民主党の海江田新代表「年明けから反転攻勢」細野豪志新幹事長、高木義明国対委員長を指名 安倍内閣発足へ

[写真]海江田万里民主党代表、2012年12月26日(水)、両院議員総会、民主党本部内、民主党チャンネルからキャプチャ。

 民主党は2012年12月26日(水)、海江田万里新代表体制をつくる両院議員総会を開きました。

 海江田代表は大声で「同志のみなさん!!」と呼びかけた後、安倍晋三首相が衆参本会議で第96代首相に指名されたことを受けて、「本日、天気晴朗なれども寒風強し、という感がある」と述べました。これは自民党、民主党両党に向けた言葉だと感じました。そして「冬来たりなば春遠からじ。今年いっぱいは私も(第46回衆院選敗北の)喪に服すが、年が明けたら反転攻勢に出て、明るい民主党をつくっていきたい」と語りました。

 新執行部として、直嶋正行両院議員総会長を続投させた上で、代表代行に大畠章宏さん、幹事長に細野豪志さん、幹事長代行に中川正春さん、幹事長代理に馬淵澄夫さん(衆院)と柳田稔さん(参院来夏非改選)、政策調査会長に桜井充さん(参院来夏非改選)、政調会長代行に松本剛明さん(衆院)。国会対策委員長に高木義明さん、国対委員長代理に松原仁さんを指名しました。

  ネクストキャビネット(次の内閣)について海江田代表は「ネクストキャビネットは野党のときには党規約にもとづき置くことになる。民主党には大臣の経験がある人が多く、安倍内閣と堂々と渡り合え、(さらには)凌駕できる重厚な布陣をしきたい」と語り、人選を一任するよう申し入れ、了承されました。選挙対策委員長、財務委員長らの役員も、海江田代表・細野幹事長に一任されました。


[写真]細野豪志幹事長、2012年12月26日(水)、両院議員総会、民主党本部内、民主党チャンネルからキャプチャ。

 細野幹事長は先の衆院選候補者について、臨時交付金を支給するとしましたが、事務手続きから年明けにしたいと提案し、了承されました。これは政治資金収支報告書が党本部、総支部、各団体とも12月31日締めで決算することに配慮したことによる事務のはんざつさによるものと考えられ、とくだん受ける側は不安がる必要はまったくないでしょう。

 作業中の新綱領の策定作業や衆院選の総括のため、例年1月の通常国会召集前に開いている定期党大会を「先延ばししたい」とし、承諾を得ました。これは、細野幹事長は言及しませんでしたが、自民党大会が3月17日に設定されたことも考慮していると思われます。

 
[写真]高木義明国対委員長、2012年12月26日(水)、両院議員総会、民主党本部内、民主党チャンネルからキャプチャ。

 第1次野党期にも国対委員長を務め、前衆議院議院運営委員長だった高木・新国対委員長は「衆議院(民主党・無所属クラブ)はこぶりになったが、衆参あわせて論客揃いだ。腰を落として脇を締めて、衆参の連携を密にして、論戦の舞台をつくっていきたい」と語りました。

 桜井充・政調会長(参院来夏非改選)は「落選中のみなさんや地方議会のみなさんとも意見交換していきたい」として、政調での意志決定のしくみを松本政調会長代行と二人三脚でつくっていく気構えをみせました。

 最後に大畠章宏・代表代行があいさつ。8期生の大畠さんですが、1990年社会党初当選で、同期の輿石東さん(初当選時は衆院議員)と2人組で、新党さきがけの2人の議員(ともに落選中)の合計4人で、1996年民主党の政策すりあわせをした経験があります。この大畠・輿石ラインの背骨が「大畠代行」ということだと考えられます。大畠さんの出身産別は中立労連系の電機連合で現在の連合会長と同じです。旧総評系日教組出身の輿石さん、それと旧同盟系基幹労連の柳田幹事長代理ないしは高木国対委員長と、連合との関係をもう一度しっかりと構築するシフトに見えます。1998年4月に今の民主党が結集し、7月に参院選で大勝した。組織戦の参院選で、わずか結党3ヶ月の政党がなぜ勝利できたのか。その井戸を掘った人を忘れていたという驕りをしっかりと全党員が反省すべきだ、と私は考えています。

