衆議院ではアベノミクスの「格差」を継続する法案2本が審議入りしました。参議院では憲法審査会が始動しましたが、「一票の較差」を論じました。国語辞典など調べてみましたが、国会で「一票の較差」は310回超、「一票の格差」使われており、あまり意識した使い分けではないようです。
【衆議院経済産業委員会 きょう令和8年2026年4月15日(水)】
「産業競争力強化法などの改正案」(221閣法15号)が趣旨説明され、審議入りしました。質疑は次回。企業の設備投資を、減価償却でなく、即時償却できる税制改正法の手続きを定めた法律案。最初の一年の黒字が減り、法人税額が安くなります。およそ17年ほど前からアメリカで使われている政策で、政権交代直後は、人脈が広い仙谷由人・行政刷新相が「過激な税制だ」としていましたが、民主党はあまり実務は分かっていなかったようです。第2次安倍内閣で取り入れ好評だったものの、大手の大黒字企業でないと意味が無いとの突き上げもあり、安倍さんは2017年の都議選で「赤字の中小企業の固定資産税を安くする」という変な税理論を打ち出し「こんな人たち」の失言もあり、「小池新党(都民ファーストの会)の43議席増」という、自民からみて大敗につながりました。但し、経済理論として正しいので、即時償却税制も時々復活し、経済産業省の存在感も完全に復活した印象です。
【衆・国土交通委】
「都市再生特別措置法改正案」(221閣法22号)が審議入りしました。質疑は次回。容積率緩和を続ける内容で、小泉首相・安倍官房副長官の「都市再生法」から一貫して使われています。「サンケイビル」が企画した日経・経団連・JAビルの建て替えに始まり、JR・東急・メトロ折半の渋谷駅上空ビルなども活用。反政府的な印象の中日新聞社の名古屋ビルも適用されています。但し、高松、福岡より西側ではほとんど適用されていません。このような再開発ビルを全国の都市部に広げようという趣旨の内容で、24年以上続いていることになります。これも野党が批判のしかたがそもそも分からないという「グローバル資本主義が草の根民主主義を根こそぎ倒す」ことにつながっています。正直、どうにもならないと考えます。
【衆・法務委】
外国出身労働者の電子認証や手数料変更を盛り込んだ「入管難民法改正案」(221閣法20号)が法相から趣旨説明されました。3年前の改正のさいに私は「毎年改正される法案でもないから衆議院での修正が大事だ」という趣旨のことを書いたように思いますが、昨今、毎年改正法案が出される状況になっています。
【衆・内閣委】
「国家情報会議設置法案」(221閣法24号)の審議。
【衆・厚生労働委】
「健康保険法改正案」(221閣法25号)の質疑は2順目に入りました。多岐にわたる改正法案ですが、参政党の豊田真由子政調会長は「質問がかぶってきた」と嘆きました。きょう12人目の質疑者だからか、あるいはAIの影響なのか、質問がかぶると与党理事が早期採決を提案してくることにつながります。豊田さんは「大学を卒業して霞が関で15年働いて、人を疑うことをしなかった」と貴重な体験を語りつつ、制度設計の大事さにも言及しました。豊田さんはフランス出向中のワンオペ出産が大変だったと自分語りを交えて質問すると、津島淳さんが「パリのアメリカン病院でしょうか。私も生まれた病院です」と答弁しました。津島さんは、あかま国家公安委員長や同期の黄川田大臣の担務を支える内閣府副大臣として、男女共同参画局やこども家庭庁などの関係で答弁にあたっているようです。
森光(もりみつ)敬子・医政局長(平成4年入省・佐賀医科大学医学部卒)も答弁しました。健康・生活衛生局長は大坪寛子さん(平成20年中途入省・東京慈恵会医科大学医学部卒)で、領域がかぶりがちな両局がともに女性局長となっています。ともに昭和42年度生まれのようです。
【衆・外務委】
一般質疑。
【参・デジタル社会の形成及び人工知能の活用等に関する特別委員会】
「宇宙活動法改正案」(221閣法40号参議院先議)が小野田紀美担当相から趣旨説明されました。質疑は次回。これで、今国会の参先議4本がすべて審議入りし、次回、初めて質疑が開かれることになります。
【参・3つの調査会】
開かれました。
●参議院本会議は上がり法案がなく、定例日ながら開かれませんでした。
【参・憲法審査会】
第1回が開かれました。定例は水曜日なので、衆より1日早く開かれることになります。
第1部では「憲法に対する考え方について 各会派の意見表明」。第2部のタイトルは「参議院における一票の較差」でした。上述しましたが「格差」か「較差」かの違いはあまり気にしなくていいようです。参・憲法審事務局長の本多さんが説明。その後、平井鳥取県知事、徳島弁護士会PT座長の志摩恭臣さんから意見表明とそれに対する質疑がありました。
自民党の中西祐介さんは「全国知事会からは、合区問題の主たる原因は、現憲法の地方自治の規定が、第8章わずか4項目にとどまり、第92条の地方自治の本旨があまりにも抽象的であるということを指摘されております。そのことをしっかりと受けとめて、憲法上の地方自治の規定を充実すること、参議院で地方自治や地方に関わる問題を調査・審議する機能の強化をはかるべきだ」としました。これは第一部の自民会派全体の発言です。中西さんの発言は論拠が広がってきたと思います。「人間には知能以外の身体、肉体があります。けれどもAIには体がない。これこそが、AIの最大の弱点なんです」(おとといの東大入学式の野田秀樹さん)とされますが、11年前に造反した中西さんがぶら下がりに応じる姿を直接後ろから見て「参議院自民党のような固い組織で大丈夫なのだろうか」と思った体験を持ちますが、インターネット中継で今も議席を維持して、発言する中西さんを見て、筋は通っていると感じました。
