人事院勧告はすべて衆議院を通過、警職法初の「だけを改正する法案」が葉梨康弘二代続けて国家公安委員長から本会議で説明して審議入り

●故安倍晋三さん悲喜こもごも

日本銀行はきょう政権交代直後の13年前の2013年4月の異次元の金融緩和時の「2年で2%」の物価安定目標(コアコアCPI)に到達したと発表しました。が、今週は「生活保護費1割カット」のマニフェストの憲法違反も確定しました。黒田東彦さんは今月出版した初の回顧録で、安倍さんの死について、当日の日銀プレスリリースを紹介する形式で悼みました。

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人事院勧告法案は衆議院を通過。警察権力の弾力的運用を定めた「警察官職務執行法は第5次改正案となりますが、岸首相が1958年に令状なし逮捕を加えようとして「デートもできない警職法」との批判で見送られました。国会で「警察官職務執行法の一部を改正する法律案」という件名の法案を審議するのはこれが初めて。皇室典範、国家行政組織法などの抜本改正が高市一強国会で進んでいます。

【衆議院本会議 きょう令和8年2026年10月30日(金)】

まず、人事院勧告を完全実施する給与法案が通過しました。

「防衛省職員設置法改正案」(222閣法10号)は全会一致で可決し、参議院に送られました。

「裁判官給与法改正案」(222閣法6号)「検察官給与法改正案」(222閣法7号)は全会一致で可決し参議院に送られました。

国土交通委員長が報告した「特定タンカーに係る特定賠償義務履行担保契約等に関する特別措置法の改正案」(222閣法17号)も全会一致で可決し、参に送られました。

「一般職給与法改正案」(222閣法2号)は全会一致で、「特別職給与法改正案」(222閣法3号)と「国家公務員災害補償法及び国家公務員共済組合法の改正案」(222閣法4号)は共産党(衆4参7)といのちの党(衆1参5)の反対、それ以外の与野党の賛成多数で可決し、参に送られました。

「第21回統一地方選の期日を2027年4月11日、25日とする特例法案」(222閣法16号)は全会一致で可決し、参に送られました。

「地方公務員災害補償法及び地方公務員共済組合法の改正案」(222閣法5号)は全会一致で可決し、参に送られました。4号と5号は遺族年金の受給要件の男女逆差別解消の一連の法改正。

神田潤一さんの動議で、議題が追加され坂本哲志議院運営委員長が「国会議員職員給与法改正案」(222衆法 号)を緊急上程しました。全会一致で可決し、参議院に送られました。

この後、「警察官職務執行法改正案」(222閣法15号)が葉梨康弘国家公安委員長から趣旨説明されました。葉梨さんの義父は葉梨信行元国家公安委員長で、その在任中に、警察官僚からインドネシア大使館に出向していたので、警察一家が大臣の婿がいるとやりづらいと大使館出向にする都道府県警察体制の人事の妙だったと思います。中道会派・民主改革の会を代表して質問した早稲田ゆきさんは、消費税特例法案に総理が出席するよう求め、野党各党から拍手を浴びました。そして、すでに「第3条保護」を実施したと警察幹部が新聞に漏らしている「GMOインターネット」を取り上げ、早稲田さんは「対応が遅いのではないか」との質問からスタートしました。

【衆議院内閣委員会 同日】

一般質疑の後、休憩して、本会議散会後に委員が戻り「警職法改正案」を葉梨さんが聞きました。筆者の記憶する限り金曜日の本会議散会後に、国家公安委員長が法案を趣旨説明したのは異例で、ここから気ぜわしい日程になるかもしれません。一般質疑で、中道会派の公明党の山崎正恭さんが性犯罪加害者にGPSを装着する法改正の検討の日程を葉梨さんに問いました。

【衆・財務金融委員会】

 「消費税特例法案」(222閣法1号)の対政府質疑4巡目4時間で審議時間は24時間となりました。野党は「重要広範議案並みに」と総理の出席を求めていたため、10分遅れの開会となりました。

●次の、文部科学、厚生労働、環境の3委員会は、上述の総理出席のかけひきで、前夕で野党側が採決に応じないかまえをみせていましたが、3委員会とも採決されました。

【衆議院文部科学委員会】

 「公立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する法律の改正案」(222閣法8号)の対政府質疑はわずか1時間で終わり、全会一致で可決すべきだと決まりました。この委員会は、関芳弘文部科学大臣のみならず、委員長の鈴木憲和さんも日本会議国会議員懇談会のメンバーとなります。来年の学習指導要領の改定や教員免許法の改正審議などで保守対決色が強くなりそうですが、まずは、全会一致からのスタートとなりました。

【衆議院厚生労働委員会】

 「特定B型肝炎ウイルス感染症給付金特別措置法の5年延長法案」(222閣法9号)は2時間半質疑。採決され、共産・辰巳委員を含んだ全会一致で可決すべきだと決まりました。厚生労働省提出の法案はすべて委員会を通過しました。

【衆議院環境委員会】

 「公害健康被害の補償等に関する法律の改正案」(222閣法14号)は2時間の審議の後、全会一致で可決しました。上述の本会議で通過した遺族年金の受給の男女逆差別の解消や、それに伴う除斥期間の法的整理の一連の法案はこれですべて衆・委員会を通過しました。

【衆・経済産業委】

「原油等調達多角化法案」(222閣法11号)と「原油等輸送保険法案」(222閣法12号)の審議が引き続きありました。

【衆・法務委】

 「商法及び国際海上物品運送法の改正案」(222閣法21号)が趣旨説明されました。法務省には霞が関で異例な「常設のタコ部屋」である「刑事局と民事局の参事官室」がありますが、体に気をつけて、検察官に戻ったら、送検されてきた累犯万引き容疑者の顔も見ず警察官の書類を書き移して起訴するだけの毎日に戻りますので、検察官人生で数少ない「未来をつくる」仕事にとりくんでください。今だけ。ハロウィンでさわぐ若者たちと同じく今だけ青春。体は気をつけてください。

【衆・地域・こども・デジタル特別委員会】

 各大臣の所信を聞きました。質疑は来週金曜日の9時から。

【衆・情報監視審査会】

 特定秘密保護法と慶山安保法にもとづく機密の指定や解除の年次報告を小野田紀美大臣から聞き、ここだけネット中継されました。

【衆・予算委の理事懇談会】

 けさの閣議決定も含めた予備費の歳出に対して理事懇談会で政府から聞きました。

【衆・議院運営の理事会や委員会】

 上述の法案を起草しました。

●参議院 本会議も委員会も開催されませんでした。

●来週の予定 月曜日のあと、火曜日(11月3日)は祝日ですから、参議院の第1種常任委員会は遅れたペースとなります。

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