
予算案審議と並行して、2週連続で審議されました。史上初だと思います。立憲民主党と共産党に対して、開催そのものに反対すべきだという世論や党員の風は極めて限定的だと思われます。
議題は「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制に関する件(日本国憲法及び憲法改正国民投票法を巡る諸問題(特に、憲法第五十六条第一項の「出席」に関する議論を中心として)」。
前回は「国民投票法とCM規制」は論点にならず「憲法56条の定足数とオンライン国会」になりました。主流側の何らかの作戦もあったと思います。
きょうは、切れ者として知られる橘幸信衆議院法制局長が論点整理として15分間説明しました。それによると、憲法56条は「物理的出席説として、日本語の意味する物理的に選挙で選ばれた全国民の代表として国会にpresent( プレゼント)存在することが問われているという説」と「他方、近年になってでてきた新しい論点が機能的出席説。ICTの発達でオンラインを新しい時代の審議手段としてどう位置付けるか」と両論を提起し、「議会とはそもそもどのようなものなのか、先生一人一人の議会観が問われている」と投げかけてまとめました。後で議員から「完成度が高い」と称賛されました。
自由討議で、自民党の新藤義孝筆頭幹事は「橘局長が15分ぴったりで説明してくれたが、最新の技術系の学識経験者の話を聞く必要が次回以降ありそうだ。しかし憲法としては緊急事態条項が必要だと思う。2回連続開催を感謝するとともに、来週も開催してほしい。自由討議は言いっ放しではなく、審査会としてとりまとめて、会長が議長に報告できるようつとめるべきだ」としました。
立憲民主党の奥野総一郎筆頭幹事(同党国対委員長代理)は「オンライン審議は衆議院規則を変えればできる。東大の宍戸教授、京大の大石教授、自民党の小泉進次郎議員の発言からもそうなる」としました。共産党の赤嶺政賢さんは「今も本会議で出席数を減らして、マスクをしているのだから、それでも不十分なら、衆参の議運委で審議すればいい」としました。
国民民主党の代表である玉木雄一郎さんは「スピード感を持ちたい。今も新型コロナウイルス感染症は進んでいる。一致できる点はきょうにも、この場で整理して、森英介会長が衆参議長に報告してほしい」と語り、今週も先頭を飛び出す役回りをしました。
社民党の新垣邦男さんは「社民党は、予算審議を優先すべきだが、憲法の審議には応じる。今の件は、諸外国の事例を含めて時間をかけて検討すべきだ」
としました。
公明党の北側一雄さんは「憲法上のオンライン国会の許容性について、とりまとめの中間的なたたき台をまとめて議長に報告すべきだ」と玉木さんがふかしたアクセルからは、連立与党がスローダウンさせました。
立憲の桜井周さんは「初めて発言する」とし「オンラインでも、強行採決がなくならないか慎重に検討すべきだ」としました。
船田元さんは「2000年から参加しているが、いよいよ憲法の中身について議論できる」としました。
来週の開催は未定のまま、散会しました。
【衆議院予算委員会 同日】
「令和4年度予算案」の審議は18日目で、分科会2日目(最終日)となりました。地方公聴会に代わる参考人質疑、中央公聴会は既に終わり、あす集中審議4日目。早ければ月曜日にも採決か、祝日を挟んだ木曜日の本会議も念頭において与野党の最終攻防となります。
公聴会は1期生優先となっており、きのうの分科会を公明新聞は「5人の1期生が初質問」と報じました。きょねんは細田博之さんも質問しましたが、きょうは、与野党とも閣僚経験者は当選4回の山下貴司元法務大臣一人だけでした。
一つ大事な意見がありました。ことし初めてテレビ入り予算審議に登場した立憲の城井崇さんが第二分科会(総務省)で「建設受注統計をめぐる国土交通省の対応は統計法60条に違反している。そして、事業者から回収した原票について、公文書管理法第7条の行政ファイル管理簿を作成しなかったことも違法ではないか」と問いました。公文書の廃棄について協議を求められる内閣府の副大臣の赤池誠章さんが「私も公文書管理法第7条第1項に違反していると思う」と明確に答弁しました。
【衆議院総務委員会 同日】
「地方税法改正案」(208閣法3号)と「地方交付税法改正案」(208閣法4号)の審議は4日目で、法案審査は2巡目。今回は固定資産税で商業地で大幅に上がった人の優遇の縮小延長ほどしか論点がなく、あまり議論が進まない状況。ことしは重要広範議案でもないと思うので、予算にあわせて採決になりそうです。次回は公報で知らせることにして、散会しました。
【参議院 同日】
特にありません。予算委員会のスタートは来週水曜日が祝日なので、木曜日以降か。
【自民党政調審議会 今週】
今週の政調審議会で、高市早苗会長がウクライナ・ロシア情勢で「G7で強調するときに、林芳正外相が日ロ電話会談を行った」ことをあいさつで批判していたことが分かりました。
●あすの予定
衆議院予算委員会集中審議と、衆議院議院運営委員会と参議院議院運営委員会。けさ書いた「和歌山県だけ来週まん延防止措置の卒業期限を迎える」とのことについて、和歌山県があすのうちの延長を政府に申し入れたと、官房長官が記者会見で発言しました。
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