
朝10時から「8与野党党首会談(自公立維国令参共)」、11時半から「野党8党政調協議(立維国令参共保社)」、2時から「5野党国対(立維国令共)」、3時から「与野党国対(自立)」が次々と行われました。
8与野党党首会談では異例なことがありました。記者団が入室したさいには既に石破総理大臣が話し始めてました。石破さんは一方的に「前回の党首会談で話した日米関税協議について進展があったのでご報告します」という趣旨のことを話していました。「総理大臣は自分一人だ」とのアピールです。机上にはペーパーが配布されていましたが、どういうことか神谷さんの机上にはなかったようです。神谷さんの姿は独立数年で多数の従業員をかかえた工務店社長が、商工会や業界団体の年次総会で、慣れなくて、観察しているという風情でした。
月曜未明の記者会見で、私は野田佳彦さんに神谷さんと同じ部屋で党首会談をすることはあるのかと問い、野田さんは様々なレベルで協議したいとしていました。が、その週のうちに、野田代表にしろ、田村智子委員長にしろ、神谷代表と総理と同室の「自然な初顔合わせ」が実現しました。なお、昨秋からこの枠組みに加わった「れいわ新選組」は山本太郎代表ではなく大石あき子共同代表が出席しましたが、この日午後の記者会見は山本さんでなく大石さんが行うことが1日以上前から発表されていましたから、神谷さんをさけたことはないと思います。このような党首会談のお膳立てがスムーズに進んだのは、同席していない森山裕幹事長の野党ルートがあると考えられ、自民党内の石破総理おろしは石破・森山にくさびをうたないと早期実現しないかもしれません。
この場では、日米関税15%が合意文書ができていないことが分かりました。野党は日米首脳会談での合意文書の調印、補正予算案の編成指示を求めました。石破さんは「辞めないよ」とひとことつぶやいたとの情報もあります。
[写真]石破首相がペーパーを配って始まった8与野党党首会談にのぞむ神谷宗幣さん、宮崎信行撮影=以下同。

[写真]石破首相、斉藤公明党代表。
[写真]右から玉木代表、田村委員長、大石共同代表、神谷代表。
[写真]右から野田代表、前原共同代表、玉木代表、田村委員長、大石共同代表。
[写真]8野党政調協議。出席者は左から、社民党副党首で「立憲・無所属」所属の新垣邦男さん、共産党の山添政策委員長(参院議員)、れいわの大石共同代表、維新の青柳政調会長、立憲の重徳政調会長、国民の浜口誠政調会長(参議院議員)、立憲の城井政調会長筆頭代理、参政党の鈴木敦国会対策委員長、日本保守党の島田洋一さん。
[写真]ブリーフィングをする立維国3党の政調会長。
[写真]新しい動きということで、野党政調では異例の多くの取材陣が訪れた。
この後、11時半からは、「野党8党政調協議」が開かれました。衆参とも立憲と社民は共同会派ですが、参の社民党が切り崩されると、参の過半数が近くなり、社民党の動向も重要視されることになります。立憲民主党だけ、城井崇・政調会長筆頭代理も同席し、協議、ぶら下がりとも司会しました。ぶら下がりブリーフィングは、立維国の政調会長と城井代理の4人で行いました。
重徳政調会長は冒頭挨拶で、「ガソリン廃止法案、年内できるだけ早く、施行できることを目指して、早期の法案の取りまとめ、提出を行う」と語りました。野田代表は開票センターで「10月1日」としましたが、「年内」という表現に弱まりました。ぶら下がりでは8党が「立憲、維新、国民にまず、作業はまかせてもらって、来週にもう一度集まって最後詰める」との段取りを示しました。8月1日召集当日に提出するかどうかは「国対もある」とだけ語りました。そして、協議体について、重徳さんは「(来年2026年6月までの)通常国会におきます様々な審議、法案においてのご意見についても、これから手がけていきます」と語りました。これは同時に、来年6月までの「自公維連立」「自公国連立」をさせないための牽制ですが、同席した維新の青柳仁士、国民の浜口誠両政調会長は、表情一つ変えずに聞き流しました。青柳さんは「社会保険料も協議したい」と付け加えました。
重徳さんは、参議院の過半数を左右しかねない1議席の「チームみらい」の安野たかひろ党首にも今後、声をかけるとしました。安野党首はけさ掲載の朝日新聞インタビューで、石破首相からデジタル大臣としての入閣を打診されたら受けるかもしれないとの発言をしています。
が、衆だけ4議席の有志の会への言及がありませんでしたので、私が重徳さんに質問しました。廃止法案で「共同提出をした。それから、賛成をしてくださったメンバーがこの法案を進めようということでやってきたメンバー」だとして、提出会派と、加わっていないが賛成したれいわ新選組のみが参加したとしました。来年の通常国会まで続ける意気込みの協議体の次回以降の話でも有志の会が出なかったので、更問いしたら「ですから、今日はその枠組みからスタートし、今後の政策について結束していくにあたっては有志の会のみなさまは欠かせない」と語りました。が、微妙な感じでした。有志は参でゼロ議席なので、多少影響力は弱まると思います。
なお、参議院での今後の野党分断では、改憲勢力が伸びたこともあり、馬場伸幸衆議院議員と同じく、堺市議会自民党議員団出身(時期は重なっていない)の高木かおり参議院議員が「馬場さんとともに改憲発議をしたい」との理由で切り崩しの対象になることが予想されます。大阪選挙区の4議席のうち1議席ぐらいはいいという考えが党内にできるかもしれません。高木さんは2期目で9年間ですが、連日の新幹線通勤と全国の地方選挙の応援が中心で、院内で引き留められるほどの関係が深い議員は少ないと推測されます。
自民党では、両院議院総会を求める「3分の1」の署名が集まったことから、月曜日の有村治子両院議院総会長や森山幹事長らの判断が注目されます。但し、総裁選前倒しは、議員と県連の3分の2ですから、まだハードルは高いでしょう。
参議院では参政党が委員長ポストを得ることになりました。公明党が第1種常任では総務委員長と法務委員長を持っており、どちらかを手放すかもしれません。半世紀を超えて、公明党が参議院法務委員長を独占する異常な歴史があり、公明党の代表も党本部も本当に自分たちでも理由が分からない状態になっています。半数が現職の参議院では、公明党が自ら手放すかたちになりますので、この動向も注目されます。
また、自民党参議院議員会長に松山政司さんが無投票当選するはこびとなりました。
●週末から月曜日にかけて 自民の署名集め以外の各党はとくに大きな動きはないもよう。
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