「女性内格差」広がる、非常に後味が悪すぎる答弁、皆の憧れ中央音楽隊で「自民党大会での国歌独唱は、防衛大臣の私まで報告が上がっていたと当該隊員は勘違いしたか」

 今国会60本の閣法のうち、参議院先議が4本ありうち3本がきょうの委員会で審議入りしました。「参先議」は政府が提出するのが参議院ということ。憲法などの規定はないのに、政府に先議の院を選ぶ権限があるものと推認されます。もちろん、実際には自民党国会対策委員会が国会序盤に決定しています。政治学科教授や高校の教師が「国対委員会は法的根拠がない」とネガティブに教えますが、これだけでも議運委でなく、国対が必要だという証左になります。

 防災庁設置法案が審議入りしました。高市印が「国家情報会議」、石破印が「防災庁」、菅印が「デジタル庁」と「こども家庭庁」となります。

【衆議院本会議 きょう令和8年2026年4月14日(火)】
 議長が付託した委員会審査を終えたいわゆる「上がり法案の処理」がなされました。
 「旅券法改正案」(221閣法21号)が発声による投票で全会一致で可決し、参議院に送られました。
 「物流効率化法改正案」(221閣法16号)も同じく参に送られました。
 続いて、「防災庁設置2法案」(221閣法13及び14号)が審議入りし、高市早苗首相らが答弁しました。自民党幹事長を相手に惜敗率55%で2位となり当選した国民民主党1期生の前岩手県宮古市議、佐々木真琴さん29歳も登壇しました。

【衆・災害対策特別委員会】
 「防災庁設置2法案」(221閣法14及び15号)は内閣委員会を避けて当特別委に付託され、本会議に続き牧野たかお担当大臣から趣旨説明されました。

【衆・財務金融委員会】
 「金融機能強化法改正案」(221閣法7号)が全会一致で可決すべきだと決まり「あがり法案」となりました。

【衆・農林水産委】
 「農林中央金庫法改正案」(221閣法28号)と「農業近代化資金法改正案」(221閣法29号)が各々採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。

【衆・法務委】
 「裁判所職員定員法改正案」(221閣法19号)は126人純減する法案で、本来は裁判官である最高裁事務総局の局長らが答弁しました。採決され全会一致で可決すべきだと決まりました。委員長は維新の大阪1区、井上英孝さん。

【衆・総務委】
 「海外通信・放送・郵便事業支援機構法改正案」(221閣法32号)が全会一致で可決すべきだとしました。

【衆・環境委】
 「環境省設置法改正案」(221閣法17号)について政府は「地方環境局長が日頃から首長とコミュニケーションをとる」と答弁し、採決され、全会一致で可決しました。

【衆・地域・こども・デジタル特別委】
 松本尚デジタル相と黄川田こども家庭相が所信的あいさつ。

【参・内閣委】
 経産相と兼ねる赤澤大臣が「中東情勢に伴う重要物資の安定確保の基本方針」を説明しました。最後に「収益移転防止法改正案」(221閣法51号参議院先議)が審議入りしました。銀行通帳の不正譲渡の罰則を3倍厳しくするなどの内容で、首相肝いりの経済安全保障に含まれます。

【参・法務委】
 最後に「自動車運転死傷処罰法改正案」(221閣法42号参先議)が趣旨説明されました。酒酔い運転に厳しくする内容。なお、この法案は公布後20日後に施行するとされています。公布後20日後施行は標準的です。

【参・環境委】
 「南極地域の環境の保護に関する法律の改正案」(221閣法52号参先議)が審議入り。

【参・外交防衛委】
 初めからの予定で、一般質疑だけで終わりましたが、後味の悪さを残しました。
 日曜日の自民党大会で、陸上自衛隊の中央音楽隊(朝霞)のソプラノ歌手が国歌(君が代)を歌いました。音大の大学院卒で13年目の3等陸曹の女性。

