野党も年度内成立に協力、大臣インフル欠席も野党言及せず、農相もインフル気味、委嘱審査と常任委員会が同時並行の異例の事態

[写真]連続9選で永年在職表彰を受けた、小渕優子松野博一塩川鉄也長妻昭平井卓也松原仁阿部知子赤嶺政賢梶山弘志、大島敦、松本剛明、金子恭之、山井和則細野豪志衆議院議員衆議院インターネット審議中継からスクリーンショット

 野党も実は、年度内成立に協力していて、委嘱審査と常任委員会が同日に開かれました。官房長官が発表した通り伊東良孝大臣が欠席しながらも、委員長・副大臣・野党質疑者がそのことに言及せずに定時運行していきました。旧統一教会に解散命令。立憲は、代表部局が選択的夫婦別姓本部、国対が第68回ヒアリングで畳みかけました。国賓が6年ぶりに来日し、石破首相らも皇居でルラ・ブラジル大統領夫妻を歓迎。

参議院・予算審議】
 「令和7年度予算案」(衆議院修正の審議は14日目で、委嘱審査2日目。このうち、沖縄及び北方対策、消費者及び食品安全、地方創生、アイヌ施策を担当する伊東良孝内閣府大臣がインフルで欠席しましたが、鳩山二郎副大臣や野党議員も言及せず、なにごともなく進みました。

参議院の委員会の法案審査】

 ●政治改革特別委員会 公職選挙法改正案の「ポスター品位規定と検討条項」(217衆法9号)を賛成多数で、「各級選挙の規格統一」(217衆法10号)を全会一致で、可決すべきだと決めて上程しました。これに先立つ質疑では、逢沢一郎落合貴之衆議院議員らに対して、小西洋之参議院国土交通委員長が質問する、複雑な番組編成となりました。

●総務委員会 地方税法改正案」(217閣法2号衆修正)「地方交付税法改正案」(217閣法3号衆修正を質疑し、最後に委員長が質疑終局を宣言しました。なお、「NHK令和7年度予算承認案」はまだ審議入りしていません。

財政金融委員会 所得税法改正案」(217閣法1号衆修正は法案審査2巡目6時間コース。

国土交通委員会 「半島振興法を10年延長して改正する法案」(217衆法16号)が趣旨説明されました。「半島防災」という言葉が初めて入りますが、れいわ新選組の木村英子さんは「原発」の盛り込みも求めて、採決に反対しました。他の党派の賛成多数で可決し、上程。

農林水産委員会 まず「食料・農業・農村基本計画」に関する集中審議をして田名部匡代・幹事長が主導した決議も採択しました。続いて「土地改良法改正案」(217閣法22号)が趣旨説明されました。その一方、217衆法19号(棚田)と217衆法20号(山村)の審議入りは先送りになりました。

災害対策特別委員会 一般質疑をしました。そして地震防災対策強化地域における地震対策緊急整備事業に係る国の財政上の特別措置法を5年延長して改正する法律案」(217衆法15号)が趣旨説明され、質疑・討論は省かれて、全会一致で可決しました。

△文教科学委員会は開かれませんでした。多子世帯支援の「大学等就学支援法改正案」(217閣法8号)は「4月1日施行」と書き込まれています。

衆議院本会議】
 国会同意人事の今国会第2弾で、茶谷栄治・公正取引委員長らを同意しました。
 ラピダスへの多額な税金投入の根拠となる「情報処理促進法及び特別会計法の改正案」(217閣法11号)が登壇議案として質疑・答弁されました。立憲は、千歳市が選挙区内である北海道5区の池田真紀さんが質問しました。

 これに先立ち永年在職表彰がありました。2000年の神の国解散から連続9選。赤嶺政賢さん、阿部知子さん、梶山弘志さん、松原仁さん、大島敦さん、平井卓也さん、松本剛明さん、長妻昭さん、金子泰之さん、塩川鉄也さん、山井和則さん、松野博一さん、細野豪志さん、小渕優子さん。沖縄にゆかりがある議員が多い印象です。

衆議院環境委員会】
 鳥獣保護法改正案」(217閣法27号)の法案審査1巡目。

【衆・安全保障委】
 外務、防衛両大臣の所信的あいさつに対する質疑。

【衆・農林水産委】
 養殖にも目配りする「漁業災害補償法改正案」(217閣法26号)が趣旨説明されました。これに先立つ一般質疑で、江藤拓農相は、インフル気味だと自ら明かしました。立憲の秋田2区で50%を超えた得票で3選した緑川貴士さんは「のどの調子が良くない中、ていねいな答弁をありがとうございました」と語りました。江藤さんは、声量は安定しつつも、声は別人のようでした。

立憲民主党常任幹事会 元首相秘書官を事務局次長へ 豊原事務局長が3月31日で定年になるものの「党本部事務局規程第9条第2項の規定に基づき、本年4月1日 をもって、特別参与として改めて採用し、引き続き事務局長に任命する」と決めました。事務局次長に坂上さん(女性の方)、勝浦さんに加えて、役員室担当部長の岡本さんを昇格させることも決定しました。岡本さんは菅直人内閣で、官邸に招かれ、政務担当首相秘書官をやりました。総理からはカバン持ちを一手に任される信頼ぶり。が、内閣官房がいじめたといよりも単に失念していて、事前に防災服の採寸がなかったようで、3・11ではしばらく一人だけ制服がない状態が続きました。閣議の最中に各大臣の事務秘書官ら20名近くが談笑する中も、そこだけひとりぼっちとなり、総理に信頼された党職員の権力の孤高を菅さんとともに味わいました。ひょっとすると、第27回参院選は自公の支持率失速で「1人区32のうち野党23勝ぐらいでも野田佳彦首相」がなくはないので、官邸経験者の昇格が功を奏するかもしれません。

 豊原さんは自民党竹下派長野県連出身、岡本さんは新党さきがけ出身。3年前のように、北海道自治労出身の事務局長がやめたのにひそかに「選対顧問」として残るようでは選挙は闘えません。

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