第2部で、国民民主党の上田清司さんは「現行制度の中では徳島と高知、島根と鳥取はですね、隣り合わせでありますけども、人口の少ないもの同士を掛け合わせていくという概念に立っていけば、場合によっては飛び地ということもあり得る」と問いました。志摩さんは「仮に合区を進めるのであれば、次は佐賀、福井、山梨が出てくるわけですが、鳥取・島根、徳島・高知のように似通った人口規模の県はございません。そうすると飛び地にするのか、人口の大きいところと小さいところをくっつけるのかということになりますけど飛び地というのはやはりあり得ないと思います。それは候補者からしても、その飛び地の選挙区を与えることはなかなか難しいと思います」と語りました。
第一部で、奥田ふみよさんは「本日は奥田事務所を通して72名の主権者が傍聴されています。国会の中で主権者をど真ん中にする気が全くないことを露呈している。まるでお飾りのような少なすぎる。傍聴席を主権者でどんどん埋め尽くし、二度と憲法改正など口にさせぬよう、国会の中で自民党政権を見張り続けていきましょう」と語りました。「72名」は私が知る限り最多です。その後の審議で、長浜博行会長がていねいかつソフトな口調で「この際、憲法審査会会長として申し上げます。傍聴の方に申し上げます。傍聴人は傍聴規則により議事に関する賛否の表明その他議事の妨害になるような行為は禁止されております。ご理解とご協力をよろしくお願いをいたします」と語る場面がありました。有権者とのつなぎ役、奥田さんですが、会派の意見表明なのに「国会議員の皆さん、私達は憲法に縛られている。私のような新人国会議員でも、それぐらいのことは知ってます」と自分語りもしており、れいわ新選組の党と議員のガバナンスの乖離が顕著になってきました。
山本太郎代表(前議員)らが「秘書の吐き出し」と呼ばれる国費議員秘書の党本部派遣を問題視した前衆議院議員が東京地検特捜部に話しているとみられます。報道されている事実だけなら、不起訴と判断されると思われます。が、向こう5年間、れいわ新選組や奥田議員はどうなっていくのでしょうか。最高の音響施設で、参、衆続いて公約発表会で「代表前の記者席の人」として質問されていただきましたが、ある年のある月から収支があわなくなってしまっていたのでしょう。
合区に関しても、羽田雄一郎・参議院改革協議会委員のときに、山梨・長野合区の話があり、実は密かにその場合の女性新人候補を探してくれという密命を雄一郎さんから受けており、探して「仮に当選したら事務所はどこにおくのだろう」かまでシュミレーションしていましたが、これはスカウト先(現在は他の選挙区の現職議員)から期限までに返事はなく、法律的にも「山梨・長野」はなくなり「長野1人区」に変わりました。このような身体での記憶も、伏せがちでしたが、なるべく表に出しながら、政治ジャーナリストとしての活動を維持していきたいと思います。

今朝は、孤立対策もかねて、早朝ウォーキング。半世紀にわたり地域内のバイトを転々としながら生活している女性から挨拶されましたが、アイフォーンの音楽とイヤホンの作業中で挨拶しそびれてしまい、次回挨拶します。JRの「尾久車両センター」はこどもの頃と比べて「王子街道」の外構もきれいになりました。合計1回だと思いますが、父と兄と「国鉄グラウンド」に忍び込んで野球をやったことも思い出します。ところが、山手線駅からの徒歩分数は同じなのに、「高輪ゲートウェイ」再開発地区よりも、こちらの面積の方が広いことに気づきました。そういうことに気づいてしまって爽やかでもないですが、9ヶ月計画の実家しまい・都心移転計画も順調で、残置物全廃棄の見積書も来て、見積書来てから一般ゴミでせっせと捨てても金額は変わりませんので、落ち着いています。南ベトナム共和国の公務員がサイゴン陥落で東京・赤羽に政治難民として移った数年後に生まれた友人が、夫婦でオーストラリアに移住した後に離婚したので、国に親戚がいなくてさみしくないのと聞いたら、「心が安定していれば、1人でもさみしくないし、安定していなければ周りに大勢いても不安は不安」とのお言葉をゆうべもらいました。私も新天地で1年ないし30年、どのくらいやれるか分かりませんが、心を安定させることを第一に考えていきたいと思います。
【首相】
「アジア・ゼロエミッション共同体」(AZEC)のオンライン首脳会合で、中東イラン戦争で調達が難しくなった石油由来「ナフサ」を使う医療用資材などで、日本より調達が難しいASEAN各国への支援パッケージを表明したとみられます。国内でも医療用資材などナフサ由来製品の状況を各省が聞き取り調査しています。
●あすは午前10時から松本洋平大臣が参・文教科学委で答弁しますが、スキャンダルからは逃れたようです。以上です。
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