◎第183通常国会召集2013年1月28日(月)から6月26日(水)まで 宮沢解散20年「改革テコ入れ国会」だ!

[写真]20年前の宮沢解散で自民党を離れ、民主党で政権交代をなしとげた岡田克也さんと羽田孜さん(第80代首相)。

 第183回通常国会が召集されました。会期の後には、第23回参院選がある緊張感のある展開です。とはいえ、法案審議はあまりないので、予算審議のなかで大枠の議論をすることができます。宮沢解散から20年。政権交代が一回りして、次の20年をつくる国会になります。

 国会法第2条に「常会は、毎年1月中に召集するのを常例とする」、第10条に「常会の会期は、150日間とする」とあるのですから、毎年6月に政局になるのは当たり前。なのに、3年前の6月2日の鳩山首相辞任表明、2年前の6月1日の菅内閣不信任案提出、1年前の6月26日の社会保障と税の一大会各法案衆院採決で、与党・民主党議員でありながらはしゃいだ人は救いようがありません。ちなみに、今回は6月26日はもう会期末です。

 しかし、20年前の第126回通常国会の6月18日の政局は、宮沢内閣不信任案はきょうにいたる政治のしくみをつくりました。この日に生まれた人が成人となり、第23回参院選に投票します。そして、宮沢解散当日に有権者になった人は40歳、不惑になります。すなわち、石川知裕衆議院議員(1973年6月18日生まれ)の世代は、よい日本を残すために、ますます責任が重くなってきたこと自覚すべし。その節目の国会となります。


[写真]宮沢解散の3日前に自民党本部内で政治改革廃案を阻止しようと体を張る岡田克也さん、1993年6月15日、テレビ朝日さん映像から。


[写真]ハマコー(中央)と闘う岡田克也さん(背中)、簗瀬進さん、増子輝彦さん。1993年6月15日、テレビ朝日さん映像から。

 解散の背景が明らかになりました。藤村修・前官房長官が24日付け毎日新聞で、2012年11月2日(金)に首相公邸で野田佳彦首相、岡田克也副総理と3人で話し合い、党首討論で「12月9日投票」で解散することを表明することを決断。その後、内閣総務官室から「間に合わない」と言われ、「11月16日解散、12月16日投票」を11月14日の党首討論で電撃的に発表したことを明らかにしました。この「12月9日投票」は公明党の山口那津男代表が具体的に日時を明示して主張していましたが、過去に野党党首が具体的な日程を呼びかける政治手法はなく、官邸新進党三羽がらす、公明党支持母体の双方から、山口さんの進境が心配されていました。支持母体幹部は「仮に実現しなくても党首辞任の必要はない」と新聞に話して予防線を張るほどまでに山口さんは土俵際に追い込まれていました。そのため新進党で同じ釜の飯を食べた、野田首相、岡田副総理、藤村長官が、山口さんを助けることで、社会保障と税の一体改革の3党合意を未来につなげながらも、衆院選で負けても次への芽を残すとともに、政党助成金が入る前に小沢一郎新進党解党者の息の根を止める。そう考えたのでしょう。国会史に残る解散劇で、長期的に社会保障と税の一体改革に勝ち、友情に報い、小沢一郎に勝ち、党首討論で勝ち、選挙に負けました。巻き添えになった方には申し訳ありませんが、私たちの20年歩みを考えれば、まったく恥じることはありません。

 解散日程を決めた週明けの11月4日(月)、早稲田大学講演後に「党首討論をやってほしい」とぶら下がり取材で呼びかけたときの岡田副総理の表情。


[写真]「党首討論の開催を」と呼びかける岡田克也副総理、早稲田大学11号館(商学部)内岡田卓也記念アトリウム前、2012年11月4日、筆者撮影。

 とてもほっとした表情です。そして、この週の11月9日(金)にTBSが「12月16日投票」をスクープ。次の週の2012年11月14日(水)の野田首相の党首討論で「11月16日解散」を提案しました。

