今月から秋にかけて「全体会議」「国民会議」発の法案の扱いが焦点

 6月からの国会は例年と違った動きになります。まず「社会保障国民会議」の報告書で秋に第222回臨時国会が開かれ「消費税1%法案」が審議されるとの流れができつつあります。残り1ヶ月の今国会では、皇室典範改正、定数45削減、副首都、明治の日、再審法、有人国境離島、空襲被害者救済などの立法メニューがあります。日本は何でも先送りしてたとはいえ、「定数45削減」を秋に先送るとAIの世界開発に負けちゃうというわけでもないので、先送りの選択肢も含めて議論する必要があります。

 

 あすの参議院の委員会、あさっての本会議で、市職員である予備自衛官が大臣から招集される際に市長の許可がいらなくなる法案や、教科書がデジタルだけで紙の正本がいらなくなる法案が可決する見通し。世の中の関心が高まっていないようです。

[画像]このニュースサイトの筆者・宮崎信行

【天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議に基づく政府における検討結果の報告を受けた立法府の対応について関する全体会議 きょう令和8年2026年6月8日(月)】

 「いわゆる全体会議」ともよばれ、麻生太郎派出身の森英介議長が並々ならぬ決意を示しています。衆参正副議長4名は、「立法府の総意の案」を示したと思われます。今週の次の会議で了承されれば、政府が「皇室典範改正法案」(221閣法 号)を作成する見通し。予想される内容は(1)愛子内親王ら女性の皇族が結婚しても皇族の身分を維持すする(2)悠仁親王殿下乃至同世代の皇族に男の子が生まれない可能性があるので旧宮家の男性を養子縁組するーーということになりそうです。もちろん改正法律は恒久法ですが、皇族でない男性が恋愛結婚を経て一代で天皇になる危険性がありますので、国会での見直しが必要な規定も盛り込まれることになりそうです。

【参議院決算委員会】
 「令和6年度決算承認案」は7日目で、省庁別審査6回目。財務省、経済産業省、金融庁、日本政策金融公庫、国際協力銀行。このペースですが、会期内に野党は「高市早苗総理を引っ張り出す」ことはできますが、その日の答弁で総理が逃げまくっても、採決やその時期で政権の足元は崩れません。

 れいわ新選組の大島九州男さんは「もう半年前から十分準備はしていたのかとね。で、今回の食品消費税ゼロにしますという公約で選挙を戦って、そして与党が政権をね、安定的に握るような数を持ったとで、この状況になって、消費税ゼロ、国民会議で議論をしてますから、いつになるかというのは、国民会議の結論を待たないとわかりませんというような答弁をずっと聞かされる」とし、「れいわ新選組っていうのは、食品じゃなくて、消費税は廃止なんだと。先日、私がね、いや、今すぐ廃止しろとは言いませんけどって言ったら、それで相当バッシングを受けたんですけど。まさに、仕組みが悪いんで、仕組みをね。しっかり変えなきゃいけないし、消費税は廃止ということを訴えて、この質問を終わります」と語りました。

 内閣情報調査室が財務省幹部が新聞記者に話したメモを、総理・官房長官にあげているとの怪情報も出てきました。15年ぶりかつ金融緩和後初の消費税国会に期待したいところです。

【参議院行政監視委員会】
 一般質疑がありました。
 オール沖縄系会派「沖縄の風」の高良沙哉(たから・さちや)さんは「昭和100年式典に天皇陛下のお言葉がなかったのは不思議だ」と政府は批判しました。

●あす2026年6月9日は大きな動きがあります。再審法では、袴田ひで子さんが参考人として出席し、「法務委員vs法務省の闘い」がピークを迎えます。法務委は、過去、ホリエモン、シェリーさんらの参考人招致で大きく報じられ委員会中盤から関心が大きく向いたことがあります。参では、上述の通り、「予備自衛官招集」があっさり通り、郵便料金の変動制も審議入りします。英米語の「ライト(Right)」はドイツ語の「レヒト(Recht)」で、あちらは語源が同じなら意味も同じかと思いきや、権利以外に、ドイ語にだけ「法、法律」の意味があります。私はここ1年間、母も含めて多くの周りの人を亡くしていますが、人の寿命と違って日本の法律は基本は恒久法です。きょねんの今頃一生懸命取材していた少数与党政党間協議の高額療養費やOCT類似薬も恒久法に書き込まれてうれしいです。「皇室典範改正法に数年ごとの国会見直し規定」が入るかどうかという高度な恒久法も含めて、こどもたちの未来のためにかんばっていきたいと思います。私も消費税廃止を言うと「未来に対して無責任だ」と言われがちですが。

オール国会ニッポン 番組生放送台本

番組名: 宮崎信行のオール国会ニッポン パーソナリティ: 宮崎信行(政治ジャーナリスト・メイン) アシスタント: ハタ山(選挙専門ジャーナリスト・国会は無知) プロデューサー: 高橋(サブブースから睨みを効かせるボス)


【本編】

(深夜1時の時報の後、おなじみのテーマ曲『Bitter Sweet Samba』のイントロが流れ、徐々に音量が絞られる)

宮崎: 時刻は深夜1時を回りました。永田町をキーステーションに全国ネットでお送りします。こんばんは、政治ジャーナリストの宮崎信行です。

ハタ山: こんばんは!「小選挙区の定数削減が選挙区割りにどう響くか、その数字だけで一晩中喋れます!」……選挙専門ジャーナリストのハタ山です。宮崎さん、6月に入って国会の動きが、なんだか例年と違ってかなり怪しい空気になってきましたね?

