高市首相は答弁ライン維持も「週刊誌を信じるか、秘書を信じるか。私は秘書を信じます」を「捏造でなければ辞める」を彷彿とする根拠のなさ

 3月に東京では20代半ばスーツ男女が賃上げを求めて中小企業をやめて中間管理職の業務量が3倍になっていると紹介しましたが、5万人いたことが総務省の統計で分かりました。GWですこし落ち着いたでしょうか。ナフサが値上がりし、家族の介護が始まっても、「破綻しない」「詰まない」というのが日本で生きるつらさのような気もします。当ニュースサイトは2割減ですが、Facebookからの流入が18%、Threadsが2%と過去最高となっており、他にない情報を売りにしていきます。

【参議院決算委員会 きょう令和8年2026年5月11日(月)】

 きょねんは片山さつき委員長でした。ことしは西田昌司委員長、野党は立憲民主党の羽田次郎筆頭理事と公明新聞記者出身の宮崎勝理事の「羽田・宮崎コンビ」となります。
 「令和6年度決算案」について、全般質疑、6時間50分コースとなりました。予算案でいう基本的質疑で、ロングロングコースの始まり。11月の「7年」提出より今の会期中には終わらないか。

 森ゆう子さんは、参議院立憲民主党の第2代幹事長でしたが新潟で落選し、全国で復帰しました。第一委員会室の常連に見えて、きょうは4年以上ぶりだと思います。

 まず、先週金曜日に、小島とも子さんの質問に答えた、高市早苗総理の「答弁ライン」。「私の陣営による、SNS投稿に関する週刊誌についてお尋ねがありました。ええ、報じられた内容について、事務所の職員に確認をしましたが、高市事務所及び高市陣営においては、昨年の自由民主党総裁選および本年の衆議院選挙において、高市事務所が運営するアカウントでのSNS発信は行いましたが、それ以外のアカウントでの発信は行っておらず、また、他の候補に関するネガティブな情報を発信する、あるいは、そのような動画を作成して発信するといったことは、一切行っていないという報告を受けております」。

 これについて、攻撃された前衆議院議員の岡田克也さんの秘書を19年間つとめた前衆議院議員、本庄知史さんは「秘書が第三者に依頼したか、第三者による発信に秘書が関与したかについては、触れられていません。また、報告を受けていると述べることで、真偽の責任を秘書側に負わせています」とSNSで書きました。私は19年間で岡田克也事務所で、代表選で岡田候補を応援して鳩山グループから「裏切り者」とされた長妻昭さんが敗戦翌日に岡田室に入っていった数分間しか出入り禁止になったことがありませんが、岡田さんが本庄さんになすりつけるなどということはただの一度もないばかりか、声を荒げたことすらありません。代議士が午後9時に自宅で眠っているのに、本庄政策秘書が予算委のパネルを午前3時までつくっているのは、本庄さんの趣味です。もちろん岡田事務所の偏差値は、出入り記者も含めて「75」ですから、他と比較はできません。

 それはさておき、きょうの森さんに答えた首相は木下剛志公設第一秘書から「直接聞き取りました」としたうえで、「私自身の戦い方の流儀をずっとそばで、一緒に見ていた秘書でございますので、週刊誌の記事を信じるか、秘書を信じるかというと、私の秘書を信じます」と根拠がないことを答弁しました。森さんは「ショートメッセージの写真が配信されておりますけれど、こういうものは、じゃあ、そこに書いてあるもの、そして、この公開されているあのメッセージは、これは全くの事実無根、捏造だということで、よろしいですか」と問いました。3年前の通常国会では森さんは浪人中でしたが「捏造でなければやめる」の小西洋之・高市経済安保相論争を持ち出しました。森さんは木下さんが動画制作者に「自民党は過去最高の議席数を賜わり、旧立憲民主の害獣をたくさん駆除することができました」としたしょーっとメッセージも捏造かと問うと、首相は「あの森委員からですねえ、通告があったことについて、秘書に電話で話を聞きました。で、その結果は先ほど答弁をした限りでございます」と語りました。3年前と比べて、自分の進退ではなく、秘書の進退をかけたかっこうです。