 この後、しばらく露出は減りそうですが、1月下旬から、国会での猛烈な反転攻勢に期待できます。

【安倍内閣が発足へ】

 さて、 第96代首相に安倍ちゃんこと、安倍晋三さん(自民党総裁、衆山口4区)が就任。2012年12月26日(水)、安倍内閣がスタートします。大いに死角ありと言えるでしょう。「お友達内閣」とも揶揄されますが、実際には、3年3ヶ月の下野もあってか、自民党の人材が全員乗船内閣となっているからです。3党合意の前総裁、谷垣禎一法相、総裁選をたたかった石原伸晃総務相、林芳正農相が入閣。NAIS(ナイス)で唯一浪人していた根本匠さんも復興相で入閣。自民党は伝統的に、首相候補を閣外に置くというバックアップ体制をとってきましたが、閣外・執行部外議員を当選回数別にみても、10期の大島理森さん、二階俊博さん、額賀福志郎さん、6期の塩崎恭久さん、5期の小渕優子さん、4期の西村康稔さんぐらいしか閣外から首相になれる人材がいないように思えます。ですから、首相に失言や外交失政があった場合、連帯責任のない自民党衆院議員はほとんどいません。これは過去の自民党長期政権にはなかったことです。

 下村博文文科相は地方議員出身、田村憲久厚労相は世襲議員です。そして、下村さんは福田赳夫首相と同じ出身地であるというだけの理由で清和会だし、田村さんは先代と同じという理由だけで平成研です。自民党は変わっていないとしか言いようがありませんが、幼保一体化の見直しだけでは、これは野党民主党も阻止しなければいけません。古屋圭司・国家公安委員長の先代も国家公安委員長経験者です。法治国家、民主国家において、父と子(血縁関係はない)で国家公安委員長をやることに、私は気味悪さを感じますが、みなさんはどうでしょうか。あるいは、きのうのテレビニュースで既にお気づきの向きも多いでしょうが、同期当選同い年の野田聖子総務会長と高市早苗政調会長は本会議場で怒鳴りあったこともあるなど不仲です。民主党では同期の女性は仲が良いのがフツーですが、自民党は違います。

 死角はいくらでもあります。それに、来年1月下旬からの第183通常国会は、補正予算、本予算でほとんど終わってしまいます。それで7月の参院選の時点で、景気がよくなければどうなるんだ、という話です。

 首相指名選挙の結果は次の通り。 

衆議院 安倍晋三328、海江田万里57、石原慎太郎54、渡辺喜美18、志位和夫8、森裕子7、福島瑞穂2、自見庄三郎1、無効3。

参議院 1回目 安倍晋三107、海江田万里87、渡辺喜美11、森裕子8、志位和夫6、福島瑞穂5、自見庄三郎3、石原慎太郎3、亀井静香1、白票3。

参議院決選投票 安倍晋三107、海江田万里96、無効1、白票30。 

 この参院決選投票で、海江田さんの増えた9票のうち、国民新党3票以外の6票がどこから来たのか気になるところです。

 これに先立ち、衆議院では伊吹文明議長、赤松広隆副議長、佐田玄一郎議院運営委員長が選出されました。

 第182回国会(特別会)の会期は、2012年12月26日(水)から28日(金)までの3日間と、衆参両院とも全会一致で議決されました。

 [お知らせ1はじめ]

今後の政治日程とそのポイントを解説しています。

今後の政治日程 by 下町の太陽

最初の1ヶ月は無料で試し読みできます。取材資金にもなりますのでご協力下さい。

[お知らせ1おわり]

[お知らせ2はじめ]

「国会傍聴取材支援基金」を設けました。他メディアにはない国会審議を中心とした政治の流れをこのブログで伝えていきます。質素倹約に努めていますが交通費など諸経費がかかります。

「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い

ご協力ください。どうぞよろしくお願いします。

[お知らせ2おわり]

tags 政治日程 レジまぐ http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


アーカイブ

運営会社
宮﨑機械株式会社
©2008~

ページ上部へ戻る