 年が明け、政権交代で、与党党首となった山口さんは首相親書を携え、先週金曜日、中国の習近平・国家主席と人民大会堂で会談しました。与党、山口さんがんばってください。


[写真]山口・習会談を伝える2013年1月27日付公明新聞。

 その一方、社会党本部(社会文化会館)が取り壊されています。ベルリンの壁崩壊の翌年に国会議員になった岡田さんは一度も社会文化会館に入ったことがありません。ベルリンの壁から25年遅れでようやく崩壊します。そして、岡田さんはあの日(1993年6月18日)から一度も自民党本部に入ったこともありません。今国会では、民主党政治改革推進本部長として野田総理の電撃解散の置きみやげ、「定数削減の自公民3党合意」の協議を一任されている岡田さん。実務者として、自民党本部に押しかけてでも、定数削減・国会改革を成就させなければなりません。それが解散せずに内閣総辞職をし11月16日をもって引退した羽田孜さんのような幸せな人のみならず、志半ばで国会から去っていった人々への報いです。

 ◇

 「NHkニュースおはよう日本」は2013年1月27日、「国会の裏側」と題して、通常国会に向けた衆議院衛視のドキュメントを放送しました。映像取材部の制作で、こういう仕事はNHKにしかできません。

 朝7時の国会議事堂。国旗の掲揚から、衆議院衛視の1日が始まります。

 これは衆議院正玄関(しょうげんかん)と言って、皇居側にあり、主に公用車などを持つ閣僚や党幹部クラスが登院する際に使うことが多い場所です。尾崎行雄、三木武夫の胸像はここにあります。
 先の特別国会の召集日、登院する幹部級議員に敬礼する衛視の姿です。

 実際には、皇居の反対側にある議員会館から歩いたりして国会議事堂本館に入る議員の方が多いです。

 しかし、下のように、当選13回生の野田毅・自民党税調会長らがここから車で国会を出ていき、その周りを記者が取り囲む華やかな光景。私の総理番同期で親友の時事通信・鈴木利明記者の姿も見えます。

 この姿をすばやく見て取って、マイクで議員名を呼び出し、運転手に伝えるのも衛視の仕事。しかも野田さんなら「野田毅先生」ですが、閣僚なら「総務大臣」、委員長なら「予算委員長」と役職も覚えています。つまり、480人の衆議院議員と、242人の参議院議員の顔と名前が一致していなければできない仕事です。

 夜の国会議事堂・・・さすがNHK映像取材部というきれいな映像です。

 国民のみなさまの絶対的な判断で、総選挙で多くの議員が入れ替わりました。そして、新しい内閣ができました。その顔と名前、役職名を参議院議員も含めて覚えなければなりません。そこで、お手製の「単語帳」を夜警中もぺらぺらめくって勉強です。

 こうやって衛視が通常国会にむけて勉強しているのに、国会法も知らないような議員が大量に存在したことは残念なことでした。今度の任期ではそんなことないだろうし、落選中の民主党総支部長は戸別訪問だけでなく、一から国会法を勉強してほしいところです。

 最近では閉会中も国会見学が増えているようです。


 

 この子どもたちのためにも「社会保障と税の一体化改革」は公明党、自民党、民主党の3党で進めていかなければならないし、今を生きる世代のために、民主党、日本維新の会、みんなの党の3党も懸命にしっかりと政府をチェックしなければいけません。

 衆議院規則第5条には「議員は、召集詔書に指定された期日に、各議院に集会しなければならない。」とあります。召集日に欠席する議員は応召延期届を出さないと、「未応召議員」として衆議院公報に載ります。このため、当日は出席議員の名刺を集めるのも大事な仕事です。その準備のために、正玄関に机が用意され、松が飾られました。

 さあいよいよ、第183回通常国会の幕開けです!

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