[写真]公務員への配慮が足りない高市早苗さん、無役ながらSP付きで都議選を応援するものの、「私たち身内だから」と警護課が示した机より候補者と手を取り合いつつ前に出てきてしまう、候補者の40代男性現職はかなりの差で次点落選、きょねん2025年6月、わずか11ヶ月前かあ、宮崎信行撮影。

 この写真のように、「無役なのにSPが付いているけど、私たちの仲(候補者と聴衆)だから机の前に出て大丈夫」と薄い根拠で行動する高市さんの演説会は盛り上がったきょねん7月の都議選ですが、この40歳代男性現職は大差で次点となり落選しました。ことし2月の「サナブーム」はなんだったのでしょうか。

 森ゆう子さんはやや旧聞にも感じる「スルガ銀行」を問いました。今後立憲主導で「当時の森金融庁長官」も含めた「財政金融委員会決議」をしたい意向で、政調の了承を取り付けています。きょうは被害者の会も傍聴席につめかけました。2022年の参院選で、横浜の二俣川駅の泉健太代表の街頭演説会の最前列にプラカードをもって詰めかけた人たちと同一かは不明。

 羽田次郎筆頭理事は、1年ぶりに小泉さんと対決。辺野古新基地建設について「SACO合意で、当時の橋本総理とモンデール駐日大使が記者会見をされた時に、5年ないしは7年満たない間に、沖縄県との協力によって、これを実現したいとおっしゃっていた。それから30年経った」と振り返り白紙に戻すよう迫りました。小泉さんは「辺野古移設に向けた工事を着実に進め、普天間飛行場の一日も早い全面返還を実現してまいります」と答弁しました。西田委員長が「羽田孜くん」と呼び間違えることが2度ありました。羽田さんは5年前の当選後、外交防衛委員会が長く、白真勲、小西両理事から毎回登板を振られるほど活躍してきました。が、きょねんの改選期で余人を持って代えがたいため先輩から羽田農林水産委員に配置換えされ、令和の米騒動で小泉農林水産大臣(当時)と同じ決算委で対決しました。羽田孜さんは「米の政府公定価格」から価格を自由化した「食糧法」の生みの親ですが、元事務次官が勉強会メンバーにいる小泉農相が一日の長があったようにも感じました。

 きょうは、決算+外交防衛ということで、小泉さんを攻めることができました。長野県南部ではきょねん「羽田次郎候補は、4年前の補選の後、ますます親父に似てきたから大丈夫だ」と言われたそうです。隣県の群馬県で「中曽根候補は中曽根元総理に顔が似てきたから大丈夫だ」とは後援会幹部でも言わないでしょう。三浦半島では、小泉さんは地元民から総裁選で「総理はまだのようですね」と語られていますが、衆院選では人口が減れば小泉さんが圧勝するジレンマの渦中にあります。

 軍靴の足音もあってか、例年より、防衛装備品関連が多かったです。公明党の伊藤たかえさんも「P1」(三菱重工業など純国産)を取り上げました。伊藤さんはきょねん9月の会計検査院報告で、メーカーが防衛装備庁に対して機体を水洗いするよう求めたのに、海自で共有されておらず、海水で一部が腐食したと指摘しました。

 自民党の中西祐介さんは、「ドローンは、アメリカのように、民間と防衛の好循環にしてほしい」と語り、小泉防衛相は「官民挙げて後押しする。防衛産業へのいわれなき批判に肩身の狭い思いをさせない」としました。

 与党である日本維新の会の会派で、嘉田由紀子さんは外様風情で、川辺川ダムを問いました。一方、高木かおり総務会長は、自動運転の実証実験について問い、首相は「許可は11件にとどまっている」と残念そうに答弁しました。また、上述の公明党の伊藤さんが検査院報告を使ったのに対して、高木さんは、20年前から財務省主計局が予算成立から概算要求までの間にやっている「予算実施状況調査」を使って質問しました。

[衆議院 きょう令和8年2026年5月11日(月)】
 きょうはありせん。火、木は本会議があります。あすは上述の「食糧法の改正案」(221閣法48号)が審議入りします。

●あす 法案が5本と多い参議院環境委員会は衆から全会一致で送付された「環境省設置法改正案」(221閣法17号)の審議からフル稼働で、松山政司、石井準一、水岡俊一各氏も長時間居合わせることになります。

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