
1996年総選挙以降一貫して自民党の地盤の東京特別区の、第20回統一地方選後半戦で、大きな変化がありました。総務省の暫定発表で、女性議員が301議員となり、前回の確定発表と比べて58議員増えました。
男女計で、自民党は23議員減、公明党が落選者8人で6議員減と底が半分抜けた状態に。立憲民主党は10議員増、国民民主党は10議員増と好調だったことが分かりました。日本維新の会は11議員から47議員へと4倍強。
前回大量初当選した政治団体「NHK党」は立花孝志さんに議員報酬数か月分を融資する格好で3か月後の参院選の資金をつくり政党「NHK党」となりましたが、政党「政治家女子48党」は0議席と惨敗しました。れいわ新選組の14議員、参政党の13議員と大きく地盤に差がつきました。
このうち、女性では、北区議選(定数40に55人が立候補)で、都議補選・都議選に出馬したことがある、日本維新の会の佐藤ことさん35歳が、7日間に第2子を出産して、1万票近いトップ当選で当選1回生になりました。佐藤さんの経歴は、静岡県立浜松北高校を卒業しアイルランドの大学を卒業。日本で5年間に広告代理店2社につとめて、障害者雇用支援事業会社に現在まで勤めて広報室長。後者は正社員とみられます。
1996年以降、東京都内は衆院選では自民党が圧倒。立憲民主党は菅直人元首相ですら小選挙区落選比例復活をする厳しい地となっています。2021年7月4日の都議選でも接戦区をことごとく落としました。
[写真]都議選で接戦区をことごとく落とし渋い顔の、立憲民主党東京都連の手塚仁雄幹事長、長妻昭代表、おととし2021年7月4日深夜、同党本部で、宮崎信行撮影。
なお、長妻総支部、手塚総支部は都議選全勝。が、この2人は連合推薦をもらえない不条理の中、衆院選でも小選挙区当選を果たしました。
今回、立憲民主党が「りっけんブルー旋風」の4年後でもさらに議席を増やしたことから、2020年区割りにもとづく東京1区から30区までの衆院選では野党が乱立しても接戦に持ち込める選挙区も出てきそうです。
政治家女子48党は0議席という皮肉な結果になりました。4年前、NHK党の議員総会が開かれた都庁近くのビルまで取材にいったところ、初当選した女性荒川区議に対して、裏方が「さきほどは、ほかの男性議員が羽目を外してセクハラをしてもうしわけありませんでした」「いえいえ、私ああいうノリ好きですから」と会話していましたが、今回はその女性荒川区議は他の政治団体で再選したようです。
4年前は3月に行われた台東区議選が今回の統一地方選特例法で期日が一致し、都内における統一率は高まりました。
写真にある花見隆(花見たかし)さんは2年前に参議院議員になった羽田次郎さん、選対本部長をつとめた全国比例(北・足立・墨田・千葉房総半島に拠点)の青木愛参議院議員、長妻昭政調会長らが現地入りして、40人中11位で当選。壮年男性議員も気をはきました。今回は成人した娘も参戦。告示前に、立憲民主党東京都連に、「花見は保守系だから、日常活動で現金を配っている」というデマカセの妨害電話が、おそらく党外の人物からかかりましたが、ていねいに連続6選しました。同党では、旧社会党系世襲女性現職、前回初当選の女性現職、女性新人とあわせて4名が当選。旧社会党出身のうち男性のベテラン1名が落選しました。

[写真]北区議選の公営掲示板のポスター、左上が7日間の選挙戦中に第2子を出産してトップ当選した日本維新の会女性議員、右下は11位で6選した花見隆(花見たかし)さん=2023年4月23日(日)投開票、宮崎信行撮影。
以上です。
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