「排外主義」「共生社会」が第27回参院選の争点、公明・斉藤鉄夫「外免実績を含んだ追加公約発表」に追い込まれる「煽らない」野田佳彦は「共生社会基本法」をめざす

[写真]立憲民主党野田佳彦代表、きょねん9月、福岡県で、宮崎信行撮影。

 第27回参院選は、排外主義が最大の争点となりました。参政党のハコの集会に行くと、典型的な岩盤保守男性2人組が、ポジティブなヤジを飛ばしつつ真っ先に質問。「安倍晋三高市早苗」系の保守が流れていることは確実。岩盤保守はなぜ男性2人組で行動するのかは謎です。

 清和研の民間人・堤社長がプロ野球1リーグ制を画策したら、「パ・リーグ差別」に耐えてきた人々の能動的な動きが表面化した経済社会史を彷彿とさせます。

 公明党も引きずられ、ゆうべ(選挙戦10日目)斉藤鉄夫代表が追加公約の発表に追い込まれました。6項目で(1)外免切り替え(2)社会保険料未納(3)不法滞在アクションプラン(4)納税する永住者の地方参政権付与の慎重な検討(5)安全保障上重要な土地の取引・情報(6)不動産投機の規制ーーの6項目。但し、既に警察庁などが改善している外免切り替えが文章量の半数をしめています。参院選の追加公約の手法は3年前に玉木代表が「再エネ賦課金削除」を打ち出し挽回した事例があります。

 6年前同様に、中盤で7位前後の情勢のSP付きの自民党参議院議員会長・武見敬三候補(東京都区)は「外国人による健康保険証の不正譲渡が、大きな社会課題となっておりました。この問題に対し、私は法務大臣文部科学大臣と緊密に連携し、在留外国人の皆さまにもマイナンバーカードおよびマイナ保険証の登録を義務付ける制度を提案いたしました。その結果、不正使用を防止するための仕組みを制度として整備することができました」とSNSで追加発信。

 これまで互いの選対の場所を知らなかった「岡田克也後援会」と「三教組」(日教組)の悪魔集合ともいえる立憲民主党公認の小島とも子さんに劣勢の自民「裏金」現職の吉川ゆうみさんは「日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲き誇れ」 という有村はるこさん(自民全国比例候補)ら岩盤保守のタグラインを突如発信しました。

 精緻なデータ分析で選対を運営する立憲民主党は近年まれな「煽らない演説」をする野田佳彦代表が反応しました。野田さんは、東北1人区行脚のラストとして、宮城県仙台駅で、きのう(2025年7月12日土曜日・10日目)、次のように演説しました。

 「昨日立憲ライブで野田佳彦代表が街頭に立ったときに、何を言ってほしいか、何を演説してほしいかというのを募集をしまして、今日の朝9時に締め切りをいたしました。驚きました。第1、共生社会人権についてなんです。第2位が物価高からあなたを守り抜く、一番の政策の柱にしていたので、それを抜いてしまった。新しい争点が生まれているということを実感をすることができましたので、まずはこの問題からお話をさせていただきたい」と吐露しました。

