予算委の約束反故で異例の「本会議なし」――あす会期末、再審法は通過も馬場氏「臨時国会開いて」

 公党間で約束した「中傷動画」「早苗トークン」の陳述書の提出とそれに対する、衆参両院の予算委員会が開かれないまま当初会期末前日を迎えました。会期の延長は衆議院議長が単独ではかり、衆議院だけの賛成多数で議決できますが、定例の木曜日なのに、衆議院本会議が初めてから設定されませんでした。異例です。また「予防接種法改正案」(221閣法63号)は趣旨説明されないまま、会期内の定例日が終わりました。衆議院憲法審査会は史上初めてNHK中継が入り、「総括的な討論」で各会派10分間ずつ発言。入閣が予想される馬場伸幸さんは「臨時国会を開いて、審議を続けてほしい」と呼びかけました。

●衆参とも本会議は設定されませんでした。150日間の会期の国会で、当初会期末の前日、ましてや木曜日に、衆議院本会議で延長の件を議長がはからないのは異例。予算委の開催で揉めているのでしょう。

【参議院第1種常任委員会 きょう令和8年2026年7月16日(木)】
 ●厚生労働委員会「ヒトゲノム編集胚母胎埋め込み禁止法案」(221閣法58号)をれいわ新選組のみが反対、自維立公国などの賛成多数で可決しました。あす成立のはこび。が、「予防接種法改正案」(221閣法63号)と「医療的ケア児法第一次改正法案」(221衆法29号)は趣旨説明すらなされず、最後の定例日を終えました。この委員会は、自民党の小川克巳委員長で、立憲民主党が小西洋之筆頭理事や石橋通宏委員tなっています。小川委員長は日本理学療法士協会副会長で、2期7年半。浪人中に旭日中綬章を叙勲しています。勲章を持っている現職国会議員は最近では極めてまれ。勲章持ちが不正常な採決をしたり、されたり、するわけにも行きませんから、継続調査にすると、臨時国会が発生しやすくて、衆・改憲派の維新の馬場さんもハッピーかもしれません。

法務委員会重要広範議案「刑事訴訟法(再審法)改正案」(221閣法61号衆議院修正)の対総理質疑となりました。今回はさほど総理に確認する項目はないまま進んでおり、高市早苗首相は「5年ごとの見直しに政府として取り組む」と答弁しました。等ニュースサイトは小沢一郎グループ信者による刑事訴訟法をめぐる一線を越えた妨害に悩み続けてきましたが、元小沢グループの嘉田由紀子さんは「判検交流をやめるべきだ」と語りました。が、伊藤孝恵委員長が時間切れだとして、総理の答弁を認めませんでした。

 この後、再修正案が立憲、公明から提出され「再審の迅速化」を主張しました。この後、再び締めくくりを兼ねた、対政府・最高裁事務総局への質疑。質疑終局。衆議院修正通りに可決すべきだと決まりました。

国土交通委員会の辻元清美委員長は「建築物省エネ法改正案」(221閣法39号)の趣旨説明を金子恭之大臣(自民党)に求めました。これだけで散会しました。延長がなければ、参議院で継続調査となり、次の国会を迎えます。自民の厚労委員長と立憲の国土交通委員長で継続調査があれば、臨時国会はやりやすいかもしれません。

内閣委員会「国旗損壊罪法案」(221衆法18号)を賛成多数で可決すべきだと決めました。参議院規則は第1種常任委員会に必ず1つ入らなければならないとしており、佐藤啓・官房副長官も内閣委員として挙手して賛成しました。

農林水産委員会は廃止された種子法の復活とも思える内容を含んだ「気候変動対応品種法案」(221閣法46号)と「種苗法改正案」(221閣法47号)を政府原案通りに可決すべきだと、共産以外の賛成多数で決定しました。「せとか」「あきづき」の権利も延長されることになります。徳永さんと舟山さんの「対案」(221参法11号)は採決されませんでした。参法が委員会で採決されない場合は、継続調査の手続をとったり、とらない形で廃案にするかの二者択一になります。

経済産業委員会「電気事業法改正案」(221閣法36号)を全会一致で可決すべきだと決めました。

外交防衛、財政金融、環境委員会は一般質疑をして今国会を締めくくりました。

【衆議院憲法審査会】
 第13回で、「総括的な討論」として、史上初めてNHKテレビ・ラジオで中継されました。

[写真]日本維新の会の馬場伸幸さん、4年前の2022年、宮崎信行撮影。

【皇室典範等の一部を改正する法律案特別委員会】
 「皇室典範や住民基本台帳法などを改正する法律案」(221閣法64号)は、皇室典範が一般法に格下げされてから初めての改正となります。

 質疑は終局し、修正案提出、討論・採決となりました。

 長浜博行さんは「立憲民主・無所属を代表して修正の動議を提出いたします。その内容は、お手元に配布されております。案文のとおりです。これより、その趣旨についてご説明いたします。本法律案は、政府の提案、理由説明では、令和8年6月6日の天皇の退位等に関する皇室典範特例法に対する附帯決議に基づく、政府における検討結果の報告を受けた立法府の対応に関する衆参正副議長による議論の取りまとめに基づいたものとされており、この取りまとめは、立法府の総意とされていますが、私は一貫して、立法府の総意にはなっていないと主張をしています。さらに、立法府の総意と認めておられる方々の中にも、本法律案の内容には、立法府の総意とは言い難いものが含まれていると指摘する意見もあります。例えば、旧11宮家から養子を受け入れ、その子孫が、皇位継承の資格を有するものとすることについては、合意されていません。また、内親王及び女王が婚姻後も皇族の身分を保持することは合意された。とはいえ、内親王または女王と婚姻した配偶者や子孫について、一般国民とすることについては、結論は出ていません。これらのことを踏まえ、本法律案では、内親王及び女王が、婚姻後も皇族の身分を保持することに関する改正のみを行い、その配偶者や子孫が皇族の身分を有するかどうかについては、引き続き検討を行うこととし、それ以外の立法府の総意とは言えない。養子に関する部分については、改正を取りやめること等の修正を行うものです」と語りました。

 そのうえで、討論で長浜さんは「昨日から、ご一家で那須御用邸に入られた天皇陛下は、皇室典範改正法審議の状況を、どのようにお感じになっておられるのでしょうか。

今日、昨日のようにテレビ中継がセットされていたら、ひょっとしたらご覧になれたかもしれません。我が国の皇位継承のあり方が大きく、変更を余儀なくされる恐れのある問題について、ついに、国会での議論がスタートしたと思ったら、静謐な環境で、充実した審議どころか、消化試合のごとく追い立てられ、会期末の国会日程の中で、細切れ状態で、隙間の時間にはめ込まれ、最終日にベルトコンベヤーに載せられた荷物が手際よく処理されるがごとく取り扱われ、30年間の深い眠りに落ちていく。そんなことは、2月の総選挙の前の全体会議に参加していた頃は、想像すらできませんでした」と語りました。

【中道・立憲・公明3党政調審議会は取り止め】
 木曜定例の政審は開催が当日になって取り止めとなりました。徳永政調会長のケガと服薬による体調不安もあると考えられます。取り止めはこの方式になって初めて。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


ページ上部へ戻る