 立憲民主党の田島麻衣子さんが問題視しました。田島さんらの主張は、自衛隊法61条は「隊員は、政党又は政令で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない。」とあり違法だとしました。自衛隊法は「ポジティブリスト」として、書いてあることしかしてはならず、類推適用はできず、高校の野球部の授業欠席のような大臣の例外規定も、初めから書いていません。

 小泉進次郎大臣や広瀬律子人事教育局長(平成2年入庁・九大法)らは、当該自衛官は大臣まで話が上がっていると思い込んでいたので、組織の上意下達の問題があったとの趣旨の答弁をしました。

 大臣の答弁は次の通りです。「もちろん自民党大会の運営などについては党の方でありますが、先生ご指摘の通り、陸上自衛官が国歌を歌唱したことについては承知をして

います。当該自衛官は職務ではなく私人として、イベント会社からの依頼を受けて国歌を歌唱したものと聞いてます。またお尋ねのありました、政治的行為の制限との関係につきましては、自衛隊法第61条第1項において隊員の政治的行為の制限について定められていますが、国歌を歌唱することが政治的行為に当たるものでもなく、今回の件は自衛隊法違反に当たらないと認識をしております。自衛官が党大会で歌唱することについて私は事前に報告を受けておりませんでしたが、担当部局においては、自衛隊法上の評価について事務的に確認し、今回の自衛官の歌唱については、自衛隊法に違反するものではないと確認したものと承知をしています。ただ、その上で申し上げれば、今後は私を含む幹部への報告や、庁内関係部署の情報共有がよりスムーズに行われるように徹底してまいりたいと思います」と述べました。

 たまたま、きょう衆・環境委を通過した「地方環境局」ですが、先日少し言及しましたが、菅直人総理を支える江田五月「環境大臣兼法務大臣」の次のような答弁がありました。平成23年7月12日の衆・復興特ですが、抵抗野党・自民党の谷公一さんが災害廃棄物行政で「30人しかいない」と糾弾。江田さんは「私ども環境省の現地の事務所、これは仙台にもありますし、各県にもそれぞれ現地のセンターがございますので、そこに今委員おっしゃった職員を配置して、これが巡回をしてずっと見て回る」と答弁。抵抗野党自民党の谷さんは「大臣の熱意はわかりましたけれども、現実の実態から見ては、もっと現場を見てほしいと思います。瓦礫をずっと見てください」と返しました。谷さんは世襲ですが兵庫県庁財政課職員として財政課にしては珍しく暇な「1月17日」に、カメラを首からぶら下げて瓦礫の山に飛び込んでいった経験がありますので、30名で「ずっと見てください」と矛を収めたのでしょう。

 同じ朝霞の「自衛隊体育学校」で柔道を教えたり、プライヤーを続けたりする夢を果たせず自衛隊を去った五野井里奈さんの謝罪では、長野県立高校卒が最終学歴の町田一仁人事教育局長とともに頭を下げた陸上幕僚監部人事教育部長の藤岡史生さんは陸将・統合作戦副司令官に先月出世しました。代わりに頭を下げた幹部が出世するのは当然ですが、大臣とともに、女性局長も3等女性陸曹の「勘違い」を攻める姿勢は、女性の格差がひどすぎます。五野井さんは郡山駐屯地の中隊五十数名でした。中央音楽隊が演奏会を終えて朝霞駐屯地に帰るバスをたまたま見たことがありますが、2席で1隊員座り、組織内でも恵まれている環境に見えました。もちろん「隣席ブロック」ではなく自分の楽器を1席使うわけですが、それでも世界の音楽界でも1楽器1席使えない環境もあります。そもそも中央音楽隊に入りたくて陸上自衛隊に応募している人は一定割合いるはずで、大臣と人事教育局長の対応はあり得ないと思います。中央音楽隊は嫉妬もあると思うので、今後の自衛隊内世論は分かりませんが、志願者の充足率は下がるでしょう。

[写真]小泉進次郎防衛大臣、きょねん9月、愛知県内で宮崎信行撮影。

[写真]元防衛庁長官・防衛大臣を歴任し首相として「防災庁」を打ち出した石破茂さん、おととし9月、都内で、宮崎信行撮影。

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