 そのうえで野田さんは「世界中で分断と対立が生まれています。その分断と対立が諍いとなり争いとなり、戦争の火種となっていますね。ものすごく今、危険な状態だと思います。日本も残念ながら、分断と対立を煽るような論陣を張るような政治勢力が出てきたんじゃないでしょうか。私はとても憂慮しています。外国人を排斥をすることによって得点を稼ごうという政治勢力があるならば、私は断固として戦っていきたいというふうに思います。そもそも、外国人と共生をしていかなければ日本の社会は成り立たなくなっているんじゃないでしょうか皆さん。例えば、介護の分野、2040年までには、270万人の職員が必要だと言われているんです。15年後です。今210万人台ですね。待遇が厳しいから新しく人が入ってこない。辞める人も出ている。この60万人の差を埋めるということはとても困難です。そんなときに社会の希望の基盤をなすようなエッセンシャルワーカーで外国の方がやってきて手伝ってくれるならば、これはありがたいんじゃないですか皆さん。今、インドネシアやフィリピンなどからも来てらっしゃいますね。これ試験見たんです。難しいんですよね、日本語の試験が床ずれ、これね、専門用語で褥瘡っていうのはですね、知ってます褥瘡。私書けません。そんなのを読めるようにする、日本語の研修を終えてから職員になれるんですよね。志を持って介護のために来ている外国の皆さんがいらっしゃいます。これは嬉しいことじゃありませんか皆さん。それだけではありません。私は昨日、愛知県でマイクを握りましたが、その前に、製造業に関わってる様々な中小企業のオーナーさんと会いました。日本一のものづくりの県は愛知県でしょう。トヨタを筆頭に有名なメーカーがありすし、それを下請けそれを支える企業もいっぱいあります。私がお会いしたのは、富士吉田、西尾市、新潟の企業が多いんですよね。自動車の部品とか一般機械の鋳型を作るような企業その社長さんたちに聞いたら100人社員がいるけど、30人は外国人だって言ってました。外国の方がいないと、ものづくりもできないんですよ。今だから独自に日本語の学習会をやったりとか、相談事を懸命にやりながら支えてもらおうとしてるんです。もう働く現場では外国人がいなければやっていけない人手不足の時代であります。2040年までには100万人の労働力が足りなくなると言われています。100万人です。今までは女性にもっと働いてもらいたい。高齢になってもうちょっと働いてもらいたいという形で労働人口確保してまいりました。ロボット使えばいいんじゃないかという意見もあるかもしれない。それでも100万人の労働力を作ることは困難です。当然のことながら、製造の現場、介護の現場も、あるいは建設の現場も公共交通の現場も外国人の手を借りなければ、日本社会を成り立たないんですね。だとするんだったら、排除の論理じゃなくて、しっかりと受け入れて、ともに生きていく社会を目指すべきではありませんか皆さん。我々は多文化共生社会を作りたいと思っています。外国の方と共生できるだけではありません。多文化共生というのは、性別の差別をなくしていこう。男性女性の差別をなくしていこう。そして、当然今国籍の壁もなくしていこう。あるいは、価値観の相違を認めていこう。年齢差で差別することもやめよう。そういうことが多文化共生社会なんです。もう一つ忘れちゃいけません。障害の有無によって差別があってもこれもいけないんです。そういう多文化共生社会を、立憲民主党を作りたいと思っています。そのための骨太のそういう社会を作るための基本法を作りたいと思ってますね。今、各党の個別の外国人に係る政策は、排斥の論理ばっかりじゃありませんか。自民党でも、違法か外国人対策を政策の柱にしました。違法外国人って何ですかそれ。違法なことは外国人も日本人もやっちゃいけないんですよ。ルールはみんなに同じように適用しなければいけないんじゃないですか。逆に、治安の問題とか心配の地域が出てきていますよね。逆にルールを守ってもらいましょうということをやっていきましょう」と語りました。

 参政党は、大阪では2位、東京、愛知でも議席を獲得する見通しが高いのではないかとみられます。神奈川4人区では候補者の質の問題から失速しているとの分析もあります。立憲民主党の幹部の遊説日程には、野田代表が16日(水)夜に神栖の個人演説会に参加するほかは「参政党はがし」の目的は全くないとみられます。自民党公明党支持層が参政党に流れるという想定外の選挙戦となります。一方、岩盤保守層は選択的夫婦別姓を強制的親子別姓と読み替えるなど、ジェンダー差別・LGBTQ差別の傾向がありました。ジェンダーが外国人になった社会心理学は、私は全く理解できないのですが、その現状を調べもせず糾弾するような姿勢も評価されなくなっていることへの理解も必要。お友達にそういう人がいれば、鏡を見せてやってください。

 以上

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