改正保険業法(第174国会閣法64号)が成立しました。召集の時点では、なんの興味もなかったこの法案でしたが、閣法成立第1号、しかも答弁者が自見庄三郎・金融担当大臣(参院議員)で、補正予算の審議にへばりついているのに、その合間をぬって、補正の衆院通過前に衆参で可決・成立しました。なんともスピディーな処理でした。全会一致とはいえ、民公自3党の衆院での修正がありました。11日の参・財政金融委員会では、自見大臣(国民新党)の趣旨説明→竹内譲衆院議員(公明党)の衆院での修正の説明→各党質疑→全会一致で可決。そして、翌朝の参・本会議で全会一致で成立となりました。「口蹄疫補償金非課税法」(衆院の財金・総務委員長提出の議員立法)に次いでの成立で、閣法としては今国会第1号の成立となりました。その迅速さはすばらしい。
↓参・本会議の押しボタン式投票結果は次のリンク先でみることができます。
http://www.sangiin.go.jp/japanese/joho1/kousei/vote/176/176-1112-v001.htm
やはり日程の立て方です。自見大臣が予算委に拘束されない日程をおさえて、修正案も事前に打ち合わせたということだと思います。修正案の説明も、公明党衆院議員の竹内さんに参院の委員会室に来てもらってやってもらったのですから、様々な日程調整をこなしたことになります。で、その現場を預かったのは、参・財金委の民主党側の筆頭理事は大塚耕平さん、それと大久保勉理事という、参院民主党の財政・金融チームでずっとコンビを組んできた2人でした。もちろん、自民党側の理事の貢献も大きいでしょうが、やはり閣法の第1責任者は与党理事です。衆院では前財務政務官の古本伸一郎さん、参院では前金融担当副大臣の大塚耕平さんということで、やはり政務三役帰りは責任感が強いと改めて感心しました。政務三役の中でも、とりわけ財務省、金融庁というのは、べた褒めされることがない、何をやっても賛否両論の精神的にもキツイ担当ですが、やはり政権交代で政府の役職を経験することで、舌鋒鋭い野党政治家が、一皮むけて、責任感と安定感のある与党政治家に育っていくんだ、ということを有権者として確認できた気がします。だから、政権交代ある二大政党デモクラシーは有効だし、いろいろと辛い昨今ですが、それを日本に定着させていくためにがんばっていこう、との自信を改めて持ちました。
↓衆院通過のもようは次のエントリーで紹介しました。
“100兆円の財務省帰り”の2議員、政府外でも強い責任感示す 補正予算審議入り、閣法第1号衆院通過
大塚耕平さんは、野党時代にも財金委の筆頭理事を務めていました。2009年の通常国会3月26日に、同じく参院財政金融委員会で、予算関連法案の審議に関して、麻生内閣の財務副大臣(平田耕一さん)のクビをとっています。このときはその朝の日経新聞朝刊で「平田・財務副大臣、株式大量取引の財務局への未報告が発覚」と報じられ、予算関連法案に関する総理出席の締めくくり総括質疑に立った大塚さんは、「本当は総理や財務相と財政・金融に関する議論をしたいのだが・・・」としながらも、平田問題を優先し、辞任させた上で、予算関連法案の採決に応じました。野党のこういう「政務三役のクビをとる」という行為も、政権を前に進める原動力になっているのです。この5ヶ月後の第45回衆院選で、平田耕一さんは、公示前のJC主催の候補者討論会で、よほどのストレスだったのでしょう、「私が当選する確率は万に一つもありません」と口走ってしまい、敵前逃亡状態になりました。そして、三重県第3区の平田さんは惜敗率36・21%というすさまじい負けっぷりをしてしまいます。いくら対抗馬の民主党・岡田克也候補が強かったとはいえ、やはり選挙は日ごろからの国会と地元での活動の勤務評定に過ぎないことを証明しています。
古本伸一郎さんも野党時代から、衆・財金委で、「ゆうちょからJAバンクへ5兆円の貯金が流れている。JAバンクはバイクに乗って僻地で集金している。その努力が民営化後の郵政にはない」という、地元で吸い上げたであろう声を質問していました。古本さんは、財務政務官として税制を担当し、ナフサの減税(粗特)について、石油化学メーカーの社長に話を聞きに行って、「ナフサの減税がなくなったら会社は潰れます」と説得され、言葉を失うシーンがNHKスペシャルで報じられました。大塚さんも内閣府副大臣として、上司の亀井静香大臣から「モラトリアム法案」というかなり無茶な課題を与えられましたが、「中小企業金融円滑化法」というきれいな形に仕上げました。その一方で、デフレに関しては「日銀寄りだ」と批判され、まあ私もそう思いますが(^^;)、政治家として一回りも二回りも大きくなったのではないでしょうか。
ちなみに大塚耕平さんは、菅直人代表・岡田克也幹事長の下、党本部広報委員長も兼ねています。どうやら「広報改革」に取り組むようで、どのようなことをするのか分かりませんが、私は応援したいと思います。おそらく、情報発信とか、そういう意味とは違う「広報改革」だと思います。それはとても難しく、抵抗も大きいし、かつ目立たなく地味な改革でしょう。でも私はエールを送りたいし、私としても取材の時間ができたら、お話を聞いてみたい気がします。古本さんも大塚さんも愛知県連です。二人とも世間一般に言われるところの、愛知の人らしいところがあるのかもしれませんが、国難にあたり、目立たなくとも強い精神力と軽いフットワークでこともなげに仕事をこなす愛知の人が頼もしく感じられます。
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