宮崎: そうなのよ。今、永田町の裏側では「社会保障国民会議」の報告書をベースに、秋に臨時国会を開いて「消費税1%法案」を審議するっていう、15年ぶりの歴史的な大激突に向けた流れができつつあるの。 今国会も残り1ヶ月だけど、皇室典範改正とか定数45削減とか、副首都とか、重要なメニューが山積み。でも、自民党が「定数45削減」を秋に先送りしたからって、日本のAI開発が世界に負けちゃうわけでもないからね(笑)。ここは先送りの選択肢も含めて、冷静に議論すべき。世間の関心は薄いけど、明日には「市職員の予備自衛官を招集するのに市長の許可がいらなくなる法案」や「デジタル教科書法案」があっさり可決される見通しです。

ハタ山: 地味に見えて、サラッとすごい法律が決まりそうですね……。あ、サブブースの高橋プロデューサー(P)が、両手で大きな丸を作って「今夜の最大トピック、皇室の全体会議にいって!」と力強くキューを出してます!

宮崎: よし、今夜の超一級ニュースにいこう。 今日、令和8年2026年6月8日(月)、衆議院議長公邸で、皇室の未来を決める「いわゆる全体会議」が開かれました! 麻生派出身の森英介議長が並々ならぬ決意で臨んでいて、衆参の正副議長4名による「立法府の総意の案」が示された模様です。 今週中に了承されれば、政府が「皇室典範改正法案」を正式に作成することになります。

ハタ山: これ、具体的には僕たちの未来にどう関わってくる中身なんですか?

宮崎: 予想される内容は2つ。①愛子内親王ら女性皇族が結婚しても皇族の身分を維持すること。②悠仁親王殿下の世代に男の子が生まれない可能性を考えて、旧宮家の男性を養子縁組で皇族復帰させること。 ただね、法律は一度決まるとずっと続く「恒久法」だから、皇族じゃない男性が恋愛結婚を経て一代で天皇になってしまうような危険性もはらんでる。だから、「国会で数年ごとにルールを見直す規定」を盛り込めるかどうかが、今、ものすごく高度な焦点になってるんだよね。

ハタ山: なるほど、次の世代への責任を持った、めちゃくちゃ緻密な法律設計が必要なんですね。

宮崎: そう。そして【参議院決算委員会】では、省庁別の審査が行われたんだけど、野党側がいくら高市早苗総理を引っ張り出して追及しても、総理が答弁で逃げまくれば政権の足元は崩れない状況。 そんな中、れいわ新選組の大島九州男議員のバトルの熱気が凄くてさ。「与党は選挙で『食品の消費税ゼロ』を公約にして勝ったのに、いざ政権を握ったら『国民会議の結論を待たないと分かりません』と逃げてばかりだ!」って大激怒。で、「れいわは消費税廃止を訴える!」って啖呵を切ったの。

ハタ山: お、消費税廃止! 選挙の現場でもめちゃくちゃウケが良いフレーズですよ!

宮崎: ウケは良いよね。ただ、僕も「消費税廃止」って言うと、周りから「未来に対して無責任だ」って言われがちなんだけど(苦笑)。でもね、永田町では「内閣情報調査室が、財務省幹部が記者にしゃべったメモを総理や官房長官に横流ししている」なんて怪情報まで飛び交っててさ。15年ぶりの「消費税国会」、裏のドロドロも含めて本当に見ものだよ。

ハタ山: 内調の怪情報! 鳥肌が立ちますね……。

宮崎: そしてハタ山くん。明日の6月9日(火)は、国会がひっくり返るような、ものすごい大きな動きがあります。高橋P、ここ、運命のカウントダウンBGMちょうだい!

(時計の針がチクタク進むような、緊迫感のあるBGMが流れ始める)

宮崎: 明日の法務委員会で、再審法をめぐって、あの袴田ひで子さんが参考人として出席します! これで「法務委員vs法務省」のガチンコの闘いが一気にピークを迎えるのよ。過去にホリエモンやシェリーさんが参考人招致された時みたいに、国会全体の関心がこの法務委に一気に集中するのは間違いない。

ハタ山: うわぁ、明日はテレビもネットも法務委員会に釘付けになりますね。

宮崎: そう。英語の「Right(権利)」はドイツ語の「Recht(レヒト)」が語源なんだけど、ドイツ語のレヒトには「法、法律」という意味もある。つまり、権利と法律は本来同じものなんだよね。 僕はここ1年、最愛の母をはじめ、周りの大切な人をたくさん亡くしてきました。人の寿命には限りがあるけれど、日本の法律は基本、ずっと残る「恒久法」です。僕が去年の今頃、一生懸命取材していた少数与党協議の高額療養費のルールなんかも、今、恒久法としてカタチになって残っている。だからこそ、明日からの皇室典範の議論も含めて、子どもたちの未来のために、しっかりとした法律を残す仕事を監視しなきゃいけないって、ジャーナリストとして改めて強く思ってます。

ハタ山: 宮崎さんの言葉の重み、胸に沁みます。人の命は儚いけれど、正しい法律を作れば、それは未来の子どもたちをずっと守り続ける盾になるわけですね。

宮崎: その通り。だから永田町での取材は、1日たりともサボれないのよ。 というわけで、今夜の「宮崎信行のオール国会ニッポン」、前半戦はここまで!

(『Bitter Sweet Samba』のボリュームが再びアップする)

宮崎: CMのあとは、高橋プロデューサーが「俺のプロデューサー権限は恒久法だ!」と言い張って、サブブースの後ろのソファーから動かないエピソードを紹介します(法務省並みの強硬姿勢)。

ハタ山: 高橋P、ふんぞり返りすぎて椅子から落ちそうになってますよ!(笑) リスナーの皆さん、明日への応援メール、お待ちしてまーす!

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