【三重3区】岡田克也さんへの挑戦者は過去最多に、新進党時代を上回り多党化、中道改革連合、「パー券」で選挙事務所コンパクト化で外に出る選挙に

[写真]岡田克也さん、先々週、衆議院第二議員会館で、宮崎信行撮影。

 来週火曜日、弟51回衆院選が公示されますが、三重3区は、自民・新進・民主党の3党が二大政党化をめざした、1996年の最初の小選挙区選挙以降で、立候補者が最多となりそうです。

 中道改革連合の男性の前職、岡田さんのほか、自民党の男性元職で元菰野町長石原さん、共産新人の女性で元県内いなべ市議の衣笠さん、参政党新人のパート女性の新谷さん、日本保守党の新人の元四日市市議の伊藤さん。現在、5名が立候補を準備しています。過去は4名が最多でした。三重3区は、2015年国勢調査の区割り変更で県で1減した際も、四日市市内の調整だけですんでおり、大きな変更は30年間ありませんでした。

 岡田さんは、4会場で年5回およそ8000万円の政治資金パーティー収入を上げていましたが、自ら幹事長兼政治改革実行本部長として出した法案と齟齬があるとして中止しました。あまりにも「法治国家」を重視し過ぎていて、法律が施行されたら従うという遵法精神は維持しながら、自分自身が日本を代表する政治家として規範性を帯びているということに、自分で気づいていなかったのでしょう。反省すべきです。そこで、旧信金支店をまるまる使っていた近鉄・国道沿いの2階建て事務所から移転しました。暁学園駅前のオフィスビルの2階半分へとコンパクト化しました。後援会事務所がそのまま選挙事務所になるようです。東京では1階の路面に面していない選挙事務所はよくあり、小池さんもそうでしたが、歩いて7分ぐらいの駐車場から選挙カーが外に出ていく選挙。北海道では選挙事務所に畳30畳のだるまストーブの部屋を設置してきてもらう選挙戦をするようです。岡田さんは新進党以来ご無沙汰の人に、アポを取って挨拶にいくこともあるでしょう。

 岡田さんは、平和安全法制にともなう事態認定で台湾有事は存立危機事態として日米の集団的自衛権の対象になるうるとの答弁を高市早苗女性初首相から引き出しました。これも、私が指摘するように、法治国家マインドが強すぎて、岡田・高市問答時代に法規範性をもつとする国民・人民に誤解を招きました。岡田さんが今月3連休の後援会主催の新年会で配布して、来週月曜日まで配布可能なチラシでは「この間、私の言動について、ネットの一部で中国寄りだとの批判がなされました。中国寄りなのではなく、高市総理に対して、簡単に武力行使するような発言をするなと言っているだけなのです。過去にあったような日中間の政治家の交流は、近年極端に少なくなっています。いざという時に、日中間の政治家が問題解決のため率直に話ができる信頼関係があることが大切です。そのために、超党派の志ある議員とともに、これからも懸命に努力していきます」と書きました。

 さらに、東京新聞記者でYouTuberの望月衣塑子さんが、岡田さんの弟、高田昌也さんと夫婦で、望月記者は、岡田前代議士の義妹だというデマもSNSで流れています。本当に信じている人も多いと思います。

 よりリアルに人間を信じるしかない選挙だと思いますが、岡田さんの炎上案件がボヤでとどまるのは、「政治改革を実現する若手議員の会」での宮澤邸討ち入りと総務会封鎖、そして、「新進党と書いてくださった有権者に対する裏切りだ」がいまでも尊敬されているので、選挙後も頼りにされそうです。

 先々月、東京・山手線の「大塚駅前」のビジネスホテル街を背に、岡田さんはビラ配りをしました。「私、名張なんです」という出張中の60歳前後の男性。片手持ちの旅行カバンが重かったのでしょうが、カバンを地面に落として、三重の有名人に会ってビックリという風情。岡田さんもうれしそうでした。名張市四日市市から2時間かかりますし、同じ県でも、四日市に行く回数より東京に行く回数の方が多いでしょう。名張の人が「三重の岡田かつや」に東京で会うと、こういう感じなんだなと感じました。岡田陣営も背筋を伸ばさないといけません。

 なお、比例東海ブロックに重複立候補するかどうかは現時点では、私は知りません。

[写真]二大政党制のお手本とされた英国ではスナク首相(当時)の小選挙区には13人が立候補、THE TIMES GUIDE TO THE HOUSE OF COMMONS 2024から引用

 ご覧のように、33年前の政治改革で政権交代ある二大政党政治のお手本とされた英国では、前回の選挙で政権交代しましたが、リシ・スナク首相(当時)の小選挙区には14人出馬し、15ポイント得票を減らしました。英国では政権存続でも、首相である候補者は前回より1万票以上落として再選するのが通例です。連立政権時代は、連立与党第2党も候補者を必ず立てていると思います。英国の小選挙区はおおむね日本の4分の1で、隣接する選挙区は選管も共通ですが、党員の権利のために候補者を立てるのが民主政治という感覚でしょう。議長の選挙区に野党第一党が出さないのは日本の教科書でも知られていますが、与党第2党・野党第2党以下は必ず立てますので、英国も多党化でほとんど形骸化した慣例となっています。英国は候補者と党員数名のチームの戸別訪問が中心で、たすき、ポスター、選挙カーがなく世界的には少数派の民主主義となっています。

以上です。

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